大倉崇裕を知ってからずっと読みたかった動物シリーズ。
ミステリー好きであり、動物もわりと好きな僕としては、もう惹かれて当然
の作品。もちろんKindleでシリーズ第一作目から。
突然銃撃を受け、休養を余儀なくされた警視庁捜査一課の鬼警部補。復職こ
そ果たしたものの、配属された部署は容疑者のペットを保護する警視庁総務
部総務課“動植物管理係”。そこでコンビを組むことになった人間より動物を
こよなく愛する新米女性巡査が只者では無くて・・・、という内容。4篇からな
る連作短編集。
いやぁ、面白い!
タイトルこそ「小鳥」だが、それはジュウシマツの登場する冒頭作品のみ。
後はヘビ・巨大カメ・フクロウと、ペットにするにはあまりに特殊な動物ば
かり。そういう特殊ペットの生態や飼育の仕方がなんとなく解るばかりか、
それらがしっかりミステリーのネタになっているのが凄い。
そして捜査一課でコテコテの殺人事件ばかりを担当していた鬼警部補と、
みなし公務員のような状態で採用された動物のエキスパートである女性巡査
との掛け合いが軽妙で、まるで漫才を見ているかのよう。
「本格」と「コミカル」、そして「動物」が同居する、というある種とんで
もないスタイルだが、そこに無理は全く無い。このままシリーズ2作目にチャ
レンジするぞ!・・・とか思ったのだが(^^;)。
なんと2作目はまだKindle化されてねぇ、という事実が(^^;)。
3作目は既にKindleになってるのに・・・。なんでだ???