走らなあかん、夜明けまで

▼走らなあかん、夜明けまで 坂田勇吉 / 大沢在昌(Kindle版)

Wくんより、久々の推薦図書
たいへん失礼ながら、大沢在昌という作家をこれまで殆ど知らなかった僕。
事前にちょっと調べてみたら、「新宿鮫」を初めとする多数の著作を持つ
人気作家。なんで今まで手出ししかなったんだろう・・・。

導入部分を読んだ段階では、ああビジネス小説なんだ、とか思った。
東京から単身で大阪出張を余儀なくされたサラリーマンが、慣れない土地
で奮闘する様を描いたモノ、と思い込んでいたら、程なくしてソレが大間
違いであったことに気付く。なんと、いわゆる「パニックモノ」であった
のだ、この作品は(^^;)。

カンタンに中身を説明すると、出張先大阪で不注意から重要サンプル
入ったを盗まれた主人公がソレを取り戻す話。言っちゃえばそれだけの
話なのだが、まぁコレがいろんな方向転がり続けていく。冷静に考えれ
ば、鞄一つ取り返すのに命をかける、という状況はオカシイのだが、コレ
が妙に説得力があるから凄い。圧倒的なリアリティを伴って疾走するジェ
ットコースターに乗っている感覚で、読中に「オカシイ」とか「あり得な
い」とか、その類いのことは一切考えられなかった

いいなぁ、こういうの(^^;)。
どうやらこの作品、坂田勇吉シリーズとして他に2作の続編があるらしい。
読んじゃうな、間違い無く(^^;)。

ハードボイルド系が好きな人は超オススメ。あとは「24」とか、あの手の
リアルタイムドラマが好きな人もかなり手応えがあるかと。しばらく読む
モノに困らなくなるな、きっと。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>