札幌2日目。
仕事も無事に終え、今日は(今日も^^;)呑む日である。
ススキノの夜は昼にも増して寒かったのだけど、客引きはやはり非常に活発。
水商売風のお姉様方の気合いの入った格好を見かけると、余計なことながら
体調を心配してしまった程(^^;)。
5年前と比較したらいろいろな風景が変わっているけど、やはりススキノは
一大歓楽街。久しぶりに美味い酒を堪能してまいりました♪
明日帰京。もうちょっと居たかったな、札幌。
永嶋恵美、一挙に4作目に突入。タイトルは「擬態」。
なぜにコレを選んだのかと言うと、紹介文の中に大好物の“イヤミス”という
ワードを発見したから。ここまで読んだ3作品にはそういう香りはしなかった
のだけど、もしや!と思いつい・・・。
で、結果から言えば決してイヤミスではありませんでしたよ、ええ(^^;)。
どちらかと言えば叙述トリックの使い方が秀逸なドンデン返し系ミステリー。
物語の9割は2人の女性の日常描写で埋め尽くされているのだが、最後の最後
で全てが繋がる展開。何を書いてもネタバレしそうなので内容はもう書かな
いことにしときます(^^;)。
つまり、ある程度読み込めば少しオチが読めてくる人が多々居そうな感はある。
しかしこれは僕にとって決して致命的な弱点では無かった。というのも、9割
を費やしたヒューマンドラマの部分が淡々としていながらそそる内容であり、
ストーリーに対する興味が切れなかったから。正直、僕もオチの想像は付いた
のだが、その後の話の仕舞い方の巧妙さに思わず感心してしまった。
これまで読んだ作品の中で敢えて似てるのを選ぶとするのなら、乾くるみの
「イニシエーション・ラブ」あたり。ただ、あちらで感じたあざとさはこの
作品には無く、読み終わった後で怒りを覚える(^^;)ことも無いと思う。
最後にアッと驚くタイプのミステリーが好きな人は是非。
もちろん、タイトルにキチンと意味あり!
日テレ日曜10:30「ゆとりですがなにか」がなかなか面白い。
「ST」、「不便な便利屋」、「掟上今日子の備忘録」等で最強の三枚目になりつつ
ある岡田将生、若いのに既にベテランの風格が漂う松坂桃李、そして一人だけちょ
っと良く解んない(^^;)柳楽優弥という、いかにも数字取れそうなキャスティング。
そして脚本は宮藤官九郎。これでつまらないワケが無いよな、うん。
僕にとっても理解不能な世代、「ゆとり」。
こないだ調べた世代データによると、ゆとり世代とは1987から2004の間に生まれ、
現在10歳~25歳。今回の主人公たちはいわゆる“ゆとり第一世代”。そういう風に
くくられてしまうジェネレーションの悲哀が、面白おかしく表現されている。
興味深いのは、ゆとり第一世代の敵として配置されているのが、第二世代以降の
「ゆとり」だと言うこと。世代の中にもこういうギャップがある、というのは、
自分にもちょっと覚えが(^^;)。そういう風に観ると、全世代が無理なく共感出来る
気がする。クドカン、やっぱりさすが。
しかし、今季は連ドラに当たりがやたら多い♪
特にゴールデンやプライムからちょっと外れた時間帯のドラマに注目すべし!
久々に録画処理が楽しいな、このクール♪
▼泥棒猫ヒナコの事件簿 別れの夜には猫がいる / 永嶋恵美(Kindle版)
永嶋恵美・泥棒猫ヒナコの事件簿シリーズ第2弾。
・・・徳間書店の担当者はもう少しシリーズタイトルに気を遣った方が良い(^^;)。
今回も連作短編。今回はオフィスCATの周辺人物にスポットが当たっており、
前作よりも各エピソードの闇が確実に深い。故に全体の印象が若干重たくなっ
ているのだが、読み応えは逆に増している感あり。
考えてみれば、恋愛関連の素材はそのへんに虚実入り乱れていくらでも転がっ
ている。そのあたりをアレンジすれば、この作家ならいくらでも新しいエピソ
ードは創り出せる気がする。といっても、この作品は2011年出版。もしかし
たら第3弾は無いのかもしれないけど(^^;)。
総体的に詳細を書かない・・・解りやすく言うのなら、ラストに筆が若干足りな
いタイプの作家さんなので、好き嫌いはハッキリ分かれると思う。個人的には
かなり波長が合いそうなので、電子書籍版を片っ端から読もうと思う。
良い作家に巡り会えたかも。