BEST OF THE SUPER Jr.32・後楽園ホール(2)

#BOSJ32


新日本プロレス『BEST OF THE SUPER Jr.32』、後楽園ホール2daysの
二日目。昨日の大会が案の定すばらしかったので、引き続き今日も観戦。
今年のBOSJは追いかけることになりそう。

今日も熱戦に次ぐ熱戦で、またもや捨て試合が無い日だったのだけど、
どう考えても今日、完全に美味しいところを持って行ったのは、第一試
にてSHOと対戦した田口隆祐に他ならず。

曲者・田口は昨日のYOHの動きを完全にトレース(^^;)。日本酒を口移し
で飲まそうとSHOを追いかけ回すのだが、昨夜同様SHOの助っ人として
登場した裕二郎&SANADAに追い詰められる。違うのはその先で、田口
はHOT勢を急所攻撃で逆転しつつリングへ戻り、そのままゴング。SHO
は田口の場外乱闘中にコーナーポストを外して金具を剥き出しにしてい
たのだが、そこにアタマをぶつけられ悶絶。そのまま丸め込んだ田口が、
3カウント!なんと、5秒で難敵のSHOに勝利して魅せた。

今の新日本でコレが許されるのは、田口と矢野の二人だけ。説得力のあ
るバイブレイヤープロレス団体の宝だと思う。大事にして欲しいなぁ、
マジで。

ちなみに今さらだけど、僕のBOSJ32の予想は、Aブロック藤田晃生
BブロックYOH優勝YOH。藤田はともかくYOHは既に負けが先攻
している(^^;)のだけど、このあと全勝すればOK。
・・・ハズレる可能性も大(^^;)。

BEST OF THE SUPER Jr.32・後楽園ホール(1)

#BOSJ32 #ROPPONGI 3K


新日本プロレス『BEST OF THE SUPER Jr.32』、気が付いたら既に開幕
から三戦目後楽園ホール大会(^^;)。今日は個人的に思い入れの深い対
戦カードがラインナップされていたため、NJPW WORLDでライブ観戦。

注目は第七試合SHO vs YOHROPPONGI 3K対決
昨年の両国で同じカードがタイトルマッチとして組まれていたのだけど、
序盤でYOHが左肩を負傷、試合がほぼほぼ中止になってしまった過去が。
この二人の対決は、僕の中で間違い無く「特別」。せめて今日は、普通
試合終了のゴングが鳴ってくれれば・・・と思って観ていたのだが!

SHOYOHも、実に見事
あの頃からはちょっと考えられないが、今のSHOはHOTいちばんしっ
かりしたヒール。対するYOHは長い低迷を“サイコキャラ”に扮すること
で抜け出した。両者共に自分のキャラクターをしっかり貫き、今の自分
たちを強烈にアピールして魅せた。今日のところは、大拍手を贈りたい。

・・・あくまで『今日のところは』である。
僕は今でもSHO新日本のトップに立つべき、と思っているし、YOH
ジュニア王者になる姿を見ることを諦めていない。田中翔小松洋平は、
近い将来キャラクターから外れた真っ向勝負を魅せてくれるハズ、と僕
は信じている。観れるといいなぁ、その試合・・・。

そしてさすがはBOSJ、今日も捨て試合が一切無いすばらしい大会。
メインでヒロムを破った藤田、石森に完勝したDDTのMAO、Jr.王者の
デスペを攻略して魅せたニック・ウェインの3名は、特に注目すべき。
誰がどこで何を言おうと、最高で最強なのは新日ジュニアである、と、
僕はずっと信じ続けているよ!

SABU

#MASTER OF HARDCORE


本日飛び込んできた、あまりの突然の訃報
4月にGCWジョーイ・ジャネラとの有刺鉄線デスマッチを最後に引退
表明していた“インディーの帝王”ことサブゥー死去。死因は今のところ
不明。享年60

初来日は1991年FMW『世界最強総合格闘技タッグリーグ戦』と銘打
ったあまりに胡散臭いシリーズに、叔父であるザ・シークのパートナーと
して出場したのだが、この時既にインパクト絶大。晩年で全く動けなく
なっているシークの代わりに試合の9割9分を動き続け、我々の度肝を抜い
てくれたのだから。

