プロレスで〈自由〉になる方法

▼プロレスで〈自由〉になる方法 / 鈴木みのる(Kindle版)

専門誌「KAMINOGE」にて連載されていた連載が再構成・大幅加筆されたもの。
著者の鈴木みのるは皆さんご存じの「世界一性格の悪い男」。インタビュアーは
プロレス・格闘技ライターの堀江ガンツが務めている。

この本が出版されたのは2015年
鈴木みのるが「海賊」としてNOAHマットに定期参戦していた頃。選手の数が足
りず、苦境に喘いでいたNOAHに攻め込み、瞬く間に全てを奪い去って主導権を
握った。NOAHファンのストレスは相当なモノだったろうけど、もしあそこで外
敵として鈴木が登場しなかったら、きっとNOAHは潰れていた。つまり、ヤバそ
うな団体を建て直すだけの実力が、プロレスラー・鈴木みのるにはあった、とい
うこと。

そんな鈴木の本、いや、非常に面白かった。
僕と同い年の鈴木は、そういう理由でデビュー当時からずっと特別な思い入れ
持って見続けてきた選手。故にその波瀾万丈さをこちらは端から承知しているに
も関わらず、鈴木自身の口から語られる「あの頃」は本当に感慨深い。とにかく
随所でニヤっと出来る。でも・・・。

読む人選ぶんじゃないかなぁ、この本(^^;)。
もちろん我々のようなすれっからし系プロレスファンは喜んで読めるけど、そ
うじゃない人にはきっとなんのことやら解らないと思う。冷静に考察すると、こ
の本のメインターゲットはきっとプロレスラー、もしくはプロレスラーを志す人
であり、そういう人たちにはもの凄く響く気がする。というか、キャリア5年未満
プロレスラー及びその予備軍の人たちは、コレを読んでからリングに上がれ
とか思ってしまった(^^;)。

ただ、未だ現役の最前線で闘い続ける鈴木みのるは、やっぱり僕らの世代の憧れ
世界一性格の悪い男と呼ばれるプロレスラーが、実はいちばん理に叶っている事
を、僕はちゃんと知っている。だから、人生に疑問を感じたら、鈴木みのるの言
葉を聞くべき。この意味が解る人、絶対読んだ方がいい。

ちなみにこの本、なんと現在Unlimited扱い
・・・ある意味、今がチャンス!

KNOCK OUT FIRST IMPACT

KNOCK OUT FIRST IMPACT 大田区総合体育館大会をサムライTVにて。
あの“神童”那須川天心を配し、ヒジ有効という刺激的なルールですっかり
定着したキックの大会。今回は生中継で第一試合から全てチェックした。

印象深かったのはやっぱり後ろの3試合
初代スーパーライト級王者決定トーナメント2試合壮絶な内容に・・・。

まずは水落洋祐vsマサ佐藤
恐ろしいラッシュが持ち味の水落にかなり押されながらも、果敢に打ち合い
を挑んだ琉球ファイター・マサ佐藤根性が凄い。猛攻の隙を見逃さず、パ
ンチで水落のカットした上でのTKO勝ち。どうやらマサはこの形を狙っ
ていたらしく、試合後は打たれた事を全く感じさせない飄々とした態度。
一発でファンになった!

そして不可思vs健太
驚いたことに5Rをフルに使ったテクニカルな試合となる。1Rからローを蹴
り続ける不可思に対し、ソレを全くカットせずにヒジを狙う健太。お互いの
持ち味が存分に発揮された名勝負となる。結果はスプリットの判定で不可思
の勝利となったが、正直反対の判定が出ても納得出来た気がする。この試合、
早い内に再戦が観たい!

メインは那須川天心vsスアキム・シットソートーテーウ
スアキムはルンピニースーパーバンタム級王者だったが、同じ階級では全
く敵がおらず、2階級上のスーパーフェザー級で試合をし、しかも負けない
というムエタイの猛者。もしかしたら天心が負けるかも?、というまことし
やかな噂もあったのだが・・・。

・・・確かにスアキムは凄かった
しかし、贔屓目無しで観ても、終始試合のペースを握り、有効打を当て続け
たのは、やっぱり神童・天心だった。スアキムの鋭い蹴りをほぼ完璧に避け、
ダメージを負った印象が全く無いのだから凄い。キャリアもフィジカルも上
なハズのムエタイ王者に全く自分の試合をさせない19歳。いやぁ・・・。

試合後のマイクで自ら「最強」を名乗った天心だが、コレに全く文句無し。
意義を唱える資格があるのは、K-1武尊くらいだが、双方の試合を観てい
る僕も今の天心に武尊が勝てる気がしない。コレを払拭するには、実際に闘
うしか無い気がする。なんとか実現しないかなぁ・・・。

とにかく、KNOCK OUTは内容にハズレ無し。
スーパーライト級王者決定トーナメントは、以降マサ佐藤を応援します!

