透明な螺旋

#ガリレオ


▼透明な螺旋 / 東野圭吾

東野圭吾の新作は、なんと待望のガリレオシリーズ
今回はちょっとした問題作になっている模様。何故ならば、煽り広
『今、明かされる「ガリレオの真実」』という文字が躍ってお
り、そのキャッチに偽りが無かったから。しかし・・・。

これまでのガリレオシリーズでハズレと思った作品は殆ど無かった
のだが、この作品はちょっとその領域に踏み込んでいる感。という
のも、この作品ではガリレオこと湯川先生の持ち味である【化学】
ないしは【物理学】が全く持ち込まれておらず、せっかくの強烈な
キャラクターが全く生きていない。

それでもヒューマンミステリーとして優秀であれば、もう少し充実
した読書になったと思うのだが、氏にしては珍しく中盤くらいで全
ての謎が解けてしまう安易な展開に終始。う〜ん・・・。

何が惜しいかと言えば、そういうありきたりな展開の中で、かなり
重要な筈の「ガリレオの真実」が明かされてしまうこと。こんなと
ころで知りたくなかった、というのが本音である。

もちろん、他の凡百ミステリーと比べれば全然おもしろいのだが、
この作品はファンから叩かれそう「白鳥とコウモリ」がおもしろ
かっただけに、このギャップは非常に残念。まぁ、こういうことも
あるんだろうけど・・・。

ONE PIECE 100

#ONEPIECE100


ワンピース第100巻「覇王色」、遂に発売。
100巻以上刊行されている作品は他にも多々あるが、連載開始当初か
ら今までの間に、興味が全く途切れなかった作品は個人的に初めてだ
と思う。

今回はちょっとエキサイトし、僕も内々に『100巻パーリー』を敢行。
単行本はもちろんのこと、ビブルカードOPマガジンチョッパー編
の小冊子がオマケに付いた最強ジャンプ、さらにセブンイレブンにて
限定のマグカップ(^^;)まで購入。せっかく部屋からモノを減らしたの
に、またアイテムが増えてしまった。

昨年の時点で、作者・尾田栄一郎氏は「あと4〜5年」と語っている。
あと単行本3〜4冊分はワノ国篇が続きそう(^^;)なので、その数字は
信用していないが、この連載が終わるまで生きられるかどうか・・・。
どうか、ルフィが海賊王になるところを見させてください。それさえ
叶えば、後は本当に思い残すことは無くなると思うので。

▼TWILIGHT / RADWIMPS

▼ONE PIECE (100) / 尾田栄一郎

謎のコンピレーション『Glam Rock』

#もう絶対入手不可


部屋の掃除に明け暮れる毎日(^^;)。
しかし「片付け」にはやっぱり良いこともある。もうかなり長い間
ず〜っと探し続けていたCDが、思わぬところで発掘された。

コンピレーション盤「Glam Rock」
ちゃんとしたレーベルから出ていたモノではなく、80年代前半に
渋谷・新宿の街角で売られていた怪しすぎる商品(^^;)。いろんな
意味でメチャクチャなのだけど、コレの選曲が凄く良い。

01)20th Century Boy / T-Rex
02)The Jean Genie / David Bowie
03)Love Is The Drug / Roxy Music
04)Gudbuy T’ Jane / Slade
05)The Ballroom Blitz / Sweet
06)All The Young Dudes / Mott The Hoople
07)Can The Can / Suzi Quatro
08)Tiger Feet / Mud
09)This Town Ain’t Big Enough Both Of Us / Sparks
10)Judy Teen / Cockney Rebel
11)Jet Silver And The Dolls Of Venus / Be Bop Deluxe
12)Sweet Jane / Lou Reed
13)Do You Wanna Touch Me / Gary Glitter
14)Hello New York / Silverhead
15)School’s Out / Alice Cooper
16)Personality Crisis / New York Dolls
17)Bye Bye Baby / Bay City Rollers
18)Saturday Night’s Alright For Fighting / Elton Jhon
19)Sugar Baby Love / Rubettes

有名処はもちろんのこと、ちょっと捻ったアーティストまで押さ
えてあるのがポイント。グラムロックに命を賭けてる人なら絶対
選曲しない曲もあります(^^;)。

カタログ版としては最適で、スパークスマッドはこのCDで知り、
後にオリジナル盤を入手したほど。

で、生意気にも歌詞カードおよびライナーノーツまで付いてる!
ライナーを書いた人には全く心当たりは無いんだけど(^^;)。
取り敢えずAmazon Musicでプレイリストを作ったので、興味の
ある人はどーぞ!

