205 Live!

WWE Networkにて新番組配信中。
タイトルは「205 LIVE」。“205″とは、クルーザー級リミットの205ポンド
のことで、好評だったCWC(CRUISER WEIGHT CLASSIC)の後を受けて
始まった“軽量級”に特化した新番組。

基本的にWWEクルーザー級王座を巡った闘いが中心になるのだが、RAW
やSmackDownにも出場する選手が登場するのがポイント。この番組の為
にドラゴンゲートから戸澤陽、CMLLからマスカラ・ドラダがWWEへ移籍。
飯伏幸太がもしWWEの契約書にサインしていたら、この番組のエースに
なっていたハズ。

現在3回までオンエアされているが、今のところの主役はリッチ・スワン
とブライアン・ケンドリック。今後ここにTJPや戸澤がどう絡んで来るの
か、期待して配信を待とうと思う。

しかし、WWEの懐は深いなぁ・・・。
NJPW Worldより、WWENの方が視聴頻度高いんだよな、実際のところ。

CWC #10 Episode Final

「WWE CRUISERWEIGHT CLASSIC」、シーズンファイナル。
日本に縁のある選手ばかりが残った準決勝2試合と決勝1試合をライブで配信。
もちろん、優勝候補大本命の飯伏幸太に注目が集まったのだが、果たして・・・。
今回は準決勝2試合と決勝1試合のみレビュー。

▼ 〇グラン・メタリック(ドラダスクリュードライバー)ザック・セイバーJr.×

元新日本プロレスのマスカラ・ドラダことメタリックと、元NOAHのザックの一戦。
立体殺法のエキスパートと欧州スタイルのレスリングマスター、完全に対極に居る
と見られる二人が正面から激突した。

ザックの関節技にドラダは苦戦する・・・と戦前は予想していたのだが、どうしてどう
してドラダが完全にザックの動きに付いていく。メキシコ流のジャベと新日スタイル
のグラウンドのミックスでザックに劣らない動きを魅せるのだからさすが。

熱戦に終止符を打ったのは必殺のドラダ・スクリュードライバー。
両者共に持ち味を出し尽くした上での名勝負であり、これに勝利したドラダに
大拍手。3カウントが入った瞬間に大声を出してしまった! ドラダ、決勝進出!

▼ 〇T.J パーキンス(リバース足四の字固めwithフェイスロック)飯伏幸太×

元DDT・新日本の飯伏と元新日本LA道場のTJ。期せずして双方新日本系であり、
これまでの両者の試合内容から期待値がかなり高かった試合。もちろん、期待に違わ
ぬ最高の試合となった。

いわゆる“噛み合う”試合。雰囲気的にはDDTで話題になった飯伏vsエル・ジェネリコ
の雰囲気に酷似した、レベルの高い空中戦。リアルに一進一退の攻防であり、両者へ
のコールが鳴り止まない凄い試合。飯伏の2発目のシットダウンの体制で、正直イヤな
予感がしたのだが・・・。

飯伏のフィニッシュを見事に切り返したTJが鉄壁のリバース足四の字。各社の記事で
は「ニー・バー」と表記されているが、紛れもなく裏四の字。さらにフェイスロック
を加えた拷問技で飯伏、無念のタップ。TJが決勝に進出! 正直、残念・・・。

▼ 〇T.J パーキンス(リバース足四の字固め)グラン・メタリック×

各国から集まった32人の頂点は共に元新日勢。どちらを応援していいか迷った末に、
どちらも応援するのを止めた(^^;)。そして試合前にHHHが登場し、この試合の勝者
がWWEクルーザー級王者となることをアナウンス、ベルトまで披露。じっくり見せ
て貰いました!


準決勝がハードだった両者だが、疲れは微塵も見せず。初開催のCWCで王者になる、
ということは、WWEの歴史に名を残す、ということ。共に死力を振り絞った削り合
いであり、本当に手に汗を握った。こういう試合、もうしばらく無いかもしれない。

最後はTJが完全無欠のリバース足四の字を極め、ドラダはタップアウト・・・。
TJはCWC覇者になると共に、新設のRAW/WWEクルーザー級王座を獲得。NXTを
経由せずにRAW進出となるTJ。考えてみれば、彼ほどWWE向きな選手は居ない。

10週に渡って放送されたCWC、内容的にはほぼ文句無し。
正直、ココに出ていいの?的な選手も何人か含まれてはいた(^^;)が、16ヶ国から
集まった選手たちの「成り上がってやる!」感バリバリの試合は本当に面白かった。
こうなると二回目に期待するべきなのだが、今回を超えるのは難しいだろうなぁ・・・。

とにかく、充実の10週間でした! ありがとう、WWE!

