BLOODSPORT BUSHIDO

#Hard Core U-style


『青い目のケンシロウ』こと、ジョシュ・バーネットの主催する大会、
「ブラッドスポーツ武士道」が本日両国国技館で開催。昨年のレッスルマニ
アウィークで飯伏幸太が出場した“異質な興行”として知られているBSだが、
このスタイルにいちばん理解があるのはおそらく日本の古いプロレスファン
日本での開催はある意味で必然と言えよう。

過不足の無いように説明するのはちょっと酷なので、大雑把に説明すると、
BSのスタイルは初期パンクラスUWFインターを混ぜた感じ。基本は15分、
もしくは20分の1本勝負で、決着はKOギブアップレフェリーストップ
どれか。ロストポイントの類いは無く、時間切れの場合は5分延長、それで
も決着が付かない場合は引き分け。MMA系の選手が有利そうなルールだが、
ここに出場している選手たちにその手の“甘え”は無い、とだけ言っておく。

桜庭和志、鈴木みのる、船木誠勝、鈴木英樹、ティモシー・サッチャー、
エリック・ハマーなど、観る人が観れば思わずニヤリとしてしまう、絶妙な
人選。全試合に触れたいところだが、正直ぶったまげたのがメインイベント

主催者のジョシュ・バーネットの対角に立つのは、なんと現役IWGP世界王者
ジョン・モクスリー。こういうカードをサラッと実現してしまうところが、
ジョシュがジョシュたる由縁。かつてU系に狂った人間で、ジョシュのことが
キライな人は一人も居ない、と断言しよう。

そして試合は驚くべきくらいスイングしてしまったのだからおもしろい。
ジョシュのハードな打撃とグランドにしっかり付き合いつつ、大流血で盛り
上げるモクスリーもやっぱり只者では無い。

延長戦、疲労困憊になりながらもデスライダーを決め、あのジョシュから勝
利したのはモクスリー。ジョシュの負けっぷりも、観ていて非常に気持ち良
かった。

正直、今の品の無いMMAは全く観る気がしない。
僕からすれば“プロレスの理論”をしっかり採り入れたBSの方がよっぽど恐ろ
しいし、見応えも充分にある。出来れば日本で定期開催してくれないかなぁ、
このイベント。

奇妙な乱入

#njDONTAKU #GLG


昨日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『Road to レスリングどんたく』
5月3・4日に福岡国際センターで行われるビッグマッチに併せ、各種前哨戦が
行われるシリーズなのだが、ここで奇妙な乱入者が。

L.I.J vs BC War Dogs5vs5シングル対抗戦の第四試合として行われたセミフ
ァイナル、内藤哲也vsドリラ・モロニーの終盤、なんとNOAH・GLGで活躍し
ている、ジェイク・リーがまさかの乱入。

ジェイクはGLGのTシャツを着用しており、雰囲気的には“NOAH離脱”では無い
感じ。どうやら27日広島大会で行われるイリミネーションマッチにも出場す
るらしいのだが・・・。

どうもスッキリできない乱入
個人的にジェイク、ルックスやフィジカルは良いのだが、プロレスラーとして
はあまり評価していない(^^;)からなのか。なんにせよ、この乱入を線にする
のなら、ジェイクの新日本継続参戦が必須。NOAHとの関係も含め、すっごく
微妙なんだけど・・・。

LIMIT BREAK

#Team Noah #limitbreak


いろんな事情が重なり、潮崎豪が起ち上げたTeam Noah自主興行
後楽園ホールにて生観戦。正直、どうなることかと思っていたのだが・・・。

全6試合、どれも力の入った好勝負が展開された。
雰囲気的には、まだ辛うじて武道館興行を定期的にやれていた頃、
杉浦や潮崎がブレイクした頃のNOAH。

ここで一気に気を吐いたのは小峠篤志
小峠は潮崎と組み、メインで永田裕志&秋山準とタッグで闘った。

盟友の原田が不慮の疾患で引退し、そこから存在感が失われつつあった
かつてのNOAHジュニアのエース。自分以外は全員ヘビー級の実力者
というシチュエーションで、あの秋山を標的に鬼の攻め。観客席は一瞬
で小峠を支持し、場内の声援を集める。ちょっとグッと来た

・・・ただ。
小峠の繰り出したヘッドバットが、僕の心を抉った
NOAHに参戦し始めた頃、小峠はこの頭突きを何度も繰り出した。見て
いるだけで「痛い」技なのは明白だが、こちらが心配になるくらい全力
で打っている。こんな技を続けていたら、いつかヤバイことになるので
はないか?と心配していた。

