連続ドラマW「片想い」

録り溜めしておいたWOWOW連続ドラマW「片想い」を一挙に観る。
原作は東野圭吾。氏の作品の中でも「さまよう刃」と並ぶ問題作で、いわ
ゆるジェンダー、LGBT問題を題材にした作品。

内容が内容だけに、地上波でドラマにするのは絶対に無理だと思っていた
のだが、さすがは硬派な連続ドラマW枠。予算もキャスティングも脚本も、
ちょっとした映画を凌ぐレベルで構成してくるのだからさすが。

僕が片想いの原作を最初に読んだのはおそらく2008年頃。読後感が著し
く悪く、レビューも書かなかった作品なのだが、そういう作品であるから
こそ強烈に心に残っているのだが、アレが映像になるのが全くピンと来な
かった。しかし・・・。

とにかく、主役「男性の心を持った女性」日浦美月を演じた中谷美紀
文字通り鬼気迫る演技。最初はどうかと思ったキャスティングだったのだ
が、終わってみればもう彼女以外に美月を演じられる役者はいなかった、
と思うほど。これを受ける桐谷健太鈴木浩介の演技も凄まじく、重厚
の上無い。他のキャストも捨て役が全く無く、完成度MAXと言っていい。

原作を読んだ時のあの感じ・・・なんとも言えないイヤな気分・・・を随所に感
じたのだから、この映像化は大成功。連続ドラマW、来年は伊坂幸太郎
あの作品をドラマ化するらしい。マジか!と今も思っているが、片想いを
極上のドラマに仕上げたWOWOWチームなら、あるいは・・・。

正しいストーカー殺人

▼正しいストーカー殺人 警部補 姫川玲子 / 誉田哲也(Kindle版)

みんなが待ってた誉田哲也・ストロベリーナイトシリーズ
「硝子の太陽R」からおよそ1年半ぶりの新作「ノーマンズランド」のリリース
に併せて配信されたシングルがこちらの短編。

こないだ池井戸潤「花咲舞が黙ってない」が出た時も同じように短編が配信さ
れたのだけど、アレは音楽アルバムで言うところのシングルカット。短編集だ
った本編の中の一章をばら売りした状態で、ややがっかりしたのだが、コレは
オリジナル。ノーマンズランドを読む前に、ちょうど良いアイドリングになっ
たと思う。

短編の見本のようなミステリーで、短い中にもキッチリ展開のある内容
もちろん「捜査」ではあるのだけど、いわゆる“仕事人”では無い姫川玲子
人間的な部分が事件解決のキーになっている。サラッとした内容だが、それ
なりに満足度が高いのはさすが。

そして現在、ノーマンズランドを鋭意読書中。
久々のストロベリーナイトの世界、堪能させていただきます!

DRAGON QUEST XI FINISH!

ドラゴンクエスト11終了
いわゆる「表面」に関しては1ヶ月前にクリアしていたのだが、今回は「裏面」
凄いストーリー。というか、表が第一章裏が第二章、と表現した方がいい。

プレイ時間はトータルで150時間強。ドラクエシリーズでこんなに時間を掛け
たのはおそらくこれが初めてだと思う。約3ヶ月という長期間、殆ど飽きること
なくプレイ出来たのだから、やはりこのシリーズはすばらしい

たぶん次のドラクエが出る頃、もう僕はこの手のゲームの出来る状態では無い
と思う。新しいプラットフォーム、難解な操作、そしてなにより落ちていくだ
けの視力。そう考えると、大作のRPGを興味を持ってプレイするのは、これが
人生で最後な気がする。ちょっと寂しいけれど(^^;)。

最後にクリア出来たRPGが、ドラゴンクエストで本当に良かった。
何よりもシニア世代のゲーマーに向けて、2Dモードを搭載してくれたスクウェア
・エニックスに、大きく感謝したい。

ありがとう!

沈黙する女たち

▼沈黙する女たち / 麻見和史(Kindle版)

麻見和史・重犯罪取材班 早乙女綾香シリーズ第二弾
元々はこちらの作品がAmazonのリコメンドに表示されており、そのタイトル
に興味を持ったのが麻見和史を読むキッカケ。ということで、ようやく本命
を読んだことになる。

前作で基本設定は全て理解出来ており、あっという間に物語に入っていくこと
が出来た。元新聞記者のテレビウーマン、早乙女綾香に早くも部下が出来るの
だが、それがなんと元刑事。しかも、元捜査一課所属という非常に濃いキャラ
クターで、彼の存在がストーリーに殺伐さを醸し出す。それでなくても緊迫感
に溢れるタイプのシリーズが、さらに強力になった、という感じ。

ミステリーとしてのレベルは今回も相当高く、伏線の張り方とその回収、そし
トリックの内容も秀逸。もしかしたら、リアルな完全犯罪のお手本になって
しまう内容かもしれない。ハードなミステリマニアもきっと満足出来る内容だ
と思う。

そして僕が惹かれたタイトル、一応意味はあったのだが、それ程大きなモノ
でもなく(^^;)。その辺りはちょっと肩すかしだったけど、全体的な満足度
はかなり高い。

読み甲斐のある作家をまた一人発見。他の作品を読むのが楽しみだ!!

「ネスケ」といえば?

BUZZ FEEDにて、トレンドマイクロさんがスポンサードしてるページ。
題して「【クイズ】昔のインターネット、どれだけ覚えてる? 」という三択形式
のクイズで、全12問。ちなみに僕は軽く全問正解だった(^^;)。

そもそも最初のネタが↑↑コレだからなぁ・・・。
いまや、Netscapeを全く知らない人の方が断然多い気がするけど、一時は9割近
くのネットユーザーが使っていたアプリケーション。今はGoogle Chromeがその
位置に居たりするんだけど・・・。

そういえば、昔いじくり倒してたソフトウェアで今はもう無い、というのも多々
思いつく。Lotus 1-2-3Aldus Page MakerBroderbund KIDPIX・・・。
そういう意味で言うと、一太郎は強い。使う・使わないは別にして、今も売って
からなぁ・・・。