暗黒戦鬼グランダイヴァー

#ギャバン系?


暗黒戦鬼グランダイヴァー / 誉田哲也(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年末にリリースされた誉田哲也最新作品。昨日の「首木の民」と一緒に購入し
た作品で、コチラも一応警察小説。ただし時代近未来どうにかなってしまっ
ている東京舞台

不法移民外国人急増、しかもその一部が怪物化。建造物の不法占拠や武器の
密造、それに伴う殺人やレイプが横行する世界で、警察武装化特殊な装備
治安を守るために街をパトロール、時には外国人たちを制圧する、という任務に
従事している・・・という設定。

タイトルでもそういう印象を受けるのだが、話の流れもちょっとラノベっぽい
しかし文章の雰囲気はハードボイルドで、そういう印象が全く無い。そしてこの
作品でも警察公安政治団体などがしっかり登場しており、暴力が蔓延る世界
でもしっかり権力争いを見せてくれる。

そしてバトルシーンがふんだんに描写されるのだが、これが見事な誉田哲也ワー
ルド。格闘技に精通している作者らしく、表現がリアルな上に解りやすい。この
書き方は、全ての作家が参考にすべき。この部分、マジで脱帽です。

・・・ちなみにグランダイヴァー、僕の想像ではギャバン・シャリバン・シャイダー
あたりの宇宙刑事系のビジュアルではないか、と。そういう意味では、アニメ化
してもおもしろいかもしれない。

この作品はシリーズ化されそうな気配濃厚。気合いの入ったサイバーパンク小説
として大人気になりそうな予感。いやぁ、楽しみが増えたな、コレ。

首木の民

#日本の闇


首木の民 / 誉田哲也(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誉田哲也作品。リリースは昨年の6月、何故だか見落としていた(^^;)。
氏お得意の警察小説、と思って読み始めたのだが、最初の章を読んだ段階で既に
感じた違和感。これまでのモノとは明らかに違った

ハッキリ言えば、コレは警察小説の形態を借りた経済小説。それも、とびきりの
リアリティに溢れ、なんなら都市伝説・陰謀論の匂いまでプンプンする。ゆえに
小難しい解説が続くのだけど、そこはさすがの誉田哲也、説明部分の文章が取っ
つきやすく感じる工夫が随所に施されており、読む者を飽きさせないから凄い。

とにかく唸ってしまったのは、終盤に登場する「復興税」の正体の部分。
ここで登場する復興税とは、正に今現在国民が徴収されている税金であり、あの
震災を経験している我々からすれば、致し方無し、の感覚で支払っている税金な
のだが、そこに一部の権力者の懐のみを暖めるカラクリがある、とか書かれると、
妙な怒りが沸いてくる。しかも、凄く「本当」っぽいんだよなぁ・・・。

久しぶりに誉田哲也の『PUNK』な部分を魅せられた感。
起承転結が解りやすい上に、ミステリーとしての構成も単純に優れている。コレ
を入口にちょっとした政治団体運動を起こしたとしても、僕は全く不思議に思
わない。ということで、かなりオススメ。ぜひ!

NJC2025・ビッグパレットふくしま

#njcup


『NEW JAPAN CUP 2025』、福島・ビッグパレットふくしま
トーナメントは最終戦の1試合を残すのみとなっており、この辺りが一番カード
編成が難しいところ。それでも地方会場でそこそこ客を入れている新日本、やっ
ぱり上手いと思う。

本日のピックアップ、メイントーナメント準決勝
丸坊主になって復帰し、トーナメントを駆け上がってきた海野翔太の対角に立
ったのは、元世界王者の鷹木信悟。正直、いろいろと“難しい”マッチアップ。

僕は個人的に海野に対しての嫌悪感は無い。が、同様に期待感も特に無いので、
海野に飛ぶブーイングも結構俯瞰で観ている。この見方は、かつてのオカダ
武藤に対するモノと同じ。つまり、キッカケがあればハネる素材だと思うのだ
けど・・・。

まず、今回の白装束・丸坊主に加え、マイクを使用しない、というスタイルは
かなり成功していると思う。これまでに無かった「重さ」を纏うことで、少な
くともブーイングは収まっている。さらにパワーを前面に出すカタチにファイ
トスタイルをマイナーチェンジ。コレが説得力を増している、と正直思う。

試合はあの鷹木に対し、パワーで上回って魅せた海野の快勝
決勝進出が決まった海野だが、試合後に決勝戦で当たるフィンレーに挑発され、
マイクを握ってしまったのが不安なポイント。メタ的な考えだが、もし海野が
優勝するのであれば、最後まで喋らない方が絶対にカッコイイのだから。

