この音とまれ!- 時瀬高校箏曲部 -

#熱血琴マンガ


ジャンプSQ・2024年12月号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャンプSQ12月号、1ヶ月の休載を経て「この音とまれ!」最新話掲載。
総文祭(全国大会)クライマックス、遂に時瀬高校箏曲部演奏が始まった
ワケなのだが・・・。

・・・凄い
全61ページ中、文字があるページが半分も無い。これまでこれでもか!とい
う状態で積み上げて来た時瀬の演奏を、恐ろしいまでの臨場感と、途方もない
美しさで表現。音楽系のマンガはこれまでいろいろ読んで来たが、ここまでの
感動は本当に初めてかもしれない。

時瀬の演奏する曲「和」は、部員9人全員ソロがある。
今月号でソロを奏でたのは、2年生の部長・倉田武蔵と、副部長・来栖妃呂
2名のみ。今回は導入部分もあったのでそこにページが割かれたが、来月以降
残り7名ソロ部分描写が展開されるハズ。もしかしたらここから3ヶ月
らい、時瀬の演奏シーンが続いていく可能性も。

・・・もしそうなるのならば、こんなに最高なことは無い。
来月が楽しみ過ぎる!!!

車のいろは空のいろ

#教科書きっかけ


こないだのトピックで書いた『車のいろは空のいろ / あまんきみこ』の件。
あのあといろいろ調べてみたところ、なんと続編が存在することを知った。
それも3冊も!・・・取り敢えずこのシリーズは所持していたい、ということ
で、ポプラ社のハードカバーをユーズドで全4冊、入手した。

全4巻なのだが、最終巻「ゆめでもいい」だけ判型が違う(–X)。
コレは届いてから気付いたのだが、1〜3巻旧版全3冊が正解。挿絵は馴染
みのある北田卓史さんが手掛けており、これこそがこのシリーズ、という感。

では4巻はなんなのか?というと、こちらは新装版の扱いらしい。
もちろん旧版の続編であることは間違いないのだが、コレがリリースされた
時点で北田さんは亡くなっていた。これに合わせる形で、旧版3冊も挿絵が
刷新されて改めて出版された模様。やっぱりこのシリーズの挿絵に関しては、
北田さんの方がしっくり来る。4冊目は余計だった、と思ったのだが・・・。

・・・黒井健さんのイラストもまたすばらしい(^^;)。
こうなってくると、新装版の方も別で揃えたくなってきちゃうんですけど?
困ったモンだ(^^;)。

すずかけ通り三丁目

#教科書きっかけ


車のいろは空のいろ 白いぼうし / あまんきみこ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「白いぼうし」は、小学校国語教科書に載っていた物語。
短編集『車のいろは空のいろ』の一遍で、個人的には“子どもが最初に触れる
ファンタジー作品”だと思う。

ご多分に漏れず、僕もこの本をわりと早い段階で手に入れた。
一冊を通して読んでみると、「白いぼうし」と同じテイストのホンワカする
短編が多々。この世界観が大好きで、今に至るまで何度か買い直しをしてい
るくらい。

ねこの森には帰れない / 谷山浩子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてもう一人、歌手の谷山浩子
↑↑のアルバムのB面は『車のいろは空のいろ』に掲載されていた作品をモチ
ーフにしたもので、本の世界観を全く壊さない、すばらしいサントラ。その
中で、特にグッとくるのが↓↓この歌。

「すずかけ通り三丁目」は、本で読んだ時も胸がキュッと苦しくなった。
この曲はそんな感情がより鮮明になる。この曲を聴きながら本を読むと、妙
切なくなって来るのだから凄い。

本もCDも、今でももちろん入手可能。
出来ればセットで手に入れて、この世界観に浸って欲しい。

・・・ちなみに、この本の作者・あまんきみこ先生は今もご健在らしい。
出来るだけ長生きして欲しいなぁ、先生には。

1954

#プロシタン通信


1954 史論-日出ずる国のプロレス / 小泉悦次(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロレス史探求家小泉悦次氏による著作。
初出の無い書き下ろし作品であり、テーマは日本でプロレスが始まった年、
とされる1954(昭和29)年黎明期日本マット界その周辺