W☆ING流れ星伝説

#Wrestling International New Generation


▼W☆ING流れ星伝説 星屑たちのプロレス純情青春録 / 小島和宏

週プロ名物記者小島和宏が、日本プロレス史上最大の「徒花」
とされている『W☆ING』及びその後継『W☆INGプロモーション』
全貌をまとめた書籍。こんなクソマニアックな本が出たことが、まず
は驚きなのだけど・・・。

とにかく、小島記者(そう呼ばせてください!)の熱量がもの凄い。
小島氏のプロレス関連書籍はだいたい読んでいるのだけど、ここまで
熱い思いが溢れる文章は他では読んだ事が無い。関係者である小島氏
が、ここまで熱くなれる団体、それが【W☆ING】である。

この本を読みながら記憶を紐解いてみたら、僕もW☆INGの重要な興行
はかなり生観戦していた事実に驚いた。旧W☆INGの旗揚げ戦、マスカ
ラスの登場したW☆INGプロの初興行、松永のバルコニーダイブetc…。
確かにあの頃のW☆INGには得体の知れない胡散臭さが溢れ、その怪し
さに魅了されていた時期が、僕にも確実にあった。

であるが故に、もの凄い文章量の本なのに一切の退屈が無い
プロレス本でありながら、しっかりしたドキュメンタリー。ただし、
読む人を確実に「選ぶ」作品であることに、若干の悔しさを感じた。
・・・のだが!

この本、すっげぇ売れている(!)らしい。
実際、Amazonで注文しようとしたら在庫切れのアラートが表示され
ていたので、わざわざ秋葉原の書泉ブックタワーまで買いに行った。
そういう人間の絶対量が多い、ということは、まだまだこの時代も捨
てたモンじゃない。ちょっと生きる気力が沸いて来たぜ!!

みとりねこ

#最強猫作家


▼みとりねこ / 有川ひろ

およそ1年半ぶりとなる有川ひろ新作
いわゆる短編集で、共通テーマは「猫」。既に各所で発表されていた
6篇に書き下ろしが1篇足され、全7篇の単行本となっている。

さて。
有川作品で表紙が村上勉猫のイラスト、となると、どうしてもあの
名作「旅猫リポート」を思い出さずにいられない。旅猫は僕に史上最
大量の涙を流させた小説であり、思い入れの深さは尋常ではない。
アレと比べちゃうのは正直どうかと思ったのだけど・・・。

悪い言葉なのを解った上で言うと、構成はかなりの「寄せ集め」
初出が2012年から2021年とあまりに幅が広い上に、全7篇のうち2篇
既に読んだことのある話。こういう場合、ちょっと損したなぁ、と
思うことが殆どなのだが・・・。

・・・いやぁ、またやられました(^^;)。
冒頭の旅猫外伝2篇(うち1つは既読の話にも関わらず)で盛大に泣か
され、後半の最近書かれた作品2篇でやたらとほっこり。そしてタイト
ルになっているラストの篇で、今度はさめざめと泣かされた

前作「イマジン?」の時にも感じたのだが、読後に「有川ひろの本を
読んだ!」という幸せな充実感に包まれた。未だにリリースのペース
はゆっくりなままだけど、こういう気分が味わえるのであれば、多少
のブランクは我慢出来る。次は書き下ろし長編で、存分に有川ワール
ドを魅せつけて欲しい。

・・・ま、1年に1冊くらい新作が読みたい、が本音ではありますが(^^;)。