瞬間的に読むモノに困り、電車の中でチョイスしたUnlimited作品。
ひらがなだけのインパクトのあるタイトルと、ミステリーっぽい雰囲気の帯
(のデザイン)に惹かれてダウンロード。いわゆるKindleインディーズ系の
作品で、もちろん過度な期待はせずに購入したのだが・・・。
なかなかどうして、というタイプの作品。
いわゆる叙述トリック系であり、全体のアイデアに関してはかなりイケてると
思う。わりと意外な人が犯人でラストはちょっとびっくりしたし(^^;)。
しかし残念ながら、あまりに短い(^^;)。短編と言っても良いくらいの文章量
にはちょっと肩すかしを食らったかも。そのへん、実に惜しい。
なぜ惜しいかというと、この角田妃呂美という作家の文体はかなりの緊迫感に
溢れており、長編ミステリーやサスペンスにかなり向いていると思うから。
もう少し頑張ってせめて倍くらいの量を書いていれば、もっと強烈な印象を残
してくれたような気がする。
Kindle書籍にはアップデート機能があるので、出来ればコレを改稿してもう少
し本格的なミステリーに近づけて欲しい。あと、絶対縦書きレイアウトに!
横組みはどうも小説には向いてないような気がするので。