沈黙する女たち

▼沈黙する女たち / 麻見和史(Kindle版)

麻見和史・重犯罪取材班 早乙女綾香シリーズ第二弾
元々はこちらの作品がAmazonのリコメンドに表示されており、そのタイトル
に興味を持ったのが麻見和史を読むキッカケ。ということで、ようやく本命
を読んだことになる。

前作で基本設定は全て理解出来ており、あっという間に物語に入っていくこと
が出来た。元新聞記者のテレビウーマン、早乙女綾香に早くも部下が出来るの
だが、それがなんと元刑事。しかも、元捜査一課所属という非常に濃いキャラ
クターで、彼の存在がストーリーに殺伐さを醸し出す。それでなくても緊迫感
に溢れるタイプのシリーズが、さらに強力になった、という感じ。

ミステリーとしてのレベルは今回も相当高く、伏線の張り方とその回収、そし
トリックの内容も秀逸。もしかしたら、リアルな完全犯罪のお手本になって
しまう内容かもしれない。ハードなミステリマニアもきっと満足出来る内容だ
と思う。

そして僕が惹かれたタイトル、一応意味はあったのだが、それ程大きなモノ
でもなく(^^;)。その辺りはちょっと肩すかしだったけど、全体的な満足度
はかなり高い。

読み甲斐のある作家をまた一人発見。他の作品を読むのが楽しみだ!!

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