#歌舞伎町セブン
Kindle Unlimited × 講談社フェアを一旦中断。
誉田哲也最新作にして、ファン待望のジウSAGA・歌舞伎町セブンシリ
ーズの最新作がリリースされたからに他ならない。そりゃあ先に読みた
くなるよな、コッチを(^^;)。
ジウSAGAシリーズとしては、4年前の短編集『歌舞伎町ゲノム』以来。
随分間が空いてしまったので、いろんなことを忘れてしまっていたのが
ちょっと不味かった(^^;)。イントロダクションからグロさ全開、思わ
ず目を背けてしまう程の残酷な描写が矢継ぎ早に繰り出される。いや、
元々誉田哲也の警察小説の「売り」は、このハードコアながらもリア
リティに溢れる表現であったハズ。心構えをちゃんとしなかった僕が
悪い(^^;)。
今作のキーワードは「中国」。
ジウSAGAはこれまでもかなり重いテーマを扱っていたが、今回のソレ
は少し・・・いや、かなりヤバイところまで踏み込んだ気配が。陰惨な殺
人事件が立て続けに起こるので目が逸らされがちだが、その辺りを無視
してもう一度読むと、ソチラの方がよっぽど怖い。今回は本当にいろい
ろ考えさせられた気がする。
そしてニッチな部分でも幾つか。
今回も登場した謎の組織「NWO」。新世界秩序、いわゆるニュー・ワ
ールド・オーダーの頭3文字だが、我々としては「nWo」と表記して欲
しいところ(^^;)。それだとまんまなのかなぁ、やっぱり(^^;)。
もう一つは、唐突に登場した『藤波辰巳』という固有名詞。
この作品世界に藤波さんを登場させるセンスに、多大なるシンパシー
を感じた。やっぱり解ってるよな、誉田哲也。
しかし、今回もとんでもないところで唐突に終わってしまったのが残念
と言えば残念(^^;)。毎回のことだからしょうがないのだけど、さすが
にこの続きは一刻も早く読ませて欲しいところ。せめて2年で!