#PFP #LAS VEGAS
ラスベガスで行われたWBAスーパー&IBF世界バンタム級タイトルマッチ、
王者の井上尚弥にオーストラリアのジェイソン・モロニーが挑んだ一戦を、
WOWOWエキサイトマッチのライブにて観戦。
モロニーに対する予備知識は、WBSSでロドリゲスに判定で敗れた、くら
いしか無かったのだが、試合が始まったところで“かなり良い選手”である
ことに気付く。
勇敢にも怪物の懐に飛び込み、有効打こそ無いものの果敢に拳を振る。
なにが凄いかというと、尚弥の「恐怖」と表現されるボディブローをある
程度耐えて魅せたところ。距離を取られそうになるとクリンチ、という戦
方は褒められたモノでは無いが、ハートも身体も打たれ強い。これは長い
試合になるかも、と思ったら・・・。
6ラウンドで最初のダウンを取った左フックは、正直全く見えなかった。
打ち合いの最中であの左を出せる、というのは、よっぽど実戦練習を積ま
なければ出来ない芸当。ダメージは少なかったが、この時点でほぼ試合の
結果を確信した。
7ラウンドは突き刺すような左ジャブのみで試合を支配。コレに翻弄され
たモロニーに一瞬出来た隙を見逃さず、完璧な右ストレート。足から崩れ
た挑戦者は、もう一度立ち上がる事は出来なかった。
前半はちょっとハラハラしたが、終わってみればあまりにも井上尚弥らし
いボクシング。おそらく日本ボクシング史上、最強かつ最高のボクサーで
ある、と思う。
次はカシメロか、ウーバーリか・・・。どちらが出て来ても、尚弥が負ける
イメージが全く出来ない。4階級制覇もあるなぁ、コレは。