ニッポンラジカセ大図鑑

▼ニッポンラジカセ大図鑑(Kindle版)

こないだ読んだカセットテープ懐かしオーディオのMOOKに触発され、
関連する書籍を探ってみたところ、Unlimited扱い究極のカタログ本
発見。タイトル「ニッポンラジカセ大図鑑」

こちらは「オーディオ」という大きなくくりではなく、「ラジカセ」
いう日本の誇るコンパクト複合型音響機器に特化した内容なのが潔い。
チョイスも正に絶妙であり、ヘビーに使っていたあのラジカセや、あの
頃は手が届かず、憧れまくった名機が山ほど掲載されている。やっぱり
70年代後半から80年代前半にかけての機種がやたら惹きが強く、正直
何台かどうしても今入手したいラジカセが出てきた程。

具体的には↓↓コレ。

SANYO MR-V8。
愛称は「おしゃれなコンポ(と呼ばれたい)」で、当時爆発的に売れて
いたSANYOのおしゃれなテレコ・MR-U4の上位機種に当たる。出来れば
コレと同じブルー筐体が欲しいのだが、オークション等にあまり出てこ
ないのが痛い(^^;)。入手困難なんだよなぁ、実は・・・。

・・・しかし、仮にこのラジカセを手に入れたとして、何に使うか?という
のが大きな問題(^^;)となる。物理劣化を考えれば、カセットデッキ部
ほぼ使えないだろうし、そもそもウチにはもうカセットテープが1本も
存在しない。そしてラジオに関してはJ-WAVEの開局以降聴く習慣すら
無い。となると、外部入力端子(AUX)に最近のシリコンオーディオ
機器を繋いで使用する、くらいしか無いのだが(^^;)。

・・・それでも欲しいんだから、この気持ちの高揚はヤバい(^^;)。
あるとき突然集め始めたフィルムカメラの二の舞は避けなければ・・・。

JUMANJI

「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」をイクスピアリにて。
ロック様こと、ドウェイン・ジョンソン主演アクションファンタジーで、
いかにもアメリカで人気でそうな作品

正直、殆ど期待せずに観に行ったのだが、これがなかなか面白かった
予算は相当掛けているハズなのに、なんとも言えないB級感が漂いまくって
おり、そのおかげでハチャメチャな展開が全く気にならない。ストーリー
もそれなりに練り込まれており、2時間殆ど退屈しなかった。日本では
客入りが芳しくなく、どこの劇場でもまもなく公開終了となる模様。終わ
る前に観られて本当に良かった。

ロックも今や大物ハリウッド俳優であり、かつて当代一流のプロレスラー
であったことを知らない人も多くなったのだが、相変わらず鍛え上げられ
た肉体は健在。戦闘シーンはさすがの迫力で、もしかしたらロックボトム
とかピープルズ・エルボーとかが見られるかも!と期待したが、やっぱり
未遂(^^;)。まぁ、そりゃあそうだろうけど(^^;)。

ちなみに来月公開される巨大生物系の映画にも主役で登場するロック様。
個人的にはすっごく心が躍るのだけど、まぁ・・・きっと短いだろうなぁ、
公開期間(^^;)。

とにかく、派手なアクションが好きな人は終わらないうちに是非!

酉圓屋・鶏白湯塩ラーメンwith味玉

かつて足繁く通った品川・京浜運河近くで現場。
帰りにクルマで品川シーサイド駅まで送って貰い、その際にちょっと小腹
が空いていたので寄ってみたお店が↓↓ココ。

鶏湯らーめん 酉圓屋・鶏白湯塩ラーメンwith味玉
最近「白湯」という文字のあるラーメン屋に妙に惹かれるのだが、今回も
まんまとやられる結果に(^^;)。ただ、このお店は他のお店とやや違う味が。

鶏白湯系の場合、九州博多と同じ細麺が多いのだが、このお店は歯ごたえ
がしっかりある太麺。おそらくタマゴ麺であり、最初はかなり違和感があ
ったのだが、しばし食べ続けるとコレがなんとも言えず良い感じ。塩味の
白湯スープもすばらしく、さっぱり系が好きな人には響く気がする。

りんかい線・品川シーサイド駅はそれほど頻繁に利用する駅ではないから、
次に行く機会はほぼ無いかもしれないが、もしまたあの駅を利用する場合
は必ず行こう、と決意。りんかい線沿線も悪く無いね、うん。

参考:鶏湯らーめん 酉圓屋(RDB)

ABBA NEW TUNE!

