The Lexicon Of Love

#ONGAKU-SENKA


『今日のiPod「POP」から流れた曲』
80年代初頭に世界を席巻したニューロマンティクスムーブメント先駆け
な存在。日本でも大いに売れた↓↓この曲。

The Look Of Love by ABC.
もしかしたらニューロマとしては、あのDURAN DURANよりも早かったかも
しれない。ミドルよりも少し速いテンポで、キャッチーなメロディ。メンバ
ー全員のルックスも良く、ニューロマの概念を全て満たしている。まぁ、最
初に出て来たんだから当然なんだけど(^^;)。

この時代はニューロマがやたら流行ったのだが、日本で【売れた】曲の共通
点は構成がドラマチックである、ということ。しかし、「ドラマチック」を
継続出来たのはDURAN DURANだけで、他はおおよそアルバム一発消えた
残念ながらマーティン・フライ率いるABCも見事に後が続かなかったのだが、
この曲が収録されたアルバム「The Lexicon Of Love」は間違い無く名盤
他は要らないのでコレだけは持っていた方がいいと思います!

▼The Lexicon Of Love / ABC

風車の理論・実践者

#njnbg


新日本プロレス「THE NEW BEGINNING in NAGOYA」愛知県体育館大会。
NEW BEGINNINGシリーズ最初のビッグマッチで、メインカードは・・・。

NEVER無差別級選手権。王者の鷹木信悟に、棚橋弘至が挑む試合。
正直言うと、この試合が決まった時の感情は複雑だった。あの棚橋が、
まさか【Bクラス】のタイトルに挑戦しなければならないなんて・・・。

Bクラスとは言っても、NEVERにはNEVERの価値があるのは認める。
石井智宏真壁刀義、そしてもちろん現王者の鷹木信悟など、いわゆる
ゴツゴツ系の選手たちが真っ向からぶつかり合うスタイルは、世界でも
類を見ない。敢えて近い世界を探すのなら、今のNOAH・GHCのスタイ
ルだが、出来る選手は限られてくる。

もちろんNEVERスタイルはキライじゃ無いのだが、棚橋がその世界に入
るのは違和感・・・いや、格落ちするようでイヤだった。そして、そのスタ
イルで闘う限り、今の鷹木に棚橋が勝てるとは思えなかったのだが・・・。

驚いたことに、棚橋は鷹木の世界にしっかり順応し、互角以上に渡り合っ
て魅せた。いや、互角に見えるが、時間が経過するにつけ棚橋が大きく見
えてくる。とにかく鷹木の当たりの強い攻めをほぼ全て受け、それでもス
タミナを残していた。この姿は・・・。

ハイフライアタック→ドラゴンスープレックス→ハイフライフローのフル
コースを見事に決め、棚橋が鷹木に完勝。自身初となるNEVER無差別級
ベルトを手にした。

相手の全てを引き出し、スリリングな展開を作った上で勝利する。
このスタイルは正に全盛期のアントニオ猪木の姿と同じである。そして、
猪木は時折対戦相手を「殺す」が、棚橋と対戦した相手は絶対に傷付かな
。ココに棚橋が世界中のレスラーから尊敬される理由があると思う。

NEVER王座をどう使うか、棚橋の腕の見せ所。US王座を取って新日本内
のグランドスラムを狙ってもいいし、コレを守り切って飯伏の持つIWGP
王座との統一戦を狙ってもいい。とにかく、棚橋がもう一度メインストリ
ームの主役になることを、僕は心から願っている。

ドラえもん「のび太の新恐竜」

#Fイズム


映画ドラえもん「のび太の新恐竜」DVDにて鑑賞。
劇場でドラ映画を観なくなってからもう余裕で20年以上が経過。原作者で
ある藤子・F・不二雄先生もお亡くなりになり、声優陣も全員が変わった。
3D系のSTAND BY MEシリーズはともかく、オリジナルシリーズはもう観る
ことは無い、と思っていたのだけど・・・。

正直、ドラえもん映画の第一作にして最高傑作とされる「のび太の恐竜」
リメイク版だと高を括っていたのだが、驚いたことに完全オリジナルストー
リー。のび太のパートナーとなる恐竜、今回はどうやら始祖鳥の模様。

キュウ・ミュウと名付けられた双子の始祖鳥がやたらカワイイ
最近の恐竜モノはやたらリアルなモノが多いし、ソレが嫌いなワケでは無い
のだが、ドラえもんの世界で描かれる恐竜はこうであって欲しい、という
理想の姿。彼らの為に頑張るのび太とその仲間たちの一喜一憂に引き込まれ、
上映中に何度も大粒のが流れた。

