#螺旋プロジェクト
螺旋プロジェクト第五弾その1。
「日本のグリム兄弟」とウワサされる大森兄弟が担当した時代は、なん
と原始時代。言ってしまえば、まだ“時代感の無い筈の時代”を、想像だ
けで書き切った「力作」だと思う。
とはいえ、やはり若干の「難解さ」はあった(^^;)。
文語体や口語体とも違う大森兄弟による「古代語体」は、発音すること
で意味は解るのだが、やっぱり理解するには多少の時間がかかる。ただ、
その行程はなかなか楽しく、読むのに時間こそかかったモノの、この前
の古代モノ(^^;)よりはやっぱりエキサイティングだった。
螺旋プロジェクト的に言うのなら、このエピソードは海vs山の「対立の
はじまり」。如何にして海と山が争うようになったのか、そのあたりの
原因がハッキリした形で解るのは、これまで読んだ全作品の印象を更に
しっかりしたモノにしてくれた。
大森兄弟、これまでの著作はまだ一冊しか無いらしいから、このプロジ
ェクト作品読破後、すぐに読むつもり。凄いと思うな、本当に。
さて遂に残り一冊。最後は「未来」の話。果たして??