BARKSの記事によると、70年代ボーカルグループABBAが、35年振り(!)
となる新曲の完成を発表した模様。

まぁ、とにかく驚いたのが、4人ともご健在だという事実。
だってABBAの全盛期は僕がまだ小学生(それも低学年^^;)の頃。ディスコブーム
が始まったばかりで、ABBAの曲も立派なDance Tuneだった。

・・・やっぱ名曲だよなぁ、コレ。
しかし、もっと驚いたのが新曲の発表方法。パフォームするのはABBAのメンバー
ではなく、“デジタルABBA”なるアバターキャラクターらしい。この方法であれば
絶対に演者は年を取らないし、今のABBAメンバーが無理してライブを演ることも
無いワケだから、非常に良く考えられたシステムであると思う。

しかし、レコーディングオリジナルメンバー
12月には新曲の一つである「I Still Have Faith in You」NBCBBCでオンエア
されるらしい。あの歌声までもが健在だったら、ちょっと泣くかも♪

参考:ABBA、35年ぶりの新曲完成を発表(BARKS)

かがみの孤城

▼かがみの孤城 / 辻村深月(Kindle版)

辻村深月作品で、2018年本屋大賞受賞作品
今や本好きには直木賞以上に価値がある、とされる本屋大賞に於いて、二次
投票の結果が2位にダブルスコア以上の大差。ならばまず読まねば!というこ
とで、電子書籍版を購入してみた。

共通の問題を持つ7人の中学生。ある日、彼ら・彼女らの部屋のが輝き始め、
そこに手をかざした途端、鏡の中に吸い込まれていく。くぐり抜けてみるとそ
こは城の中で、オオカミの面を被った少女・・・オオカミ様・・・が待っていた。
オオカミ様は彼らにある課題を出す。滞在時間は毎日9時〜17時、課題達成の
猶予は1年。あまりに不可思議な状況に戸惑いながらも、7人の中にが生まれ
て・・・という内容。

ジャンルで言うのなら、ファンタジーと言うより他無いのだが、この子たちの
ほぼ共通の問題というのが「不登校」、いわゆる引き籠もり。原因は様々だが、
行きたくても学校に行けない子たちの心模様があまりに切なく、故にファンタ
ジーというジャンルを軽く飛び越す。極上のヒューマン小説、という印象の強
い作品。

全ての場面の全ての台詞がとにかく心に突き刺ささり、随所で心がドラムを鳴
らす。途中、「イジメ」という絶対に無くならない「悪」について、深く考え
込んでしまい、ところどころで読書が止まってしまうほど。それでも約3日で
読破してしまうのだから、この作品の吸引力はやたら凄まじい、ということ。

もちろん、お得意のミステリー要素もあるのだが、その部分は前半でおおよそ
の状況が読めた。しかし、オーラスの部分はコチラの予想の一つ上を行くオチ
が用意されており、読了後は大いに唸った

こりゃあ、文句無く本屋大賞取るよな、と。
ファンタジー・ヒューマン・ミステリーの3要素が絶妙に絡み合い、物語とし
て見事に昇華する。正直、この作品が取らなきゃウソだな、とさえ思う。

しかし・・・。
ある種の・・・いや、ハッキリ言えば現在進行形で不登校の人たち、そしてイジメ
にあっている人たちは、問題が解決するまで読まない方が良い気がする。
登場人物たちには「友だち」が存在するが、下手すれば彼らは仲間理解者
不在を改めて認識し、絶望してしまうかもしれない。そこだけが本当に心配。
そんなことを思うのも、この作品が凄い、ということなのだろうけど・・・。