#エンマ様
佐藤青南、行動心理捜査官・楯岡絵麻シリーズ第8弾。
読むべき本が無くなったところで確認したら、タイミング良く最新刊が
リリースされていた。ある意味ラッキーである。
今作は「一冊を通してのテーマ」というのが無いワケでは無いのだが、
かなり稀薄な印象。逆に初期のストレートな連作短編に回帰しており、
初めてこのシリーズを読んだ人でもスッと入っていける。ミステリーの
ギミックもかなりこなれており、普通に及第点を付けられる内容。
・・・が!
このシリーズを読み続けている人たちは、かなりの「衝撃」を感じるで
あろう事実がラストで明らかになる。ちょっと卑怯な展開にも思えるが、
これまでの全てを考えるとストンと腑に落ちちゃうのが悔しい。
やりやがったな、佐藤青南(^^;)。
もう次が気になって仕方無い。早いところ次作が出るといいんだけど。