CASIMERO vs OGUNI

#ノーコンテスト(二度目)


トレジャー・ボクシング・プロモーション第四弾興行は、初の日本開催
有明アリーナのメインイベントは、あのジョンリール・カシメロと、元IBF
世界スーパーバンタム級王者・小國以載による同級10回戦

今回はU-NEXTの独占中継だったため、リアルタイムでは観られず。
しかし、昨日の夜になってどこの国の放送か解らない映像が上がったので、
一応内容を確認してみた。上記、いつ消えるかわからないので今のウチに!

・・・結果を言うと、4Rノーコンテスト
前回の赤穂戦では、同じノーコンテストながらも実力差を見せたカシメロ
だが、今回はベテランの小國に翻弄される内容。4Rまでのポイント、拮抗
していたとは思うが、マストなら僕は小國に付けていた気がする。

カシメロの回転の速いパンチ、もしかしたらスーパーバンタムでは通用し
ない可能性があるのかも・・・。井上尚弥はもちろんのこと、アフマダリエフ
フルトン、なんならネリあたりにも通用しない、と思った。

井上尚弥は四冠統一後にカシメロネリとの対戦をほのめかしているが、
今のカシメロとの闘いを観たいとは思えないアフマダリエフだけでいい
んじゃないかなぁ、防衛戦は(^^;)。

3150 FIGHT vol.7

#興行設定の問題


亀田興毅『3150 FIGHT vol.7』abemaTVにてライブ観戦
会場の大田区総合体育館は正直客入りが悪い。ちょっと不安な気持ち
で観ていたのだけど・・・。

ミニマム級暫定王者ブラザーズ・重岡兄弟は見事に正規王座を統一
兄の優大はタフネスを誇るパンヤ・プラダブスリに粘られてしまった
が、文句の無い判定WBC世界ミニマム級正規王者に。
弟の銀次朗は因縁のダニエル・バラダレスに殆ど何もさせず、5R
TKO勝ちIBF世界ミニマム級正規王者に君臨した。

ミニマムという注目され辛い階級ではあるが、彼らのような試合をし
ていればそのうち客は大勢集まると思う。

そして個人的に注目していたヘビー級但馬ミツロは、今回も豪快に
1RKO勝ち。対戦相手のウィリアムス・オカンドー、やっぱり無名の
選手だが、ミツロに関しては試合をし続け、世界からの認知を受ける
のが何より大事。そろそろアメリカの選手と試合が出来るといいんだ
けど・・・。

問題なのは、メインで組まれたフェザー級12回戦
「IBFフェザー級世界ランキング”2位”決定戦」という、よく解らない
サブタイトルの一戦は、転級初戦となる亀田和毅が、ランキング8位
レラト・ドラミニと対戦。これがとんでもなくつまらない試合だった。

日本には今、世界に誇れるチャンピオンが数名存在する。
彼らに比較すると、あからさまにボクシングのレベルが低い。正直に
言えば、重岡兄弟の世界戦メインになった方が、イベントとしての
満足度が格段に上がった気がする。

興毅ファウンダーは、ビジネスプライベートを分けるべきかと。
せっかく評判が上がってきた3150 FIGHTが、身内の所為でケチが付い
てしまう可能性あり。まぁ、もう和毅はノーチャンスだと思うけど。

LIVE BOXING 5

#天心に対する不安


Prime Video Presents LIVE BOXING 5
今回は寺地拳四朗二団体統一ライトフライ級選手権メイン中谷潤人
WBO世界スーパーフライ級選手権セミ前。つまり、二つの世界戦に挟
まれる形で、那須川天心のノンタイトル戦が組まれた、ということ。

天心の国際式転向第二戦は、メキシコ国内王者ルイス・グスマン
二戦目で8回戦、対戦相手はタイトルホルダー。かなりの特別扱いなのは
明白で、いかに天心が注目されているか解るのだが・・・。