CWC #09

「WWE CRUISERWEIGHT CLASSIC」、9週目。
準々決勝の残り2試合をオンエアし、来週の配信はライブで準決勝・決勝。
先週準決勝にコマを進めたのは飯伏幸太とグラン・メタリックの2人だったのだ
が、果たして今週は?? オンエア順にて。

▼ 〇ザック・セイバーJr.(変形チキンウィング)ノーム・ダー×

こちらのブロックでは観客の期待値がいちばん高かったザックが、同じ欧州・
スコットランド出身のノーム・ダーと準々決勝。ランカシャースタイルの攻防
が期待されたが、実際のところは・・・。

ハッキリ言えば、プロレスラーとしてのレベルにちょっと差があったかも。
ダーに関してはトーナメントの組み合わせに恵まれての準決勝進出と言えなく
もない状況であり、試合の主導権は全般に渡ってザック。安心して観ていられ
る試合。

ただしダーも必死でザックを追い込み、一時はあわや!という場面も作った。
トーナメントの早い段階でもう少し良い選手と当たっていれば、評価は違った
モノになったと思う。ダーにとってはベストマッチだったが、最後はもの凄く
痛そうなチキンウィングでザック完勝。準決勝進出!

▼ 〇T.J パーキンス(リバース足四の字固め)リッチ・スワン×

準々決勝屈指の好カードと目されたのがこの試合。TJとリッチはWWN系の
EVOLVEやDGUSAで何度も試合をしている筈。昨年、サンノゼで観たEVOLVE
の大会でも、この2人は絡んでいた気がする。正に鉄板カード、の筈が・・・。

前半は期待通りの展開。両者共に「今風」のプロレスラーのステレオタイプで
あり、動きが速く、打撃の当たりがキツいファイトを展開。特にTJのグラウン
ドへの入り方は新日本の香りがプンプン。アンダーソンやダニエルソン、中邑
と一緒に練習したLA道場のキャリアは伊達では無い。

良い試合だったのだが、リッチが場外への450°スプラッシュをTJにかわされ、
コレを着地で回避したあたりから雲行きがおかしくなってきた。リッチ、空足
を踏んだ状態で左足を負傷した模様。跳び技が思うように出ないリッチは最早
TJの敵では無く、最後は得意のリバースフィギュア4でTJ勝利。

リッチはいつも大事なところで怪我するなぁ・・・。
そういえば昨年もEVOLVEで負傷し、翌日のWrestleconへの出場が無くなった。
ライガーとのタッグだったので本当に勿体なかった。本人とちょっと話をした
のだが、やたら悲しそうな顔をしてたのを思い出す。リッチ、残念・・・。

準決勝のカードは、グラン・メタリックvsザック・セイバーJr.、飯伏幸太vs
T.J パーキンスに決定。残ったメンツは新日系が3人(飯伏・メタリック・TJ)、
NOAHが1人(ザック)。そう考えると、日本でやるべきだったと思うのだよ、
CWC(^^;)。

予想は決勝が飯伏vsザック、優勝は飯伏。ただ、準決勝の飯伏vsTJは大注目。
いよいよ来週シーズンファイナル。どうなる???!

CWC #08

「WWE CRUISERWEIGHT CLASSIC」、8週目。
今週から準々決勝なのだが、準決勝・決勝は10週目でライブ放送が決まってい
るため、2試合ずつを2週に渡って放送、ということになる。
今週は日本勢2名が登場。というか、4人が4人とも「日本」の香りが色濃い。
オンエア順にて。

▼ 〇グラン・メタリック(ドラダ・スクリュードライバー)戸澤陽×

ドラゴンゲート所属の戸澤が、元新日本所属のマスカラ・ドラダことメタリック
と闘う準々決勝第1試合。この2人がこの大事な場面でどんな試合をしたかと言う
と、起承転結のハッキリした重厚な試合を選択した模様。

とは言っても、要所々々で戸澤は叫び、ドラダは跳ぶ、という両者の持ち味を
発揮する場面も多々。徐々に激しくなる攻防に、場内から「Fight Forever」の
チャントが。

どちらが勝ってもおかしくない好勝負だったが、最後は戸澤のパッケージジャー
マンを封じ、スクリュードライバーで切り返したドラダの勝利。我らのアミーゴ
が、CWC準決勝へ堂々進出!

