池井戸潤の新作は大人気の下町ロケットシリーズ。
個人的に“ビジネス版ワンピース”と位置づけおり、第一作を読んで以来、
とにかく何が何でも読まねばならないリストにしっかり入っているこの
シリーズの第三弾で佃製作所にどんな変化が起こるのか??
もうワクワクしながら夢中で読み進めた。
・・・いやぁ、鉄板だわ、コレは(^^;)。
ネタバレしたくないのでざっくり流れだけ書くとこんな感じ。
導入)友の凋落
1)仲間のピンチ
2)新たなる世界への挑戦
3)顧客が本当に求めるモノ
4)義勇軍・そして同盟を組む
5)悪魔の誘惑
6)ハイレベルの法廷闘争
7)仲間との別れ
・・・どうだい、コレ。
ちょっと単語を弄れば、完全にワンピースの説明、と取られてもしょうが
ないくらい、ワクワク感に満ちた構成。コレをビジネス小説の分野でキッ
チリやっちゃうところが池井戸潤の真骨頂。今回も恐れ入りました!
しかし、困った感情も(^^;)。
例によってそれなりに長い物語であり、にもかかわらず諸々の起承転結も
ちゃんと付いているのだが、読後に猛然と気になるのは「その後」。
このシリーズだったら、おそらく文庫で1万ページを超えても軽々読める、
との確信我にあり。池井戸先生には大変申し訳ないですが、早急に続編を
お願いいたします!
そしてこの作品、秋にTBSのあの枠でのドラマ化も決まっているとか。
だとしたらもう、本当に続編はマル必な気がするぞ、本当に。
とにかく、気合いの入ったビジネス小説愛好家には必読図書。
文句なくオススメします、うん。