このFMWでの活躍を皮切りに、程なく全世界ブレイク。特にECWでの
徹底したハードコアスタイル芸術の域で、プロレスの世界に“テーブル
クラッシュ”という概念まで持ち込んで魅せた。この時のサブゥーに影響
を受けてプロレスを始めた選手がどれだけ居たことか・・・。

ECW世界ヘビー級王座は二度奪取。第24代IWGP Jrヘビー級、第90代
NWA世界ヘビー級王者。ほか、獲得タイトル多数。間違い無く唯一無二
のプロレスラーであり、最高のパフォーマーだった。

アチラでは、きっとシークが手ぐすね引いて待っているかと。
アラビア師弟コンビの復活はとんでもない旋風を巻き起こすだろうし、
最高のライバルであるテリー・ファンクとの再戦も要注目。これは見逃
すワケには行かない。だから、敢えてサヨナラは言いません。

また必ず、どこかで。僕も近いウチに、最前列を陣取るので。

MARTINEZ vs IOKA

#LIFETIME BOXING FIGHTS27


ボクシング・WBA世界スーパーフライ級選手権
王者・アルゼンチンのフェルナンド・マルティネスに挑んだのは、前王者
井岡一翔。いわゆるダイレクトリマッチで、もしかしたらコレが井岡の
最後の試合になるかも、と思い、Abemaの生中継を確認した。

正直、井岡がタイトルを落とした前試合でのマルティネスの印象があまり
強烈だったため、井岡の勝ち目は薄い、と思っていたのは間違い無い。
実際試合の殆どをマルティネスが支配し、井岡が立っているのが不思議だ
ったほど。KOされるのも時間の問題、と思われたのだが・・・。

10ラウンド、ダウンを奪ったのは井岡の方だった。
それまで我慢に我慢を重ねた9ラウンドを立ち続け、見事すぎる左フック
を当てて見せた井岡。強いことは認めるが、あまり好きにはなれなかった
井岡一翔というボクサーを、この一発で完全に認めた。以降の3ラウンド
は紛れもない名勝負。もし井岡がもう一つダウンを奪っていたら、判定は
違うモノになった気がする。

いやぁ、井岡の試合中に大声を出すことになるとは・・・。
井岡のキャリアから考えると、この試合が最後になってもおかしくない。
だけどもし可能なら、寺地拳四朗との勝負が観てみたい。引退なんてし
ないで欲しいなぁ、本当に。

プロレス深夜特急

#Japanese Buzzsaw


プロレス深夜特急 プロレスラーは世界をめぐる旅芸人 / TAJIRI(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リアルワールドフェイマス元WWEスーパースターTAJIRIの著作。
携帯サイト『プロレス/格闘技DX』での連載をまとめたモノで、4年前にリリー
スされた作品だが、Unlimitedに登録されていたので読んでみた。

TAJIRIの「文才」に関しては、WWE在籍時週刊プロレスで持っていた連載
で既に明らかになっている。読みやすく、解りやすい文章に加え、読む側に対
して“伝えたい事象”明確。そこらへんのエッセイストを軽く上回る“作家”
あり、この才能はもっと一般に認知されても良いと思うのだが・・・。

そんなTAJIRIが、プロレスラーとして呼ばれた世界各国を巡った経験を記した
紀行文。各国の状況はもちろんのこと、すれっからしファンの僕でも想像する
ことの難しい国の“プロレス状況”が手に取るように解る。特にイタリア・ポル
トガル・オランダなどの欧州でのエピソードはおもしろく、思わず行ってみた
い!と思ってしまったほど。この人、プロレスだけでなくエッセイストとして
超一流だ、と改めて思った。

そして、巻末書き下ろしで描かれたスターダム・朱里との特別対談が絶妙
今改めて思い出してみると、TAJIRIや朱里、KANAKUSHIDAで構成されてい
た団体・SMASHは、本当にすばらしいプロレス団体だった、と改めて。
もしSMASHが今も続いていたら、日本のプロレスは今とちょっと違った方向
に進んでいたかもしれない。

コレ、当然手に取るのはプロレスファンだけだと思うが、可能ならそうでない
一般の人にぜひ読んで欲しい。エッセイのなんたるか?が、全て詰まっている
作品だと思うので。