#歌舞伎町ウルトラアンダーグラウンド
馳星周強化月間、犬関係を少しお休み。
氏のルーツを探ろう、ということで、デビュー作にしてアングラの傑作、と誉
れ高い「不夜城」をチョイス。いや〜・・・。
舞台は新宿歌舞伎町、登場するのは殆どが中国系マフィア。それも台湾・上海
・北京・香港と、各地の猛者が登場し、それぞれが歌舞伎町の縄張りを巡って
暗躍。詐欺・恐喝はもちろん、殺人まで普通に起こるから、本当なら日本での
物語、というのに無理がある(^^;)。が、それが歌舞伎町だとやたらリアルに感
じてしまうのだから不思議。
そして彼らに翻弄されながらもしぶとく立ち回る主役、日本・台湾ハーフの
故買屋・健一の凄まじいバイタリティに思わず驚愕。彼に限らず、登場人物は
皆強烈なキャラであり、相関図を想像するだけでおもしろい。
ただ、物語はドの付くアンダーグラウンドな上に、エログロとしか表現出来な
いどぎつい描写も多々。誉田哲也のジウシリーズや歌舞伎町セブンシリーズで
慣れている筈の僕でも相当おののいたので、読む人はそれなりの覚悟を!
・・・現在、続編にチャレンジ中。さらにヤバイぞ、次は。