▼ 〇飯伏幸太(シットダウン式ラストライド)ブライアン・ケンドリック×

優勝候補筆頭・飯伏の前に立ったのは、ベテランのケンドリック。ケンドリック
は日本のファンにはスパンキーという名の方が通りが良い、元アイドルレスラー。
これは飯伏の楽勝かな、と思っていたら・・・。

とにかくスパンキーが老獪。リング下へのエスケープを繰り返し、リングアウト
を狙う、という昔ながらのプロレスを展開。そして飯伏のハードな打撃に対する
受けっぷりも良い。フィニッシャーは鈴木みのるの「逆落とし→フェースロック」
で、コレが決まった時は一瞬大番狂わせが起こったと思った程。

しかし、スパンキーの上手い攻めを凌ぎきった飯伏が、伝家の宝刀・シットダウ
ン式ラストライドを豪快に決め、見事に準決勝進出。ただただ強いな、飯伏は。

・・・試合後、満場から「Thank You Brian」の大チャント。
大泣きしながらリングに上がり、スパンキーを抱きしめるブライアン・ダニエル
ソンの姿を見て、ちょっと貰い泣きしてしまった。

来週はザックvsダー、そしてリッチvsTJ。
ザックは当然勝つだろうけど、リッチとTJは全く予想が付かない。果たして・・・。

CWC #07

「WWE CRUISERWEIGHT CLASSIC」、7週目。
トーナメント二回戦の残り3試合を一挙に放送する日だが、この3試合がどれも
大当たりな内容。今週もオンエア順でレビューをば。

▼ 〇リッチ・スワン(フェニックススプラッシュ)リンセ・ドラド×

注目のリッチがプエルトリコのリンセ・ドラドと対戦。
リンセはプエルトリコ出身だが、基本は米国インディー系のChikaraやEvolve等
で試合をしているらしい。同じフィールドに居たリッチとは手が合う筈、と思っ
て観ていたら、まぁこれが非常にスイングした良い試合。

両者共にいわゆるルチャ系の動きから入って行くのだが、なかなか受け身を取ら
ない(^^;)。先に背中を付けたら負け、みたいなルールの試合を観ているようで
面白かった。

最後は地力に勝るリッチが不死鳥スプラッシュを決めて勝利したが、リンセも
どんどん観たい選手。何年か前に大阪プロレスに参加したらしいのだが、WWE
からオファーが無ければ新日本かドラゲーあたりに来れないだろうか?

▼ 〇ザック・セイバーJr.(ヨーロピアンクラッチ)ドリュー・グラック×

意外にも試合前半のペースを握ったのはグラック。
デスマッチ系の選手、ということしか知らなかったのだが、なかなかどうしての
グラウンドテクニック。合間に強烈な打撃を入れて来るところに感心した。

しかし、ザックのテクニックはやはり2〜3歩上を行った模様。
寝技と切り返しの攻防だけで、すれっからしのCWCオーディエンスを唸らせてし
まうのだから、その所業は完全に芸術の域。

最後もグラックの必殺技、胴締めドラゴンスリーパーを完璧な欧州式エビ固めで
切り返し、完全な3カウント。敗戦でアタマを抱えたグラックの表情が印象的。
・・・グラックも日本に来て欲しいけど、契約しちゃうだろうなぁ、きっと(^^;)。

▼ 〇T.J パーキンス(リバース足四の字固め)ジョニー・ガルガノ×

二回戦最後のカードは元PUMAのTJと、NXT現役ファイターのガルガノ。
内容が計算出来るくらい鉄板なカードだと思っていたが、その予想を完全に上回
って来たのだから、2人とも只者では無い。

言葉で表現するならば、「いちばん良い時期のTNA X-DIVISIONマッチ」。
身体能力が高く、跳び技も投げ技も固め技も正確な2人が、終始同じスピードで
タフマッチを繰り広げるのだから、コレが面白く無いワケが無い。

両者共に優勝候補とされていたのだが、明暗を分けたのはガルガノの負傷。
テイクオーバーブルックリンのNXTタッグタイトルマッチで負った足の怪我は、
深刻とは言わないまでも酷かった模様。それさえ無ければ、本当にどちらが勝つ
か解らない、超ハイレベルな試合だったと思う。

負傷箇所を的確に攻めたTJの勝利。やっぱりTJの関節技は新日本の香りがある。
本当はザックとのシングルが観たかったんだけどなぁ・・・。

これにてベスト16の試合も全終了。準々決勝のカードは以下の通りとなる。

■飯伏幸太 vs ブライアン・ケンドリック
■T.J パーキンス vs リッチ・スワン

□戸澤陽 vs グラン・メタリック
□ザック・セイバーJr. vs ノーム・ダー

勝ち上がり予想は飯伏・リッチ・メタリック・ザック。希望的観測としては、
飯伏vsザックの決勝戦が観たい。WWEイベントの大メインが新日vsNOAHになっ
たら、もう最高なのだけど。