#WCCW
『アイアンクロー』at シネマイクスピアリ。
さすがにこの映画、観る人を選ぶかも。
昭和のプロレスファンならおそらく誰もが知っている“呪われたファミリー”、
フォン・エリック一家に実際に起こった不幸な出来事の連鎖を、切なすぎる
人間ドラマとして再構築した作品。
この映画の中で起こる一連の不幸な出来事を、我々は「事実」として知って
いる。なんなら実際に起こったことは、この作品よりもっと残酷で、口にす
るにも憚られるほど。そこから考えると、この映画を通じてエリック一家の
ことを初めて知る人たちは、普通に衝撃を受けると思う。
とにかく、語り部でもある(事実上の)長男、ケビン・フォン・エリックが
気の毒でしょうがない。この難しい役柄を熱演したザック・エフロン、今後
も注目させて貰おうと思う。
プロレスを扱った映画としては、おそらく最高傑作。
ドキュメンタリー寄りのヒューマンドラマに興味のある人は、急いで映画館
へ行くことをオススメする。さすがに残念ながら、早めに上映は終了してし
まうと思うので。
・・・買う気は無かったのだが、売店でこの表紙を見て、思わずオーダー。
このパンフ、作品を象徴するすばらしいデザインだと思う。