問題のWBA世界ミドル級正規王者決定戦・村田諒太vsアッサン・エンダムを、
ようやくフルラウンドチェック。敢えてエンダムに肩入れするつもりで素人
採点を試みたのだが、それでも村田の大差判定勝ち・・・なような気がした。
WBAは試合翌日に会長から謝罪コメントがあり、ジャッジ2人の資格を停止。
その上でダイレクトリマッチ(次戦で同一カード再戦)の指示を出し、村田
を徹底擁護する体勢。だけどねぇ・・・。
まず、村田はKO勝ちをするべきだった。エンダムは決して酷い選手ではなか
ったけど、あの程度の選手に判定まで持ち込まれてしまうのなら、統一王者
のゴロフキンに遠く及ばない。この試合はあくまで「正規王者決定戦」であ
り、その上にスーパー王者が存在することを考えると、文句の無い勝ち方を
するのはマストだったように思う。
そして、日本人として「疑惑の判定」に文句が言い辛いのも事実。
亀田兄弟の一連のタイトルマッチ等で解るように、あきらかなホームタウン
ディシジョンを連発していた時代が、ホンの少し前にあった。間違っている
とはいえ、ジャッジの判定はエンダム勝利だったのだから、コレは認めざる
を得ない・・・んじゃないかなぁ、と。
個人的には再戦の必要は無い、と考える。もし次に村田がエンダムと闘えば、
今度はきっと村田が勝利すると思うのだが、それは名目上チャンピオンにな
るだけであって、真の「ミドル級世界王者」となるワケでは無いのだから。
村田が次に狙うべき世界王座は、WBO世界ミドル級選手権しか無いと思う。
タイトルホルダーはイギリスのビリー・ジョー・ソーンダース。無論大物だ
が、このタイトルを取ればゲンナジー・ゴロフキンへの挑戦資格は充分。
本物かどうかも疑わしいベルトに執着するより、文句の無い世界王座を。
僕が村田に望むのは、そういう“強い王者”の姿だな、やっぱり。