力道山に関しては、関連書籍や文献が山のように見つかる。そして近年では
増田俊也氏の著作を中心に木村政彦に関する情報もかなり目にするようにな
ったのだが、この時代のもう一人のキーマンである山口利夫に関する情報は
非常に少ない。この作品でも多くのページを割いているワケでは無いのだが、
興味深い記述が多々ある。やはりこの人の目の付け所鋭い

そして、これまで謎に満ちていた初期「女子プロレス」に関する記述を、
もの凄いボリュームで展開。日本女子プロレスのルーツである猪狩定子氏に
インタビューを敢行している、という事実だけで驚愕モノなのだが、その発
言の“重要さ”感嘆してしまう。彼女に力道山との繋がりがあった、なんて、
これまで殆どの人が知らなかった、と思う。

そして、後半で大きく採り上げられている“昭和巌流島の闘い”力道山
木村政彦による伝説のセメントマッチに関する小泉氏のコメントに、完全に
心を打たれた。下記、失礼を承知で一部引用させていただく。
—–
力道山vs木村戦をリアルタイムで見て、今も存命の方は少なくなった。では、
なぜ語られるのか。今日に至るまでファンに対して、「プロレスとは何か?」
を考える格好の素材を提供したからなのか。
いや、この試合がプロレスを語る文化を作ったからだと思う。
(中略)
木村は、かつて彼の父エリオを破っている。結果としてそのエピソードはヒ
クソンのプロフィールを語る背景にもなった。
これも木村が忘れられた存在ではなかったからだ。なぜか。日本にプロレス
を語る文化があったからこそ、木村は残ったのだ。
では、なぜ残ったのか。力道山vs木村戦が語り継がれたからである。
—–
この「プロレスを語る文化」のおかげで、僕はこれまで生きて来られた、と
言って過言は無い。もしこの文化が発生しなければ、ここまでプロレスや格
闘技に強い思い入れを持たなかった気がする。この記述は、僕に取って真の
“金言”。正直、ちょっとが出た。ただただ、すばらしい作品である。

プロレス史に興味のある人以外は手を出しにくい作品だし、価格もかなり高
いのだが、終戦直後日本カルチャー興行の仕組みに興味がある人が読ん
でも、資料的な価値は充分にあると思う。

・・・いろんな人たちに読んで欲しいなぁ、これ。

クライマックス目前!『この音とまれ!』

#熱血琴マンガ


ジャンプSQ・2024年10月号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャンプSQ10月号表紙「この音とまれ!」
単行本4冊分を使い、豪勢に描写されてきた総文祭(全国大会)。緻密に描き
込まれたライバル校演奏が全て終了し、遂に時瀬出番、というところ。

アニメを観てからその続きを単行本で追いかけ、遂にはジャンプSQ連載
追いかけることになってしまった「この音」。時瀬の全国出場が決まった後
の展開は正に波瀾万丈であり、まぁ泣けること泣けること(^^;)。総文祭に入
ってからもライバル校の演奏シーンが激アツ。特に永大付属高校の場面では、
マジで涙が止まらなかった

そして遂に時瀬出番直前
武蔵の気合いの言葉が胸に刺さり、演奏が始まる前から大感動状態(^^;)。
正直言えば、もう大会の勝ち負けに関してはどうでもよくなっている
時瀬高校箏曲部が、納得の行く演奏をしてくれればもうそれだけでOK。
メチャクチャ感動しちゃうんだろうなぁ、きっと・・・。

おそらくだが、「この音とまれ!」は全国大会が終了したところで作品も
最終回を迎えそう。出来ることならその前に、アニメの二期が決まって欲
しい。それがダメだとしても、せめて『和』演奏を聴きたい!

・・・しかし、来月休載(^^;)。
時瀬の演奏シーンは、年末のお楽しみ、ということで。