#MASTER OF HARDCORE
本日飛び込んできた、あまりの突然の訃報。
4月にGCWでジョーイ・ジャネラとの有刺鉄線デスマッチを最後に引退を
表明していた“インディーの帝王”ことサブゥーが死去。死因は今のところ
不明。享年60。
初来日は1991年のFMW。『世界最強総合格闘技タッグリーグ戦』と銘打
ったあまりに胡散臭いシリーズに、叔父であるザ・シークのパートナーと
して出場したのだが、この時既にインパクトは絶大。晩年で全く動けなく
なっているシークの代わりに試合の9割9分を動き続け、我々の度肝を抜い
てくれたのだから。
このFMWでの活躍を皮切りに、程なく全世界でブレイク。特にECWでの
徹底したハードコアスタイルは芸術の域で、プロレスの世界に“テーブル
クラッシュ”という概念まで持ち込んで魅せた。この時のサブゥーに影響
を受けてプロレスを始めた選手がどれだけ居たことか・・・。
ECW世界ヘビー級王座は二度奪取。第24代IWGP Jrヘビー級、第90代
NWA世界ヘビー級王者。ほか、獲得タイトル多数。間違い無く唯一無二
のプロレスラーであり、最高のパフォーマーだった。
アチラでは、きっとシークが手ぐすね引いて待っているかと。
アラビア師弟コンビの復活はとんでもない旋風を巻き起こすだろうし、
最高のライバルであるテリー・ファンクとの再戦も要注目。これは見逃
すワケには行かない。だから、敢えてサヨナラは言いません。
また必ず、どこかで。僕も近いウチに、最前列を陣取るので。