探偵が早すぎる(上)

▼探偵が早すぎる(上) / 井上真偽(Kindle版)

読むべき本がなくなるエアポケット状態。ここは軽いミステリーを読もう、
ということでKindleストアのリコメンドをチェック。タイトルだけを確認して
あ、コレ読もう!ということで購入した作品。しかし・・・。

実は完璧な勘違い(^^;)。
東川篤哉の新作だと信じて疑わなかったんだよね、タイトルの雰囲気から(^^;)。
つまり、抱腹絶倒系ユーモアミステリーが読める、とばっかり思っていたの
だけど、作家から内容から全然違っちゃった、ということ。ソレに買ってから
気付いたのだから、読む前にまず乾いた苦笑いが出た(^^;)。う〜ん・・・。

それでもまぁ、せっかく手に入れたのだから読んでみた。
井上真偽という作家はもちろん初めて。狙いとしては作り込まれたミステリー
の中にちょっとした笑いを散りばめる、という感じ。実際、ミステリーの組み
方は綾辻行人ばりの本格派で、トリックもかなり優秀だと思う。著者プロフィ
ールによるとなんと東大卒。なるほどなぁ、と思った。

しかし、問題点もいくつか。
まずはキャラクター初期設定荒唐無稽過ぎて、リアリティの類が一切感じ
られない。さすがに総額で兆を超える遺産を相続した女子高生身内から命を
狙われる、とか言われても全くピンと来ないし(^^;)。そして、キャラクター
氏名とか、ややバタバタする物語とか、そういうところに・・・あの・・・なんと
いうか、ラノベ臭(^^;)を感じてしまう。苦手っちゃあ苦手なんだよなぁ、こ
ういうの。

ただ、上巻だけ読んで終了、というワケにはいかない作品であることも確か。
総合的な評価は下巻読んでからだな、うん。

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