3150 FIGHT vol.5

#奇妙な記録


亀田興毅興行『3150 FIGHT vol.5』
開催前からいろいろあり、正直客入り内容が心配されたのだが・・・。

重岡兄弟“兄弟による同日・同階級の「暫定」世界王座奪取”という、
今後カンタンには出て来ないであろう珍しい記録を達成。口惜しいのは、
この記録に「暫定」という文字が付くこと。両者共に見応えのある試合
を魅せてくれただけに、こういうトホホが付いてしまうのは・・・。

もっともコレは選手の責任ではない。言ってしまえばプロモーターであ
亀田興毅力不足なのだが、今回に限って言えば亀田を責める気にも
ならない。つまりIBF・WBC共に、ミニマム級の現世界王者がクソ過ぎる
ということ。両団体はすぐにタイトルを剥奪すべきだと思う。

そして、暫定世界戦に挟まれる形でセミファイナルに出場したヘビー級・
但馬ミツロは、今回も1RKO勝ち。これまでの対戦相手に残念ながらビッ
グネームは無いが、そろそろもう一段階上の相手と闘って欲しい。中国
張志磊WBO暫定王者になったらしいのだが・・・。

取り敢えず、全体的には今回もすばらしい内容の大会
次回以降、まずは重岡兄弟にはしっかり正規王者になって欲しいところ。
“兄弟による同日・同階級の世界王座統一”という記録で今回の奇妙な記録
を上書きすべし。コレが出来たら本気で認めるな、亀田興毅ファウンダー!

LIVE BOXING 4

#天心とボクシング


Prime Video Presents LIVE BOXING 4
所用で実家でのリアルタイム観戦となったのだが、実家の方が画面が大き
くて快適(^^;)。まずは・・・。

第三試合与那覇勇気を相手に国際式ボクシング初戦を闘った那須川天心
日本バンタム級2位の与那覇を向こうに回し、“完封”と言って良い内容で
フルマークの判定勝ち。ボクシングとは違うステップや動きを取り入れた
戦法は非常におもしろかったのだが、KOが出来なかったあたりに課題が残
る気が。与那覇が死に物狂いで頑張った、というのももちろん大きな要因
だが、どんな相手でも倒しきるパンチ力が欲しいかも。コレがデビュー戦
の24歳には酷かもしれないが、それだけ期待が大きい、ということ。
ボクシングでも「神童」でいて欲しいなぁ、やっぱり。

そしてメイン、ライトフライ級二冠王の寺地拳四朗名勝負
対戦相手のアンソニー・オラスクアガ、代役だがコレがとんでもない実力
で、明らかに重そうなパンチを連打するのにスピードもある。さらに若
くて打たれ強い。さすがにヤバイ、と思ったが、拳四朗は根性とテクニッ
クでオラスクアガを凌駕。年間ベストバウト級のKOを魅せてくれたのだか
ら凄い。

スーパールーキーのデビュー戦前座であることに加え、対戦相手の急遽
変更。こんな状態でメインを務めなければならない拳四朗のプレッシャー
は想像を絶するモノがあったと思う。最後の涙も当たり前で、思わず貰い
泣きしてしまった。いやもう、転級だ、拳四朗!3階級くらい行け!

そしてもう一つ、第二試合で行われたウェルター級佐々木尽
派手でカッコ良く、恐ろしいまでの格闘センス。世界で闘えるような選手
になる可能性大。今後、注目しておきます!

イベントとしても大成功。こういう興行がもっと増えるといいなぁ・・・。

明日のプロレス & ボクシング

#切替困難


明日(4/8)、プロレスボクシングビッグマッチがそれぞれ。
どちらもそれなりに注目度の高いイベントなのだけど、困ったことに時間
がほぼドン被りしてやがる(^^;)。う〜む・・・。

一つは新日本プロレス春の両国ビッグマッチ『SAKURA GENESIS』
メインは世界王者のオカダ・カズチカに、NJC覇者のSANADAが挑戦する
タイトルマッチなのだが、なんとなく王座移動を予感。こういう時はリア
ルタイムで観ておくべきなのだけど・・・。

もう一つ、LIVE BOXING 4では、那須川天心のデビュー戦に加え、寺地拳
四朗の防衛戦と井上拓真の世界戦。これまで天心を追いかけて来た僕から
すれば、このイベントももちろん必見。さて・・・。

作戦としては、16時開始のLB4を17時まで観て、その後NJPW Worldで
17時から18時までを観戦。LB4のセミセミで行われる天心のデビュー戦
18:15くらいの予定なので、そこからこの試合を終了まで観て、場合に
よっては次の井上拓真の試合も。よきところでWorldに移動し、メインの
IWGP世界戦をライブで観る、という感じか?

・・・基本プロレスを何よりも大事にする僕だが、さすがに天心のデビュー
だけは確認しておきたいところ。そこだけは絶対ライブだな、うん。
アプリ切り替えがすげぇ面倒なんですけど(^^;)。

Ryōta Murata

#日本人最強中重量級世界王者


元WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太が、本日行われた記者会見
で正式に引退を表明した。

2012年ロンドン五輪にて、ミドル級金メダルを獲得。
その後紆余曲折を経て、翌年にプロデュー、4年後には日本人2人目とな
るミドル級の世界王座(WBA正規)を獲得。2度目の防衛戦を取りこぼし、
王座陥落するものの、ダイレクトリマッチで返り咲き、更に防衛1を記録。
その後、IBF同級王座を保持するゲンナジー・ゴロフキンとの統一戦に果
敢に挑み、日本ボクシング界の歴史に残るであろう試合砕け散った

おそらく今後、世界に通用する日本人の中重量級ボクサーは簡単には誕生
しない。そういう意味で稀有な存在であった村田諒太は、ハラハラさせつ
つもしっかりファンの期待に応えるビッグファイトを幾つも魅せてくれた
上に、「中重量級で世界に通用する日本人ボクサー」というまで魅せて
くれた。

・・・感謝しかない
願わくば、この後の人生が良いモノでありますように。
日本人ボクサー史上、最強の中重量級世界王者に大いなるリスペクトを!

2023.4.8. 那須川天心 vs 与那覇勇気

#「神童」の確認


Amazon Prime Video記者会見4月8日有明アリーナで行われる
『Prime Video Presents Live Boxing 第四弾』に関するモノで、世界戦
2試合世界王座挑戦者決定戦1試合AP王座戦1試合組まれた豪華な
興行。しかし、いちばん話題をさらったのは・・・。

那須川天心デビュー戦
スーパーバンタム級6回戦、対戦相手は日本バンタム級4位与那覇勇気
この会見にはライトフライ級の二団体統一世界王者・寺地拳四朗も出席して
いたのだが、天心は拳四朗を差し置いて最後に入場する、という主役ぶり。
日本ボクシング界がどれだけ天心に期待しているのか、非常によく解る構図。

さすがに与那覇の試合は観たことが無いのだが、会見での発言とオーラから
予想すると、噛ませ犬に収まる選手では無い気がする。ボクシングルールで
も天心が「神童」なのかどうか試すための、絶好のマッチメイクだと思う。

・・・もしかしたらこの6回戦がメインイベントになる可能性あるのかな?
世界戦を前座に回したボクシング興行って、あのミッキー・ロークのスペシ
ャルマッチくらいしか覚えが無い。ちょっとイヤな予感(^^;)。