この音とまれ!- 咲き誇れ、音々 -

#熱血琴マンガ #セッション


ジャンプSQ・2026年10月号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャンプSQ・2026年10月号、巻頭カラー『この音とまれ!』
今回の見開きで描かれた表紙は、この作品を象徴する絶妙なデザイン
ので、それだけでもチェックして欲しい。

総文祭(全国大会)で見事に勝利し、凱旋を果たした時瀬高校箏曲部
面々の次なるステージは、ライバル5校の箏曲部員を招聘した「交流祭」
めでたくカップルとなった時瀬の3年生2人が企画した、関係者以外立
入禁止(?)のイベント。

・・・そういうエピソードがあればいいなぁ、と思っていたセッション回
クライマックスを最高のカタチで終え、後はご褒美の東京公演の様子、
最後に愛のじいちゃんが作った曲を受け継いで大団円、という展開を
予想していたのだが、その前に見事なご褒美。まがりなりにもジャンプ
作品(^^;)なので、いわゆる“勝負”のシーンはキッチリ描かれたのだが、
作者のアミュー女史は「音楽は競うモノでは無い」という根本的とも
言える概念をしっかり解っている。最高のマンガ家であると同時に、
彼女もまた優秀な音楽家なのだと思う。

「この音」に出てくるオリジナル楽曲は、全て譜面がある、という。
アニメ三期があれば最高なのだけど、もしそれが叶わないのであれば、
全国大会以降で各校によって演奏された楽曲を、是非CD化して欲しい。

・・・あと10回、くらいかな?
最後はもう大泣き(^^;)しそうな予感があるけど。

ジウ The Next

#炎上案件?


ジウ The Next / 誉田哲也(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誉田哲也ジウSAGA歌舞伎町セブンシリーズ最新作
7月にリリースされた作品で、いささか読み始めるのが遅くなってしま
った。最近、書籍の新作情報がリアルタイムに入って来ない気が。アン
テナの張り方が甘いのかなぁ・・・。

前作は2023年の「ジウX」。
さすがに3年空いてしまうと、いろいろな設定を忘れてしまう(^^;)ため、
出来れば2年以内のリリースを強く希望、と今回はに書いておきます!
ということで、前作一部参照し、理解度を高めながら新作を読んだの
だけど・・・。

・・・いやぁ、コレはさすがにちょっと炎上するかも(^^;)。
前作同様、今回のテーマも「中国」であり、状況は「脱中国」まで進化。
その辺りの展開は相変わらず読ませてくれるのだが、前作にはしっかり
存在した“過激な描写”は影を潜め、多用な登場人物たちの「暗躍」にフ
ォーカスした作りに。その所為か、ジウSAGAを読むときに感じる高揚
が殆ど発生せず、実に淡々とページが進んでしまった。

そして、前回以上に終わり方が唐突
さすがの僕も「え、これで終わり?」という口アングリ状態
次回作はさすがに怒濤の展開になる、とは思うのだが、ココで感じた
悪い意味での“繋ぎ感”は、ちょっと深刻な気がする。

僕は長年のジウSAGAファンなので、この状況でも次作を待つことは
可能だが、ライトなファンは付いていくのが難しいかも。
当然、ご新規さんはおそらく無理(^^;)。どこかの段階で合本処理
るしか無いんじゃないかなぁ、コレ・・・。

国道食堂 2nd season

#優しき人の集う場所


国道食堂 2nd season / 小路幸也(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小路幸也5つ星ヒューマンドラマ『国道食堂シリーズ』2作目
小田原街道沿い、ドライバー御用達の“リングのある大衆食堂”「ルート517」
こと、通称『国道食堂』に集う人たちを描いた物語の第二弾。

今回も一篇ごとに語り部が変わって行き、それが繋がって一つの物語になる、
という構成。1st seasonとの違いは、その殆どが「女性」であること。
そのうちの一人がちょっとした・・・いや、かなり大した問題を抱えており、
基本はその女性を軸に話が進んでいく。

前作がひたすら前向きな内容であり、基本読中は「ガンバレ!」とエールを
送っていれば良かったのだけど、今回はちょっとハラハラする展開に。今回
は物語の冒頭から紛れもない「悪役」の男性キャラが一人配置されており、
要所々々で不穏な動きが描写される、という状態。これが最終盤まで引っ張
られたのだが、それでも全編から漂う清々しさは失われないママ。コレが、
小路幸也の真骨頂、なのだと思う。

そしてラストは、誰もが納得しうる大ハッピーエンドに。
この清涼感は最近味わったことの無いレベル。まぁそもそも、この手の作品
を最近殆ど読んでいない、というのが原因なのかもしれないが(^^;)。