結局予想が悉くハズレたNJC2025(^^;)。
こうなると予想をするのも恥ずかしいのだが、優勝はデビッド・フィンレー
なると思う。NJC優勝→世界王座奪取、下半期を王者として引っ張り、年始の
東京ドームでメインに立つ、が、理想的な展開に思える。そうなると、海野
沈んだママになってしまうのがちょっと心配でもあるのだけど・・・。

NJC2025・ツインメッセ静岡

#njcup


『NEW JAPAN CUP 2025』、静岡・ツインメッセ静岡南館
昨日の名古屋が妙な最終日感を出しちゃった気がするのだが、実際にはあと3日
スケジュールを残しているNJC。今日は準決勝が1試合行われた。

今日のピックアップはもちろんメイントーナメント準決勝
左ブロックを上がって来たのは両名共にイギリス人(片方は英国系アメリカ人
かも^^;)。前世界王者ザック・セイバーJr.、同じく前グローバル王者デビ
ッド・フィンレー。ハッキリ言えば、現状での『新日本No.1ガイジン決定戦』

試合開始と同時に空気を読んだと思われるフィンレー、今日はラフファイト
封印。ザックを相手にダーティで闘っても、今のフィンレーは全く得をしない、
と考えると、この判断は賢明。おかげで、最高のガイジン対決堪能できた。

世界王者を経験しているザックと、堂々と主導権争いをして魅せるフィンレー、
この男もやはり只者では無い。歴代のBCリーダーに非凡で無い選手は一人も居
なかったが、もしかしたらフィンレーはその中でも一番の実力者かも。少なく
ともケニー・AJ同等かソレ以上ジェイデヴィットより明らかに上。この
実力者を、新日本は本当に大事にすべきだと思った。

粘るザックを振り切り、決勝に駒を進めたのはフィンレー。いま改めて考えれ
当然の結果の様にも思える。

もうトーナメント表もクソも無いが、左ブロックは今日で終了。
明日の鷹木vs海野の勝者が決勝でフィンレーと闘うが、今日までのフィンレー
を見る限り、どちらが出て来ても勝ち目は薄そう。行きそうだな、フィンレー。

NJC2025・ドルフィンズアリーナ

#njcup


『NEW JAPAN CUP 2025』、愛知・愛知県体育館ドルフィンズアリーナ
本日はNJC準決勝4試合が行われるのだが、メイン王者後藤洋央紀永田
裕志の挑戦を受けるIWGP世界ヘビー級王座戦。シングルトーナメントの最中
にタイトルマッチ、というのは、僕も正直どうかと思う。まぁ、昭和の時代に
はよくあったことではあるんだけど・・・。

今日のピックアップは第七試合トーナメント準々決勝
復帰した上村優也が、難敵のデビッド・フィンレーと対戦。同期の辻陽太
フィンレーに対する勝率が良く、上村はココで追いつきたいところ。

試合は大熱戦。パワー・スタミナ、そしてテクニックにも優れてピーク状態
今のフィンレーに、上村必死で食らいつく展開。上村のコンディションも良
く、終盤には互角の展開に持ち込んだのだが、残念ながら及ばず。オーバーキ
ルからの体固めで、上村は完敗を喫してしまった。

・・・そうか、上村も消えちゃったか
僕の中で新日本の次世代エースに相応しい、と思われる選手、実はSHOが第一
なのだけど、SHOの現在のポジションや体重を考えると、現実的では無い。
とするのなら、筆頭は上村、続いて、その後に海野成田という順番。今後
を考えると、ここで上村が脱落するのはちょっと厳しい気がする。

今日はもう一つ、セミファイナルで行われたトーナメント準々決勝も。
かつてデンジャラス・テッカーズとしてタッグを組んでいたタイチザック・
セイバーJr.が、あまりにエモい試合を展開。25分を超える大熱戦を制したの
は前世界王者のザックであったが、タイチ本当にすばらしかった。今日の
試合を観る限り、後藤同様タイチにもタイトルマッチの機会を与えるべき、と
素直に思った。

事前予想が全く外れたNJC2025(^^;)。
もう予想もクソも無いのだが、明日の準決勝の結果によって流れが変わりそう。
ザックが勝てば決勝はザックvs海野、海野の優勝。フィンレーが勝てば決勝は
フィンレーvs鷹木、フィンレーの優勝。可能性が高いのは海野かなぁ・・・。