NJPW Got Rey Mysterio Jr.

本日開催の新日本プロレス「THE NEW BIGINNING in OSAKA」にて、またも
驚愕の映像が公開された!

スペル・ニーニョこと、レイ・ミステリオJr.新日本プロレス参戦!
間違い無く世界的なビッグネームであり、何度となく来日している選手だが、
新日本プロレスへの単独参戦はおそらく初めてなんじゃないかと。

コレは観に行くしかない、と色めきだった僕だったのだが、なんと会場は
米国・ロサンジェルス(^^;)。さすがにコレは観に行けないや・・・。

しかし新日本のVTR、最近マジで侮れない。ミステリオ、ついでに日本でも
試合してくんないかなぁ・・・。

ROYAL RUMBLE 2018

WWE年間4大PPVの一角「ROYAL RUMBLE 2018」が終了。
今年のロイヤルランブル、日本人ファンとして非常に重要な大会となってしまった。

取り敢えずロイヤルランブルの概要を先に説明しておくと、30人参加の時間差バト
ルロイヤルで、90秒ごとに選手が次々入場。オーバーザトップロープで場外に落ち
た選手が失格となり、勝ち残った選手にWWE年間最大イベント・レッスルマニアで
のタイトル挑戦権が与えられる、というもの。

今年は男子だけでなく、女子も30人参加のランブル戦を開催。従ってメインは史上
初となる女子のランブルだったのだが、時系列をちょっと崩して女子から・・・。

驚いたのは6番目に登場したカイリ・セイン
MYCで優勝こそしているものの、NXTでの試合もそうは多くないカイリが、よりに
よってPPV一軍デビュー。それほど長い間リングに居たワケでは無いが、世界一
美しいと言われるダイビングエルボーを2発も披露。これは2階級特進あるかも♪


勝ち残ったのは事前から本命視されていたASUKA
NXT・WWEを通じて未だ無敗の女王だけに、この結果はある意味当然。この勝利で
レッスルマニアの出場権も獲得したのだから、これは素直に褒めるしか無い。
ただ・・・。

試合後にリングに登場したのはなんと元UFC王者ロンダ・ラウジー
知名度抜群の元総合女王が出てきた所為で、ランブル自体の価値が霞むったらない。
ASUKAはタイトルへの挑戦権を獲得しているが、もしかしたらロンダとのスペシャ
ルマッチをチョイスするかも。う〜ん・・・。


そして!
男子のランブル戦を制したのはKING OF STRONG STYLEこと中邑真輔。元WWE王者
ローマン・レインズにカウンターのキンシャサを炸裂させた上でリング外に放り出
す、という完璧な勝ち方。

さすがの真輔もこの偉業に大喜び。正直、僕もちょっと涙出たかもしれない(^^;)。
勝利者インタビューでどちらの王座に挑戦するか? と問われた真輔は、全く迷い無
「AJスタイルズ」と名言。東京ドームで我々を興奮の坩堝に叩き込んだあの試合
が、今度はレッスルマニアで実現する。

中邑真輔は、業界最大のイベントでタイトルマッチを行う。
これまでタイトル獲得のチャンスは何度かあったが、ようやく相応しいお膳立てが
整った。これはもう、是が非でも勝利して欲しい。出来ればASUKAの女子王座と
同時に実現してくれれば・・・。

告白 平成プロレス10大事件 最後の真実

▼告白 平成プロレス10大事件 最後の真実 / V.A

プロレス内幕暴露系ムックでお馴染みの宝島社
ところが、最近発行するプロレス関係の単行本、例えば「証言UWF」など
は、暴露本の色合いが少ないかなり良質なモノ。今回の作品も見事にソレ
に該当する、読み応えバッチリの証言集。

興味深かったのは、この手の企画ではなかなか取り上げられることのない
全日本プロレスの話題がいくつかあること。特に秋山準の語る四天王プロ
レスの話があまりに恐ろしい。エスカレートにエスカレートを重ねた結果
が三沢さんの死だとするなら、その原因の一端は間違い無くファンである
我々にもある。正直、いたたまれなくなってしまった・・・。

コレだけでなく、他のどの話題も目の付け所が良い
元Uインターの幹部3名(宮戸・安生・鈴木健)がまさかの再会を果たし
ているし、故・橋本真也さんの夫人であったかずみさんの談話の赤裸々さ
も凄いインパクト。お世辞抜きに、退屈しないプロレス書籍だと思う。

いいと思うな、宝島。
こういう本ならもう毎月出して貰ってもOK。ファンにはオススメです!