#僕のプロレス時代
▼新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期 / 高木圭介
新日本プロレス50周年記念本の2冊目は、元東スポの高木記者が執筆。
舞台は1989年から2008年までの新日本プロレスとその周辺。1巻がある
意味特殊な「作品」であったのに対し、コチラはしっかりした「データブ
ック」となっている。
僕がプロレス会場に足繁く通ったのは、この本の前半に当たる89〜98年
までの10年間。プロレス全般で言えば新生UWFが誕生、大ブームとなり、
その後にいわゆる「インディ」と呼ばれる団体が登場してきた頃。だから
新日本だけでなく他団体の興行にも積極的に足を運んでいたのだが、この
頃から『東京ドーム大会』を始めとしたビッグイベントを乱発した上、ほ
ぼ全てで大成功を収めていた新日本がやはり本命。文章は淡々としている
のだが、ポイントをしっかり押さえたダイジェストはすばらしく、いろい
ろなことを思い出させてくれた
だからこそ、後半の2000年代の記述を読むのが非常に苦しかった。
猪木の引退、総合格闘技の繁栄、トップ選手の大量離脱など、もう本当に
大ピンチ、存続すら危ぶまれた新日本。それが今もまだ続いている理由に
ついては次巻、現役の東スポ記者の記述をしっかり読もうと思う。
・・・思った以上に読み応え深いな、このシリーズ!