まだ描かれていないエピソードもあり、先も気になるのだが、2nd season
のリリースが4年前ということを考えると、続編を期待するのは難しいかも。
コミカライズ版が大ヒットしてくれれば、あるのかなぁ、続きが。

【実録】ジャパン女子プロレス

#終着の浜辺


【実録】ジャパン女子プロレス / 山本雅俊(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

著者はジャパン女子プロレスにてリングアナウンサーを務め、後継団体
となったJWPでは代表に就任し、全日本女子プロレスのロッシー小川と
共に“対抗戦時代”を牽引した「ヤマモ」こと、山本雅俊
1986年8月団体発足から1992年1月団体崩壊まで、およそ5年半
渡って存在した『ジャパン女子プロレス』についての文献である。

昨年1月にリリースされた作品で、その時点でちょっと気にはなってい
たモノの、特に購入してまで・・・という感じで忘れていた作品。
1年以上が過ぎてから手に取った理由はUnlimited扱いになっていたから。
プロレス関係の書籍はこういうパターンが多いんだよなぁ・・・。

幼少期から一貫してプロレスファンであった僕だが、実は“女子プロ”
関しては大きな思い入れが無い。これまでの人生でプロレス会場に足を
運んだ回数は余裕で1,000を超えている気がするが、女子プロレスを観
に行ったのは30回あるか無いかくらい。そもそも女子プロをちゃんと
『プロレス』として観るようになったのは、対抗戦ブームが始まる少し
前、ルチャ団体のユニバーサルプロレスアジャ・コングの試合を目撃
したのがキッカケ。ビューティクラッシュを擁した全女ですら「これ
と新日本・全日本を一緒にしてくれるな!」と思っていた僕だから、更
マニアックマイナージャパン女子完全スルー状態だった(^^;)。

そんなジャパン女子プロレスを、最初から最後まで至近距離で観ていた
のが山本リングアナ。ヤマモ以外にジャパン女子を総括出来る人間は居
ない上に、ヤマモ以上にジャパン女子を伝える言葉を紡げる人間が存在
するとも思えない。そういう意味では、 山本雅俊が成すべき仕事をした
と評価すべきだと思う。

そして、存命時には全く気にならなかったジャパン女子だが、今になっ
て記録を読むとそこそこ興味深い。潰れるべくして潰れた団体であるこ
とは間違い無いと思うが、もしジャパン女子が無かったら神取忍風間
ルミがこの世に出てくることは無かったハズ。そういう意味で、そこそ
エキサイティングノンフィクション。ちょっとでもプロレスに興味
がある人なら、わりと楽しめる気がする。

しかし、文章でも敬語を崩さないヤマモが、神取だけ呼び捨てなのは
無駄な憶測を呼びそう(^^;)。いろいろあったんだろうなぁ、きっと。

国道食堂 1st season

#優しき人の集う場所


国道食堂 1st season / 小路幸也(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キッカケは、某サイトの「オススメマンガ」の記事を読んだこと。
元プロレスラーが経営する“リングのある大衆食堂”が物語の舞台で、そこに
惹き付けられるように集う心優しき人たちの人生を描いた、ほっこり系のマ
ンガ。さっそく購入しよう、と思い、著者を確認したところ、原作者欄
「小路幸也」の文字が。いやいや、だとするなら先に小説を読むべき、と
判断した。

というワケで、かなり久しぶりの小路幸也
まさか小路幸也作品に“元プロレスラー”が登場してくるとは思わなかったの
だが、これはあくまで一要素。彼の経営する小田原街道沿い大衆食堂
ルート517、通称“国道食堂”に集う、良い意味“一癖ある”人たちの、ちょ
っと切ないエピソードが集まり、一冊の本として仕上がっている。
つまり、小路幸也の大得意分野であるハートフルヒューマン系。コレがおも
しろく無いワケが無かった。

僕が「東京バンドワゴン」シリーズを始めとする小路作品を狂ったように読
んでいたのは、もう15年以上前。あの頃はまだ我慢(^^;)が出来たのだけど、
このトシになるともう涙腺が緩むゆるむ(^^;)。残念ながら僕は、この作品に
出てくる人たちのような「正しい生き方」をしてこなかった。それが故に、
「共感」は沸いてこないハズなのだけど、一篇を読み終える度に涙が溢れて
しまう。おそらく、全てのエピソードが眩しく、そして羨ましく感じた結果
なのだと思う。

・・・腕は全く衰えていないな、小路幸也。
既に2ndシーズンも入手済みで読み始めているのだが、コレを読了したら
キッカケになったコミカライズ版も読んでおこうかと。
圧倒的な五つ星のヒューマンドラマ、こんな時代だからこそ皆に!