TENSHIN vs ESTRADA

#Prime Video Boxing 15


両国国技館で行われたPrime Video Boxing 15
メインを務めたのは『神童』こと、那須川天心。前回、同じイベントで
井上拓真とのWBC世界バンタム級王座決定戦名勝負を演じながらも敗れ、
キックを含めた格闘技人生初の黒星が付いた天心。これまでのキャリア
で初めて「後が無い」状況に追い込まれた天心の再起戦の相手は・・・。

ファン・フランシスコ・エストラーダ
フライ級・スーパーフライ級世界2階級制覇を成し遂げたレジェンドで、
あのローマン・ゴンザレス勝ち越し、現在のスーパーフライ級最強
されるバムこと、ジェシー・ロドリゲスからダウンを奪った記録も。
正直言えば、試合が決まった時点で「もしかしたらヤバイかも・・・」と思っ
ていたのだが・・・。

ただただ、天心は強かった
あのエストラーダに対し、ミドルレンジをキープしながら常に主導権を握
って魅せただけでも凄いのに、時折距離を潰して強打を振るエストラーダ
のパンチを受けても微動だにしない胆力を発揮。リングマガジン王座まで
取ったエストラーダを戦意喪失まで追い込んでの完勝劇は、前回の試合を
超える現時点での天心のベストバウトになった、と思う。

天心のこれまでのボクシングキャリアの中で、戦前から強敵として認知さ
れたのは井上拓真ジェイソン・モロニーくらい。エストラーダは間違い
無くそのを行く大物だったにも関わらず、結果でも内容でも圧倒して
再起を飾って魅せた。“TENSHIN NOT DEAD”を、最高のカタチでアピー
ルする天心は、やはり神童の異名に相応しい。

次の対戦相手は、井上拓真vs井岡一翔勝者
どちらが出て来ても、絶対におもしろい試合になるのは間違い無い。
そして、今日の天心なら・・・。

Gスピリッツ選集 第三巻 武藤敬司篇

#Natural Born Master


Gスピリッツ選集 第三巻 武藤敬司篇 / Gスピリッツ編(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お馴染みGスピリッツ選集第三弾は完全に予想外「武藤敬司」篇。
Gスピリッツの編集方針から考えると、武藤は比較的新しい選手のハズ。
いつかは出る、とは思っていたが、まさか三冊目武藤特集が来るとは、
夢にも思わなかった。

Gスピリッツは「昭和専門」を謳っているワケでは無い、と思う。
そして武藤敬司というプロレスラーの全盛期も“平成”であることは明白。
しかし「選集」になるほど武藤の記事があった、ということ。コレはち
ょっと意外だった。

そしてこの天才プロレスラーに関する記事をまとめて読んでいると、
思った以上に“昭和”の香りがプンプンする(^^;)。まぁ、武藤のデビュー
は昭和だし、その頃に藤波・前田・長州、なんなら猪木とも濃密に絡ん
でいたのだからソレも当たり前。そんな時代から引退した令和に至るま
で、ほぼトップで居続けたのが武藤敬司という不世出のプロレスラー
そんな武藤の「特別」さが、改めて理解できる作品だと思う。

やはり興味を惹かれるのは、SWS移籍未遂の件。
武藤の性格から考えるに、プロとしての価値を認めてくれる場所であれ
ばすんなり移籍してもおかしくなかったハズ。新日本に残ったのは結果
的に大正解だったのだけど、そういう「運」に恵まれるのも天才が天才
たる由縁。やっぱり特別なんだよなぁ、Natural Born Masterは。

まさかの武藤だったのだが、思った以上に楽しんでしまった。
Gスピリッツ選集、次こそルチャ関連のまとめに期待!
・・・売れないのかなぁ、それだと(^^;)。

SAKURA GENESIS 2026

#njSG


新日本プロレス『SAKURA GENESIS 2026』両国国技館。
恒例の春の両国だが、正直言えば珍しく“引っかかるモノが無い”大会。
棚橋引退に始まり、EVIL・ヒロムらビッグネームの退団、そして急速に
台頭する新世代。完全に過渡期な新日本プロレスだが、そういう肝心な時
俯瞰の体勢を取ってしまうのは僕の悪い癖(^^;)。しかし今日は・・・。

ピックアップはセミファイナルIWGPタッグ選手権
Yuto-IceOSCARK.O.Bに挑んだのは、TMDK大岩遼平ザック・セ
イバーJr.Yuto大岩因縁は凄まじく、もう何度目になるのか解らない
このカードが注目を浴び続けている、という事実をまず認識すべき。

その上で、Yutoと大岩は今日もすばらしいぶつかり合いを披露してくれた。
Yutoのラフファイトは最初から予想されたが、テクニック至上主義を貫く
大岩がコレにどう対応するのか?がポイント。NJCのシングルでは、大岩が
Yutoを丸め込む、というフィニッシュだったのだが・・・。

今回大岩が選択したのは、「技術を使ってケンカする」
解説席に座った上村優也の放った言葉だが、非常に的を得た発言。Yutoの
左腕を一点集中で攻撃するのだが、その方法が完全に“打撃”。こんな試合
を魅せ付けられたら、我々のような旧世代ファンも納得するしかない。

試合は絶体絶命のところまで追い込まれたK.O.Bが大逆転防衛
試合後のYutoの満足そうな顔が、この試合の全てを象徴している気がする。

そしてこの試合、正直メインを完全に凌駕した感。
Yutoと大岩の絡みは文字通り「カネが取れる」レベルであり、何より感情
移入容易IWGPタッグ戦線がここまで注目されるのも随分久しぶりだし、
現状で他のどの試合よりも観たい意欲が沸く。

新日本の今後のキーマンは、間違い無くYuto-Ice。化けたなぁ、中島(^^)。
出来ればシングル戦線でも、Yutoがカンフル剤になって欲しいところ。
注目は夏のG1かな?

