#ONGAKU-SENKA
『今日のiPod「POP」から流れた曲』。
1990年ころ、突然僕の前に現れたシンガポールのアーティストの楽曲。
Rasa Sayang by Dick Lee.
ディック・リーは音楽だけに限らず、ファッションやアートの面でも世界
にその名を轟かせたシンガポール人。何も知らずにこの人の初来日公演の
スタッフに入った僕は、その不思議さに度肝を抜かれた。
一体何が始まるんだ?という妙な高揚感。
バンドのメンバーは皆陽気なアジア人だし、中には一人高齢(失礼!)の
女性も。それでもリハーサルではかなりしっかりした音を出しており、ラ
イブ本番の盛り上がりも凄かった。正直、それまでは体験したことの無い
ノリだったのだけど。
このライブ初日で完全にやられた僕は、その日のウチに物販でCDを購入。
当時の僕は人生でいちばん病んでいた頃で、このアルバムの得体の知れな
い【明るさ】に幾度となく助けられた。
ちなみにこの曲の元歌はシンガポールの民謡らしい。
それをラップ風にアレンジし、自分の曲としてレパートリーに加えてしま
うのだから、ミュージシャンとしても只者では無い。
↓↓の『THE MAD CHINAMAN』は本当に名作。
SpotifyやApple Musicにもあるので、是非聴いてみて欲しい。
・・・ところで、メンバーの高齢女性は、なんとディックのお母さん(!)。
「The Ding Dong Song」という曲のメインボーカルで、この曲の時に
ディックが「ママ〜!」と呼び込む、というステキな演出があった。
そういえば、ディックのお母さんのお買い物のお供もしたなぁ・・・。
懐かしい思い出だ、コレ。