結果だけ言えば、終始相手を支配した上、二度のダウンを奪って完勝
だが、観客が天心に求めるのは文句の無いKO。キックの試合ではずっと
高いKO率を誇っていた上に、おおよそをパンチで倒していたのだから、
国際式で相手を倒しきれないのはさすがに・・・。

セミ前・セミと判定が続いたが、メイン拳四朗がしっかりKO勝ち
井上尚弥ももちろんだが、メインを務められる選手は肝心なところでKO
出来る技量を確実に持っている。

天心に期待されているのは、尚弥や拳四朗のような絶対王者感
であるのなら『KO出来る試合』を常時出来るようにならないと、アタマ
打ちになってしまう可能性もある。

那須川天心は、いつまでも「特別な格闘家」であって欲しい。
まずはすっきりしたKO勝利を。全てはそこからだな、きっと。

SPENCE Jr. vs CRAWFORD

#PFP


ラスベガスで行われたウェルター級世界四団体統一戦WOWOWにて。

WBA/WBC/IBFの世界ウェルター級王座を保持するエロール・スペンスJr.
に対するは、WBO同級王座を保持するテレンス・クロフォード。数年前か
ファン待望であったカードが、遂に実現したワケだが・・・。

とにかく、テレンスが強すぎた
同じくテクニシャンとして評価されていた筈のスペンスが、ほぼ何もさ
せて貰えない。辛うじて勝負になったのは1Rのみで、後は完全にテレン
スの世界。ここまで実力差があるとは、さすがに予想しなかった。

テレンス・クロフォード、完勝で統一王者に。
テレンスはスーパーライト級でも四団体統一を果たしており、これで
2階級で四団体統一、という偉業。ちなみにコレは世界初で、井上尚弥
の先を行ってしまったことになる。

ちょっと悔しいが、次のPFPテレンスだろうなぁ、と。
フルトンを完封した尚弥の上を行くボクサーは居ない、と思ってたけど、
あのスペンスを相手に尚弥とほぼ同じ事をやってのけたのだから。

・・・佐々木尽、ウェルター級で世界を取るなら、相手はテレンスだぞ!
テレンスが王者の内に挑戦権が取れれば、すっげぇ応援する!

FULTON vs INOUE

#This is THE MONSTER


井上尚弥スーパーバンタム級初戦Lemino配信にてライブ観戦。

初戦がWBC/WBO二団体統一世界王者スティーブン・フルトンとの
試合になってしまうところが、怪物が怪物たる由縁。王者のフルトン、
テクニカルで負けないボクシングをする上に、フェザー級に届こうか
という体格。正直言って、試合開始前はかなり心配していたのだが・・・。

序盤、フルトンに対してデトロイトスタイルに構える尚弥。
テクニシャンのフルトンに対し、「このスタイルでもオレが上だ!」
と見せ付けるかのような戦法を選択。実際、フルトンがロングから放
つジャブは中盤まで全く当たらない上に、尚弥がフリッカー気味に打
つジャブは時折ガードを割って中に入る。1Rの時点で、もう負けは無
、と確信させて貰った。

それでも王者の意地で食い下がるフルトン。尚弥のパンチのパターン
をある程度読み、果敢にも前に出て来るのだが、コレはある意味自殺
行為。8R、一瞬の隙を見逃さなかった尚弥は、左ボディから右ストレ
ートコンビネーションと追撃の左フックで王者からダウンを奪う。
なんとか立ったフルトンだが、すぐにタコ殴り。レフェリーが試合を
ストップ。

・・・井上尚弥、完勝の上、いきなりWBC/WBOの二冠統一王者に!
おそらく今のスーパーバンタム級にフルトン以上の選手は存在しない
試合後、WBA/IBF王者マーロン・タパレスがリングに上がり、年内
四団体統一戦が決定したが、おそらく尚弥の相手にはならない。
二試合で四団体を統一し、来年にはフェザー級に行くんじゃ・・・。
五階級制覇もあり得るな、こりゃ(^^;)。

あと、Leminoにちょっとクレーム
カメラが1台、ホワイトバランスがおかしいのがあった。修正する時間
は充分あったと思うんだけど??