そして、予想通りタイトルが動いたメインと、セミ前TV選手権について
は改めてどこかで。終わってみれば凄い大会だったな、今回の両国・・・。

Road to SAKURA GENESIS 2026・後楽園ホール

#njSG


新日本プロレス『Road to SAKURA GENESIS 2026』後楽園ホール。
春一番の両国ビッグマッチ『SAKURA GENESIS』前の最後の大会で、言葉
は良く無いかもしれないが、両国から“あぶれた”カードが目白押し。
個人的には両国よりも今日の方が気になる試合メインイベント

IWGPジュニアヘビー級選手権王者DOUKIYOHが挑んだ一戦。
若手の頃から小松洋平・田中翔の二人を推して来た僕に取って、“実績”
けが付いてこないYOHの現在悔しくてならない(^^;)。
YOHは実力・センス共に申し分無い上に、「言葉」にも力がある。昨年の
スーパージュニア決勝前に藤田晃生に放った『かかって来いよ、未来!』
には本当にシビれた。YOHに伝統の新日ジュニアトップに立って欲しい、
と願っているファンは、たくさん居ると思うのだが・・・。

YOHは“EVILムーブ”を全開にし、王者のDOUKIに迫る。
ハチャメチャに見える試合だが、後になってみれば緻密に組み立てられた
構成だ、ということがよく解る。主導権はもちろんYOHが握っており、満
員のホールをガンガン沸かせる。改めて、スゲぇプロレスラーだな、と思
った次第。しかし・・・。

試合を制したのはDOUKI
僕のDOUKIへの評価は結構高く、良い意味での“インディー臭さ”を残した
まま、極悪の限りを尽くす姿勢は本当にプロだと思う。長期政権も納得だ
し、観客のフラストレーションを溜めまくる、という重要なミッションも
しっかりこなしている。今回もYOHの攻撃をセコンド介入で完璧に凌ぎ、
タイトルを守った、という事実は更に評価に値する。だけど・・・。

DOUKIはDOUKIで悔しいだろうなぁ、と(^^;)。
今日の試合に関しては、DOUKIの「悪」が霞んでしまうほど、YOHの特異
行動が目立ってしまった。DOUKIにとって、コレはちょっと痛いかも・・・。

そして、田口枠(失礼!)に片足を突っ込んでしまったYOHが、タイトル
を獲得する可能性が日に日に薄まっている、という事実も痛い。なんとか
今の「おもしろさ」を維持したまま、本当に一度でいいからトップに立っ
て欲しいんだけど・・・。

NJC2026・アオーレ長岡② – TOURNAMENT FINAL -

#njcup


新日本プロレス『NEW JAPAN CUP 2026』アオーレ長岡二日目。
シリーズ最終戦はもちろんトーナメント決勝戦、新日本プロレス正規軍の
トップである上村優也と、United Empireの若きリーダーであるカラム・
ニューマンが雌雄を決する。どちらが勝っても初優勝、カラムが勝利した
場合はNJC史上最年少での優勝となる。

結局今年も全戦レビュー(^^;)してしまったNJCだが、カラムピックアッ
に登場せず。コレは本当に偶然で、次期ガイジンエース最右翼である
カラムは、その若さに似つかわしくない曲者ぶりを如何無く発揮。決勝進
出はフロックでもなんでもなく、当然の結果であった。

対する上村は、事前に行われた優勝予想で圧倒的にトップを取ったほどの
期待を背負った上で、満を持しての決勝進出。優勝して当然、の空気、も
しかすると彼に取って辛いモノだったかもしれないのだが・・・。

そして決勝戦、NEW JAPAN CUP決勝の名に恥じない一戦に。
ポイントになったのはカラムの「若さ」。上村も充分若いのだが、当たり
の激しい消耗戦でアドバンテージを取るには、少しでも若い方がスタミナ
が保つ、ということ。両者共にフィニッシャーを出し尽くし、コレはどう
なる?と思ったところでカラムが新技を解禁。紙一重の内容だったが、勝
利の女神はカラムに微笑んだ。

・・・正直、この結果は予想していた事態
上村vs辻、というカードはもう少し大きな舞台・・・例えばG1決勝ドーム
など・・・が相応しく、上期の総決算で行うには少し勿体ない。カラムがその
立場であれば納得だし、なんならIWGP王座獲得しても問題は無い気が。
そうなれば、カラムはフィンレーに代わる新日ガイジンエースの座を確実
に獲得出来るし、彼を中心としたカードの幅もかなり広がる。

上村は・・・まだ出番では無い、と判断。
ココで腐ったら負け、を自覚し、年内に訪れるであろう最高のシチュエー
ションを見逃さないように精進して欲しい。僕の中で、新日本の次の主役
は、上村優也以外あり得ないのだから。