・・・が、いちばん泣いたのが↑↑このシーン。
海に落ちたのび太とキュウを助けた首長竜は、かつて「ピューイ!」と鳴い
ていたのび太の弟分(に違いない)。カメオで突然登場したピー助はさすが
に卑怯(^^;)。そりゃあ泣くわ!という圧巻のシーンだった。

F先生がいなくなっても、その意思は下の世代にちゃんと引き継がれている。
ドラえもんはこの先もずっと、Fイズムと共にそこに居続けてくれる、と信じ
ることが出来る、最高の映画だった。

・・・もしかしたらこの後、ドラ映画を遡ることになるかも(^^;)。

EGGS

#武道館23時集合


▼EGGS / 中江嘉孝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先週、何かの拍子に急に思い出したマンガがあった。
しかし、思い出せたのは「内容」のみ。作者はもちろん、タイトルすら
忘れており、いろんなワードを頼りにネット検索。1時間くらい頑張り、
ようやくタイトルが判明。Amazonに古本が出品されていることを知り、
速攻で注文したのがこの1993年の作品。

どんな内容かと言うと、【コンサートアルバイト】の世界を描いたモノ。
あの頃は本当にありとあらゆる世界マンガになっており、何が書かれ
ても驚かなかったのだが、さすがにコレが出て来た時は驚いた。まさか
こんなニッチな分野の青春モノが刊行されるとは、と。

僕自身、ずっとコンサートバイトをやっていたクチ。
あの頃は明確に音楽が好きで、このバイトをしてればタダでライブが観
られるんじゃないか?というあまりに不埒な理由(^^;)で始めたのだけど、
実際やってみるとそんな事が全く考えられない程にハード100kg近く
スピーカーを運ばなければならないし、照明セッティング中は数時間
舞台にただ立ち続けなければならない。警備に立てば絶対にステージの
方を振り返ることは出来ないし、弁当を食べる時間は約10分。当時流行
りの言葉で言えば、3K極地のような仕事だった。

それでも続けていたのは、そこに集まる人たちがあまりに個性的であり、
その集団の中に居るのが本当に心地よかったから。結局このバイトから
発展する形で仕事を選び、今に至っちゃってるのだから我ながら凄いと
思う。

そういう極悪だけど素敵な世界が、しっかり正直に描かれた佳作。
中江嘉孝というマンガ家は間違い無く僕らとほぼ同じ時期にこの仕事を
していた人間で、その辛さも楽しさも知っている「同志」なハズ。
残念ながらコレ以降での著作は発見出来ないけど、渾身の作品を残して
くれた、と僕は思う。

個人的にはノスタルジーに浸れるが、そうでない人にもきっと響く。
額に汗して働くことの意味がきっと解るハズなので、万人が読むべし。
古本でもなんでもいいから入手せよ!

フシギ

#イヤミスの教祖 #ミスリードメーカー


▼フシギ / 真梨幸子(Kindle版)

ちょっとビックリ、なんと真梨幸子新作
前作「聖女か悪女」からまだ3ヶ月も経っていないことを考えると、この
ペースは驚異的。そしてファンとしてはもちろん嬉しいリリース。

今回も女史最大の持ち味である「イヤミス」のテイストは全篇にしっかり
ばらまかれている。状況描写だけでグロッとした雰囲気を出せるのはさす
がと言う他無いのだが、今作はちょっと違う感想が先に来た。それが何か
と言うと・・・。

・・・完っ全に騙された(^^;)。
中山七里に代表される「どんでん返し」は大好物なのだが、それらに引け
を取らない驚愕のオチ。個人的にミステリーはそこそこ読み込んでいる、
という自負があり、最近では結末に驚くことは殆ど無いのだが、今回は久
しぶりに気持ち良いくらいビックリした。終盤、「え〜!」という言葉が
本当に口を付いて出てしまったのだから。

誤解を恐れずに書くと、今作のどんでん返し、ハッキリ言って非常によく
あると思われるパターン。にも関わらず、最後まで全く気付かなかったの
は、何重にも仕掛けられたミスリードのテクニックが【超絶】のレベルま
で上がった、ということ。

これまでは幸子サマを『イヤミスの教祖』として崇めて来たが、今回から
新たに『ミスリードメーカー』の称号を付加したい。脱帽ですよ、ええ。

だからミステリー好きはもちろん、オカルトマニアの皆様も是非。
・・・さすがにちょっと空いちゃうのかなぁ、次は(^^;)。