#分度器の立場
「懐かしシリーズ」、今のところラストツーのうち1本。
題材は「文具」。それも、昭和の頃に小学生だった我々世代が、間違い
なく使用していた学童文具を、これでもか!という熱量で紹介している。
どれを観ても使った記憶がまざまざと蘇る、というのがまず凄い。
僕のライフワークとも言える鉛筆のビンテージ写真は眺めているだけで
時間の経過を忘れるし、本来の目的では使用出来なかったスーパーカー
消しゴムからは強烈なノスタルジーを感じる。昭和50年までに生まれた
人たちなら、同じ感覚を持つに違いない、と断言できる。
思ったよりも刺さったのは、「つくる」カテゴリのカッター系の特集。
今や全く見掛けなくなったボンナイフは全員の筆箱に入っていたし、そ
れでとんでもない血を流したことも、おそらくみんなの共通項。僕らよ
り前の世代になると、肥後守がそれに当たると思うのだが、多分今は使
用が許されない。普通にナイフだからなぁ(^^;)。
他にもジャポニカ学習帳の表紙一覧など、興味深い特集ページが多々。
懐かしシリーズはどれも非常におもしろいのだが、この作品はその中で
も長時間の読書を余儀なくされた。
僕は今でも文房具を多めに持ち歩くから、倍は楽しめた気がする。
そうでない人もきっと懐かしさを感じる筈なので、興味のある人は是非
ご一読を。おもしろいぞ、コレ♪