#Evo女
女子プロレス『Evolution』第10戦・新木場1stリング。
Evo女は旗揚げ第二戦まで観に行ったが、その後も着実に自主興行を重ね
て、遂に10回目。その間にいちばんのスター候補だったSUNNYが無念の
引退を余儀なくされる、などの惜しいトラブルはあったが、残るChi-Chi
・ZONESが他団体にも積極的に参戦。ZONESに至っては、仙女の新人ト
ーナメントで優勝するなど、進境著しい感じ。今回は遂に新人がデビュー
する、ということなので、久々に新木場へ足を運んでみた。
新人のソイは、ショーンキャプチャーの青木いつ希を相手にデビュー戦。
ゴング前はもうバリバリに緊張しているのが見て取れ、非常に心配して
いたのだが、始まってしまったら見事に心を奪われた。
Evo女は団体の成り立ち上、最初から「そこそこ出来る」選手が求められ
たのは自明の理。旗揚げでデビューした3人は一応そのレベルを最初から
クリアしており、連戦連敗を繰り返すモノの、いわゆる“下積み”の感覚
が乏しかった気がする。
しかしソイのデビュー戦は、「正しい新人のデビュー戦」といった風情。
緊張でガチガチになりながらも気持ちは強く、先輩の技を正面から食ら
った上で愚直に反撃する。こういう選手に、プロレスファンは弱い(^^;)。
終盤は思わず大きな声を出してしまったが、新人らしく見事に玉砕した。
・・・100点満点のデビュー戦。次が勝負だな、ソイは。
そしてメイン、あの高橋奈苗とシングルで20分近く渡り合ったZONESは、
もう立派なメインイベンター。暑苦しいまでの根性と打たれ強さに関して
は他のレスラーも見習うべきところがある。
試合に敗れた後、奈苗にパッションを託されたZONES。
デビュー1年に満たない新人なのに、既に風格まで漂って来ている気が。
セミに登場し、自主興行で初勝利を挙げたChi-Chiも併せ、Evo女の未来
は明るい、と思わせてくれた。
エンディングではソイが改めてデビューの挨拶をしたのだが、その内容
が抱腹絶倒な上に、涙まで誘う内容。もう一人練習生がいるらしいのだ
が、彼女がデビューすればまた一つ充実する気がする。
個人的に、あの青木いつ希が新人のデビュー戦の相手を見事に務めたこ
とにもちょっと感動(^^;)。成長するんだなぁ、人って。