週刊少年ジャンプで連載中の「ものの歩」が妙にオモシロイ。
少年マンガとしては異色な将棋マンガ。雰囲気的には専門用語の飛び交う作品
になってもおかしく無いのだが、これがまた実にジャンプらしい調理。
連載開始から今に至るまで、技術的な解説が殆ど無い。さながらスポーツ系の
マンガを読んでいるかのような爽快感に溢れ、ジャンプお得意の友情・努力・
そして勝利が全て詰まった快作に仕上がっている。
基本、ジャンプの場合は「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」方式でいろんな素材を
登場させ、人気が上がらなければ取り敢えず打ち切り、というのが多いのだが、
この「ものの歩」はどうやら生き残りそう。最近は相撲マンガ「火ノ丸相撲」
も一山当てているから、下手な鉄砲も精度が上がって来たのかも。
その方法論はともかく、唯一のスーパーメジャー誌でありながら冒険を止めよ
うとしないジャンプにはアタマが下がる。次は何が化けるか、すっごく楽しみ!