ある時期から小峠はこの技をほぼ封印し、どちらかと言えばコミカル
ファイトにチェンジした。おそらく今後のキャリアを考慮しての措置
もう強い小峠は望めないし、それはそれで正解だと思っていた。

しかし小峠は今日、完全に封印を解いた
リング上の佇まいは明らかに何かの覚悟をした男のソレであり、猛者た
ちに囲まれても全く見劣りしなかった。彼は、この大会に全てを賭けて
いた、と思う。

小峠の態度もそうだが、今日のTeam Nohaの興行に妙な違和感がある。
・・・コレって、新団体の旗揚げなのでは?と。

同じNOAHを名乗っていながら、現在のNOAHとは趣が全く異なる
近い将来、このグループはNOAH本体から完全に独立し、独自の道を歩
むのではないか?と思わされた。

期待感不安感が半々。今後、Team Noahはどこに行くのかな?

丸藤正道vs飯伏幸太を確認する

#プロレス


プロレスリング・ノア『NOAH “THE NEW YEAR” 2024』の件。
1月2日の当日は愚零闘咲夜の試合しかチェックせず、そのままになっ
ていたのだが、その後耳に入ってくるメイン「評判」サイアク
フラッグシップタイトルであるGHCヘビー級選手権をセミに追いやり、
メインで組まれた丸藤正道飯伏幸太のシングルマッチがその試合な
のだが、あまりに酷い話も入ってくるので、遅ればせながら試合内容
確認してみた。

・・・結論から言えば、丸藤・飯伏の両名に思い入れのある僕でも、さす
がにこの試合を肯定することは出来ないどう贔屓目で観ても、だ。

入場時から筋肉に全く張りの無い飯伏は、明らかにコンディションが
悪そう。対する丸藤からも「ビッグマッチのメインを盛り上げよう」
という心意気のようなモノが全く感じられない。グラウンドから始ま
る静かな立ち上がりはある意味で“馬場全日本的”と言えるかもしれな
いが、飯伏も丸藤もソレを否定する形のファイトスタイルでここまで
やって来た筈。どうしてここで“取って付けた王道”を展開しなければ
ならなかったのか?と言うと・・・。

原因は間違いなく飯伏にある
場外へのムーンサルトで着地を失敗したのが原因、とする声もあるの
だが、そもそもあの技を仕掛けられるような体調では無かった。その
証拠に、前半でも殆どロープワークが出来ていないし、コーナーポス
トに上がる動作もゆっくりな上に脚を踏み外す始末。こんな状態で、
試合に出るべきでは無かった。断じて、出るべきでは無かった

新日本を退団したからの飯伏幸太は、明らかにおかしい。
怪我を治す時間は充分にあった筈なのに、全く回復しているようには
見えない。強引なオファーがあった、との情報もあるが、そんな言い
訳じみた話が出て来れば出て来るほど、飯伏幸太という不世出のプロ
レスラーの価値はどんどん下がっていく。一人で動いている今だから
こそ、そういう判断をしっかり下すべきなのでは?

飯伏の今するべきことは、真剣に身体を治し、万全の状態を作ること。
本人は引退を匂わせる発言をしたようだが、引退云々は体調万全で
もう一度だけでもNOAHのリングに上がり、禊ぎを済ませてからだ、
と僕は思う。

このままでは、セミで凄い試合をした拳王征矢があまりに気の毒な
ので。

愚零闘咲夜

#MUTA


『NOAH “THE NEW YEAR” 2024』有明アリーナ大会。
それなりに興味深いカードが組まれたNOAHの新年一発目のビッグマッチ
だが、まだ全編を通して観ていない。取り敢えずチェックしたのは・・・。

グレート・ムタ「娘」愚零闘咲夜のデビュー戦。
NOAHのMonday Magicでデモンストレーションを行ったらしいが、そち
らの映像は観ておらず、今日が初見不気味に美しい舞での入場は満点

頭巾を取ると、いわゆる「初期ムタ」と同じ赤黒メイク
正体はまぁ一目瞭然だが、この咲夜眼力が凄まじい。試合云々を語る
よりも、デビューからほぼ完成されたキャラクターで出て来た技量には
注目すべき。

NOAH発のキャラなので今後の使い方がやや難しい気もするが、例えば
スターダムベビーフェイス系・・・岩谷中野あたり・・・の特別試合の相
手として魅力な気が。

しかし、こんなキャラを演じきれる女子プロレスラーがまだ残っていた
のに驚き。どんなペースで試合をするのかな、咲夜は。