武尊、次戦がラストマッチ・・・

#武尊


有明アリーナで行われた『ONE173』
第12試合で組まれたフライ級・ONEキックボクシングルールでの試合に於いて、
元K-1王者武尊が、カナダのデニス・ピューリック2RKO勝利。久々の快勝
で、今後の巻き返しが期待された・・・のだが

試合後のインタビューにて、次戦がラストマッチとなることを示唆。
最後の対戦相手は、前戦で完敗を喫しているロッタン・ジットムアンノンとな
る模様。最後にロッタンを指名するあたりが、武尊の武尊たる由縁なのだが・・・。

引退に関しては、正直しょうがない、とは思う。
しかし、これまで武尊が残してきた功績を考えると、やるせない気持ちになる
のも否定できない。もしあの試合がもっと早い段階で実現し、武尊が勝利して
いたら、こんなにモヤモヤした気持ちになったかどうか・・・。

せめて大きな怪我をすることなく現役を終えて欲しいが、ロッタンはあまりに
危険な相手。武尊のリベンジを信じるが、果たして・・・。

ONE172:Takeru vs. Rodtang

#武尊


さいたまスーパーアリーナで行われた『ONE172』
昨年組まれていた武尊ロッタン・ジットムアンノンスーパーファイトが遂に
実現したのだが・・・。

ロッタンは以前RISEのリングで那須川天心と対戦、大熱戦の末判定で敗れている。
しかし、天心のキックキャリアの中でも一番の「苦戦」であり、未だに判定結果
にケチを付けるヤツが居る始末。そのウチの一人がONECEOなのだけど(–X)。

武尊のコンディションは悪くない様に見えた。だけど、かつてバリバリのオーラ
を発していた武尊の姿を知っている僕は、今の武尊が全盛期で無いことはすぐに
解った。だから、武尊がどこまでやれるか?、に注目した。

・・・1R1分20秒武尊のTKO負け
ロッタンが強い、ということは間違い無いが、敗因はソレでは無い気がする。
コレはもう「時の流れ」でしか無いし、抗えるモノでも無い。この試合が武尊の
ラストファイトであったとしても、僕は充分に納得出来る。・・・悔しいけど

このメインイベントに文句は一つも無い。
だけど、ONEのCEOに関しては、本当に許せない発言が幾つもあった。この件は
どこかで詳しく。もし武尊の引退興行があるのなら、ONE以外でやって欲しい!

GONG KAKUTOUGI BEST SELECTION 1968-2017

#格闘技今昔


ゴング格闘技ベストセレクション 1986-2017 / ゴング格闘技編集部
(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Kindle Unlimitedのリコメンドに出て来たMOOK
1986年旧「ゴング」から独立するカタチで創刊し、現在まで続く格闘技
雑誌、『ゴング格闘技』の記事から、インタビュー・ノンフィクションを集
めたモノ。

“柔道と柔術”“バーリトゥード・ジャパン”“日本総合格闘技”“MMA、
世界の頂”“空手とは何か”“立ち技格闘技の挑戦”から成る全6章。ゴン格
らしい硬派なチョイスで、木村政彦から那須川天心まで、絶妙なクロニクル
となっている。

僕が格闘技に絶大な興味を示したのは、K-1誕生からPRIDE全盛期その後
までの間。基本はプロレスからの延長であり、その期間が過ぎた後にはしっ
かりプロレスに回帰した。この本からはいわゆる“90年代”の情報が明らかに
欠落しており、そこから逆にゴン格という専門誌の拘りを感じる。そういう
意味では、非常に興味深い「まとめ本」になっている気がする。

ゴン格も創刊から30年を超える長寿雑誌なのだが、この本のタイトルから
『1986年の格闘技』について調べてみた。この頃にはまだK-1が生まれて
おらず、ヒットしたのは新日本プロレスで行われた前田日明とドン・中矢・
ニールセン異種格闘技戦くらい。まぁ、この試合を格闘技の括りに入れる
のは正直アレなのだが、ターニングポイントであったことは間違い無い。
前田vsニールセンが名勝負にならなければ、その後にK-1やPRIDEが出て来
たとは思えないので・・・。

個人的に楽しむことは出来たのだが、こうなると対極の「格闘技通信」から
クロニクル作品を出して欲しいところ。単にあの頃を懐かしむのならば、
格通のチョイスの方がバラエティに富みそうな気がするな、うん。

K-1 WORLD GP 2024

#Banner Last Stand


エディオンアリーナ大阪で行われたK-1 WORLD GP 2024
ここ最近は一切観ていなかったK-1だが、年末に行われる無差別級トーナメ
ントアジア予選に、あのジェロム・レ・バンナがエントリー。どんなカタ
チであれ、コレは確認すべきと判断し、abemaの生中継を観た。

対戦相手はK-JEE
新生K-1になってからの重量級日本人ファイターで、もちろん現役バリバリ。
対するバンナは既に51歳。普通に考えれば、あってはならないマッチメイク

・・・バンナは、1R保たなかった
当然と言えば当然の結果。全盛期のバンナも早いラウンドで取りこぼす試合
が結構な頻度であったのだが、今回はそういう種類では無い。裏を返せば、
見事な負けっぷりだったと思う。

バンナはバックステージで引退を表明。そもそも50歳を過ぎて出来る競技で
無いことは明確なのだから、それも致し方無い。寂しいけど・・・。

今回の大会を通して観たのだが、正直今のK-1には全く魅力が無い
武尊という絶対的なカリスマが欠けた今、彼同等の求心力がある選手が出て
こない限り、浮上の目は無い気がする。誰かが飛び抜けてくれればいいんだ
けど・・・。

ONE165:Superlek vs. Takeru

#ICON


昨日、格闘技でもビッグマッチが行われていた。
有明アリーナ・ONE Championship『ONE165:Superlek vs. Takeru』
タイトルロール通り、元K-1王者武尊メインイベントを務めた大会。

対戦相手は、タイスーパーレック・キアトモー9
ONEキックボクシング世界フライ級王者であり、この階級の全ての立ち技
競技者の中で“最強”と目される人物。キック時代の那須川天心を最高に苦
しめたロッタン・ジットムアンノンとの対戦でも、疑問の残る試合だった
とはいえ勝利している男だけに、戦前から武尊の苦戦が予想されていた。

・・・それでも武尊は頑張った。必死に勝ちに行った。
初回から鋭く入るスーパーレックのローは間違い無く強烈であり、とんで
も無いダメージを被ったに違いない。それを顔色に出さず、前へ前へと進
む姿は、間違い無く僕が大好きな武尊そのものだった。

3Rでこの試合唯一の攻勢を魅せたが、おそらくはここで力尽きていたハズ。
これまで経験の無い5Rを闘い抜いただけでも評価されるべき。こんなに
の強い選手は、そうそう居ない。

個人的には、この試合が「武尊の最後の試合」だと思う。
もしかしたらこの後、数試合が行われたとしても、それはきっとボーナス
トラック。だから、この日の武尊の姿を、僕は一生こころに焼き付ける
焼け野原になっていたK-1を救い、最後まで勇敢に強敵へ立ち向かった偉
大なファイターの姿を。