#Blank Generation
▼リングの記憶 第三世代 / 天山広吉・小島聡・永田裕志・中西学(Kindle版)
新日本プロレスで「第三世代」と呼ばれる4人の共著。各人へのインタビ
ューで構成されており、おそらく中西学の引退を機に発売された作品。彼
らとは完璧に同年代なのだけど、残念ながら思い入れは皆無(^^;)。
Unlimitedでなければ読むことも無かった気がするのだが・・・。
そういう状態で読み始めたので、内容に全く期待などしていなかったのだ
が、驚いたことにコレがなかなか面白い。特にこれまであまり語られるこ
との無かった天山&小島、略してテンコジの章が秀逸で、それぞれの性格
が如実に表れる内容。一度新日本を離れた小島の微妙な嫌われぶり(^^;)
すら微笑ましい。
これに対し、あまりインパクトが無かったのが永田のインタビュー(^^;)。
どこかで読んだような焼き直し感満載のコメントに終始するのだが、それ
もある意味で永田らしいのかもしれない。
中西のインタビューは・・・。
基本的に笑えるのだが、頸椎損傷からカムバック、引退までの流れの部分
は読んでいて切なくなった。特にキャリア終盤、思うように動かぬ身体で
納得のいかない闘いを繰り広げざるを得なかった中西の心境を思うと、思
わず涙が。もっと評価されても良いレスラーだったかも・・・。
コレ、もしかしたら紙の本で買い直す可能性あり。
今後、各人が引退した場合、それぞれに著書を出しそうな気はするが、こ
の4人での共著はおそらく最後。保存版にするべき内容、と評価します。
とはいえ、残りの3人には出来るだけ長く現役を続けて欲しいなぁ・・・。