脱水少女

▼脱水少女 / 根本聡一郎(Kindle版)

「Unlimitedに登録されている根本聡一郎作品を全部読むぞ!」大作戦、
昨日よりスタート。

氏の作品はそれほど多いワケでなく、こないだ読んだ「プロパガンダ・
ゲーム」を含め全部で4作品。3年ほど前に「幻覚少女」は読んでおり、
当然残り2作からのチョイス、ということに。まずはこの「脱水少女」
から読み始めてみた。

クリーニング店で働く少女が主人公・・・ではもちろん無く、ファンタジー
とかSFにカテゴライズされる物語。舞台は東北田舎町であり、登場す
るのは等身大の田舎の少年少女達だから、そういうジャンルに落とし込
むのは困難なはずなのだが、読後感は「自然」。ある意味荒唐無稽なス
トーリーをサクッと料理してしまう筆力、単純に凄いと思います、ええ。

そしてこの作家、藤子・F・不二雄・・・というか、ドラえもんの世界に
凄く影響を受けているな、と。読み終わった後に気付いたのだが、その
世界観は名作「のび太の魔界大冒険」に酷似。僕らの年代はそういう価
値観にアレルギーが無いから、物語がスッと入って来るんじゃないかな
ぁ、と感じた次第。

根本聡一郎、非常に良いツボを突いてくる作家。
しばらく注目だな、この人の作品。

PINEBOOK

↑↑このMacBook Air酷似したノートPC、名称を「PINEBOOK」という。
スクリーンサイズは11インチ14インチの2種類、OSは各種のLinuxディスト
リビューション、もしくはAndroid。重さは約1.2kg

注目すべきはその価格
11インチモデルは89ドル、14インチでも99ドル。10,000円前後っつーのは
かなりお得な気がする。のだが(^^;)。

まぁ、実際に導入するとすればLinuxの何かを入れる、ということになると思う
のだけど、僕らのやってるような“仕事”にはちょっと無理かなぁ、と。
メールとWeb、と割り切るのなら、出張用の端末としてはアリかもしれない。
Androidで稼働? ないない、それは(^^;)。

参考:PINEBOOK PREVIEW(PINE64)

待望!「ユーコン」DVD鑑賞!

長年バカ生活を続けているが、個人的にいちばん好きなシリーズは間違い無く
「ユーコン川160キロ~地獄の6日間~」。美しく雄大なカナダ・ユーコン川
でロケをしているにもかかわらず、やっていることはいつも以上にいつも通り
“どうでしょう”「対決列島」からの流れといい、冒頭の企画説明といい、
起こること全てが面白い、という最高の構成である。

オンエアの録画分に関してはもうセリフを暗記できるくらい何度も観てるの
だが、新たに購入したこのDVD版がまた最高。オンエアでカットされている
部分を大胆に足し、また新たな面白さが。100回以上観てるハズなのに、見
事に新鮮な気分になったのだから、この番組には間違い無く「魔力」がある。

心が荒んだ時とか、悲しい事があった時、僕はいつの間にかどうでしょう
観ている。映画やプロレスを含む全ての映像作品の中で、これだけ繰り返し
鑑賞してしまうモノは皆無。やっぱ凄いな、どうでしょうって。

有田と週刊プロレスと

Amazonプライムビデオで恐ろしい番組が配信開始された。
タイトル「有田と週刊プロレスと」。芸能界でも屈指のプロレス好きとして
知られるくりーむしちゅー有田哲平が、ランダムに選ばれる過去の週プロ
をネタにゲスト相手にトークを展開する、という内容。アシスタントは小橋
ファンとして知られる元AKBの倉持明日香。1回目のゲストはピース綾部

有田が“筋金入り”というのは、プロレスファンであれば皆知っている事実。
さすがに「プロレスを語る」資格は充分にあり、トークがとにかく解りやす
くて面白い。プロレスのことを一切知らない綾部が、ちょっとプロレス好き
になっちゃいそうなのだから凄い。加えて倉持も決して出しゃばらず、知っ
たかぶりを一切していない。コレは凄いプログラムになる、と初見で思った。

この番組がいったい何週続くのか、皆目見当が付かないのだが、有田の情熱
があるのなら半永久的に続けることも可能。毎週木曜配信。いやもう、早く
木曜来ないかな、マジで。

文庫X・読了!

「文庫X」読了。
この本の概要については、以前のエントリで述べたのでおおよそを割愛する。

さすがに他の本と同じようにレビューするワケには行かないので、この企画
流儀に則った状態で書かせていただきたく。

まずこの本で明らかになっているのは、“価格810円・ノンフィクション・
500ページ以上”の3点のみ。マスカラスオーバーマスクの如く、通常の
文庫カバーの上にさらに手書きの表紙が被されており、その正体は買った人
のみが解る、というな売り方。

三省堂東京駅店でこの本を購入する前に、ある程度予想してみた。
500ページを超えるノンフィクションでありながら、書店員が太鼓判を押す
ほどの作品を書ける作家、と言うのは、日本にそう何人も居ない。この段階
でちょっとピンと来た。もしかしたら、あの作品なのではないか?と。

2013年6月、某サイトの依頼で書評を書かせていただいた、あまりにも衝撃
的なノンフィクション。仕事で読み始めたにもかかわらず、小説よりも奇怪
で残酷な内容に完全に魅了された。某サイトには僕のレビューの何本かが今
も掲載されているが、入魂具合は随一(^^;)。あの本なら、書店員が推すのも
あり得る、と考えていたのだが・・・。

予想は半分当たった
「文庫X」の著者は、あの衝撃的なノンフィクションを書いた作家と同一
別の作品であったのは幸運であり、あの時感じた衝撃と同様の何かを、今回
も十二分に感じた。なんなら入魂のレビューをすぐにでも書きたいのだけど、
内容に触れるのは企画元である岩手県盛岡市・さわや書店フェザン店に失礼。
12月9日に行われる「文庫X開き」まで、レビューは控えようと思う。

文庫X、すばらしい企画。著者発表会まではまだ間がある。本が好きな人は、
ぜひこの企画に乗って欲しい。エキサイトするよ、きっと。