▼BACK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 / 内藤了(Kindle版)
内藤了・藤堂比奈子シリーズ第七弾。
前作「ONE」でシリーズ最大とも言える事件が解決したため、新章へ。
これまでの藤堂比奈子シリーズと大きく違うのは、プロローグの舞台が
「外国」であること。八王子を根城にしている猟奇犯罪捜査班をコレにど
う絡ませるのか、お手並み拝見という感じで読んだのだが・・・。
・・・いやぁ、お見事。
やはり前作はターニングポイントだったらしく、今回から構成はジワジワ系
へシフトチェンジ。もちろん、すっかりお馴染みの主要キャラたちも大活躍
するし、これまで通りにスリリングな内容ではあるのだが、犯人の正体はも
ちろん、目的すらハッキリしない状態のままジリジリ進む物語。こういう
場合、下手をすると退屈してしまう場合が多いのだが、今作全篇に漂う薄気
味悪さは一級品。全く退屈せずに読了した。が・・・。
またやってくれやがったよ、「続きは次巻」(^^;)。
そして今回のコレはもう続きが気になって気になってしょうがない(^^;)。
続編はまたもや夏のリリースが予告されているが、正直そこまで待てる自信
が全く無いんですけど、内藤先生。
とにかく待つしか無い。ちょっとでも早く出てくれるといいんだけど。