#ピンチヒッター
米澤穂信・古典部シリーズ第二弾。
先月のKindleストアのキャンペーンに乗っかって7冊をまとめ買いした
古典部シリーズだが、1ヶ月も間を空けてようやく2冊目読破。こりゃ
半年はかかるな、終わるまでに(^^;)。
物語はカンヤ祭(いわゆる文化祭)の準備が佳境に差し掛かる頃。
文集「氷菓」の製作に余念の無い古典部・・・のハズが、脚本家の疾患で
中途半端になってしまった上級生のクラス出展であるミステリー映画の
「結末」に関する推理を依頼されてしまう。省エネが信条の主人公だが、
上級生の一言にほだされて、映画の結末を探り出す・・・という内容。
殺人事件こそ起こるモノの、それは映像の中での出来事。なので緊迫感
や緊張感の類は殆ど感じないのだが、そんな世界をしっかりミステリー
として成立させているのが見事。純粋に「推理」を楽しめる構成、僕は
けしてキライでは無い。ラストもしっかり二段落ちになっており、読了
後は思わず「お〜!」という感嘆の声を上げてしまった。
古典部シリーズ、思った通りなかなかの手応え。
まだ5冊ある、というのはちょっと幸せかも知れない。