NIFTY

予てより噂はあったのだが・・・。
富士通は31日、子会社でインターネット接続業者「ニフティ」個人向け事業
4月に家電量販店ノジマ250億円で売却する、と正式に発表した。

「@nifty」と言うよりも、「NIFTY-SERVE」というサービスが存在しなければ、
今の僕のパソコンスキルは無かった、と断言出来る。先輩のKさん宅で見せて貰
ったNIFTY-SERVEのフォーラムの一つである「FBATL」の存在に驚愕し、およそ
1ヶ月後にはNEC98NOTE SX300kbpsのモデムを入手していた。
→これもKさんに格安で譲ってもらったのだけど(^^;)。

とにかく快適にパソコン通信をしたいばかりに、あらゆる本を読み、あらゆる
ソフトウェアを試した。コマンドラインの基礎を学んだのは間違いなくNIFTY。
毎夜、寝る間を惜しんでパソコンに向かったことを思い出す。

あのNIFTYが、よりによって家電量販店の持ち物に。それもたった250億円・・・。
その事実が、あまりにも悲しい。まだ、生きてるのに・・・。

1984年のUWF

▼1984年のUWF  / 柳澤健

プロレス関連のノンフィクション作家としては、個人的に「最高」と評価する
柳澤健「XXXX年の○○」シリーズ。今回のテーマは・・・「UWF」である。

UWFとは、1984年に旗揚げしたプロレス団体が元。その3文字はいつしか我々
にとって「概念」となり、未だにソレを引き摺りながらプロレスを観ている
人間も居る。おそらく僕も、その一人だ。

かなり束のある本で手に取った時は正直たじろいだ。今さらUWFを追求して
どうなるのか?という思いも残念ながらあった。しかし、読み始めてしまった
らもう止められない。相変わらず“凄い文章”を書く作家である。

柳澤作品にしては珍しく、“信者”と形容されたUWFファンの心情が多々描かれ
るているのが大きなポイント。ここに書いてある「ファン」とは間違い無く
僕自身のことであり、読んでいて少し心が痛くなるほど。おそらくは作者自身
そのカテゴリに居た、と自覚しているハズ。そうでなければ、こういう文章
は書けない。

「・・・結局のところ、新生UWFで新しかったのはフロントのアイデアや企画力
だけで、レスラーの技術的進歩はまったくなかった。」(本文より引用)

・・・そう言い切らなければ、我々をずっと翻弄してきたUWFという三文字
ケリが付けられない。そう感じたのではないか?と思う。この一文に、僕は
アタマをガツンと殴られた気がした。そして、その「夢」がもうとうの昔に
終わっていたことに、改めて気付いた気がする。

いわゆる暴露的な要素も含まれるが、それも含めて重要な素材。もちろん反論
する選手や関係者も居ると思うし、この本が正解かどうかを断言することは誰
も出来ない。しかし、僕の中ではちゃんと「UWF」ケリが付いた。それは凄
く悲しくて、寂しくもあったが、何十年もずっと漂っていた霧が一瞬にして晴
れていくような爽快感も共にあった。これでやっと、僕はUWFを卒業できる

UWFに何かを貰った人は、一度この本で確認すべき。自分のを。

NXT TAKEOVER San Antonio

NXT TAKEOVER SAN ANTONIO on WWE Network
WWE「ROYAL RUMBLE」を明日に控え、その前日はNXTのビッグマッチ。
この流れ、完全に定番化。しかし、日本のファンにとっては月曜早朝に
開始されるPPVはライブで観づらい(^^;)。得してるな、NXT。


注目はメイン、NXT王者中邑真輔に元TNA王者のボビー・ルードが挑ん
だタイトルマッチ。中邑が入場して来るだけで会場の雰囲気がガラリと変
わってしまうのだから、この人気は本物。


20分近くに渡る力の入った好勝負。しかし、中邑は試合終盤でエプロン
へのキンシャサを放ったところで足を負傷した模様。痛がり方は尋常で
なく、もしかしたら本当にやっちゃったのかも・・・。

ルードはこのチャンスを逃さず、グロリアスDDTを決めNXT新王者に。
テーマソングと決め台詞は好きなんだけどなぁ(^^;)。

今回のTAKEOVERは珍しく“あまり見どころが無い”構成。
サミ・ゼイン、ケビン・オーエンズ、フィン・ベイラー、サモア・ジョー、
そして中邑まではどんどんスターが出て来たのだが、残念ながらそれに続
く選手が出て来ていない気が。ボビー・ルードも悪い選手では無いと思う
けど、中邑がタイトルを取られる相手としては?マークが。う〜ん・・・。

中邑に関しては、もうそろそろいいんじゃないか?という気がする。
NXTでやるべきことは全てやった。次はフィンやAJと同じ道を歩むべき。
・・・中邑のレッスルマニア出場、あるといいなぁ・・・。

Kindle Paperwhite MANGA MODEL

すっかりレビューするのを忘れてた(^^;)のだけど、既に僕の日常にしっ
かり溶け込んでいるKindle Paperwhite 32GB マンガモデル
初代Kindle Paperwhiteからの乗り換えなのだが、サイズなどは初代機と
ほぼ同一。であるから、ケースもそのまま使用出来た

キャンペーン情報付きモデルなので、それがちょっとウザイ気がしたの
だが、初期画面でアクセサリ新刊をオススメしてくれるだけ。コレは
どちらかと言えばありがたいくらいの機能。

思った通り動作はキビキビしており、初代機使用時に感じたストレス
全て解決されている感。この手のアイテムは、新しければ新しいほどい
いね、やっぱり。

しかし、3G機能が無いのだけはやっぱり少し不便。思った以上に外出先
Kindleストアを使っていたようで、そういう場合にイチイチWiFi繋ぐのは
ちょっと面倒。まぁ、それを補って余り在るスペックなんだけど。

これもきっと5年は保つと思う! 大事に長く使おう!

福家警部補の再訪

▼福家警部補の再訪  / 大倉崇裕(Kindle版)

大倉崇裕福家警部補シリーズ第二弾
こないだ読んだシリーズ第一作が非常に面白く、続編にすぐ手を出した次第。

この第二弾もテレビドラマで既に観ているエピソードが殆どだったのだが、
相変わらず漂いまくる緊迫感。文章で改めて読むと実に良く出来たミステリー
であり、オチが解っていても興味が全く途切れない。ハッキリ言って凄いです、
コレ。

今作品も収録は4篇
豪華客船内での警備会社社長との対決を描いた「マックス号事件」、過去に後
ろ暗い事実を持つ売れっ子脚本家の計略「失われた灯」、落ち目になりつつあ
る漫才コンビの悲哀を描いた「相棒」、そしてフィギュア造型家の秘密を暴く
「プロジェクトブルー」
個人的には犯人の最後の台詞が印象的な「プロジェクトブルー」がお気に入り
だが、全ての作品で極めて”特殊”な世界が描かれており、その手のマニアも充分
に納得出来るハズ。カッチリとしたミステリーが読みたい人は是非!

そして、「Unlimitedでシリーズ第一作が無料」というのは非常に良いかも。
まずは無料(※定額だけど)で世界観を知り、気に入れば以降を有料で購入、
という流れは合理的だし、素直に課金出来る。同じ様なスタイルで読書出来る
作品を望む!

・・・すげぇな、Amazon(^^;)。いや、凄いのは出版社か(^^;)。