Bye Bye , Blackbird on WOWOW

WOWOW土曜連続ドラマW枠で始まった「バイバイ、ブラックバード」
原作は伊坂幸太郎。驚いたことに、伊坂作品が連ドラになるのはコレが初めて

8年前に原作を読んだ時は、そりゃあもうビックリ(^^;)した。
とにかく登場人物のキャラが立っていて、小説であるにも関わらずまるで映像
作品を観ているかのような臨場感。何よりも、物語のキーになる巨漢女性繭美
が、完全に当時のマツコ・デラックスを当て書きしてるようで、読中にマツコの
悪夢にうなされた覚えまで(^^;)。さぁ、これが実際の映像になったらどうなっ
たのか?、というと・・・。

1話を観た限り、主人公・星野を演じる高良健吾は、まぁイメージ通り。
そして、星野が5股をかけている女性たちも、それなりに納得出来るキャスティ
ングだと思う。しかし、肝心の繭美は・・・。

・・・いや、城田優の起用は間違ってないと思う。っつーか、ベスト
ただ、あまりに「繭美=マツコ」のイメージが強いため、何故か城田がマツコ
のモノマネをしてる感じが(^^;)。おそらく今後慣れて行くと思うけど。

取り敢えず、この作品をドラマにしてくれただけでもう大感謝。
やっぱり連続ドラマW枠、いいなぁ♪

原作も是非!

▼バイバイ、ブラックバード / 伊坂幸太郎

名刺ゲーム

名刺ゲーム」。
昨年11月頃、WOWOW連続ドラマW枠でオンエアされたドラマ。
原作は放送作家鈴木おさむ、本人曰く「映像化は無理だと思っていた」作品。

連続ドラマWは取り敢えず録画してあり、昨日今日で一気にまとめて全4話鑑賞。
何が凄いか?って言うと、やっぱりオチ。これはもう、驚愕に近いレベル。

・・・さすがにココでオチの内容を詳しく書くワケにはいかないけど、まさしく
“地上波では不可能”ブラックな内容がグロテスクにまで昇華し、更に清涼感
まで醸し出しちゃうのだから、ドラマそのもののレベルが異様に高い、という
ことで間違い無いと思う。

僕は堤真一という俳優を「万能」と思っているのだが、今回もシーン毎にまる
で別人のような演技を展開。人間が調子に乗って行く様を見事に演じきってし
まう実力は、やっぱり並の俳優の数段上を行っている。さすが!

そして、謎の司会者を怪演した岡田将生もすばらしい。
あの堤真一を向こうに回し、最後までイッちゃってる演技を続けられる、とい
う事実だけでも凄いし、そういう姿がやたらカッコイイのも魅力。今風のイケ
メン俳優としてデビューしてるのに、最近は個性的な役ばかり演ってるのがち
ょっと気になる(^^;)けど、個人的にはこのまま突っ走って欲しいと思います!

今のところ再放送の予定が無いのが残念だけど、もしかしたら再放送が躊躇さ
れてるのかも。だって、下手すれば“BSでも不可能”、それどころか“配信でも
不可能”とされても全くおかしくないのだから。

なので、もし再放送にリストされたら間違いなく押さえるべし!
問題作ではあるけど、間違い無く傑作なので。

UNNATURAL

TBS金10「アンナチュラル」第二話が本日オンエア。
先週の第一話の段階で、こりゃあ面白え!という状態ではあったのだが、
今回の二話を観てそれが確信に変わった。

そもそも「法医学」に関連したドラマは、洋の東西を問わずおおよそで
名作な場合が多い。USドラマのCSIシリーズBONESはもちろん、国内
でも「きらきらひかる」など、各種の秀作があるのだが、このドラマは
これまでのどの作品とも違う「色」がある気がする。

台詞は基本的に全て軽妙なのに、人間ドラマ深度がもの凄い。しかも、
ミステリーとしての伏線とその回収がやたらスッキリしている上に、と
にかく贅沢豪勢キャスト陣石原さとみを始め、芝居が出来ないキ
ャストが1名も居ない状態で、更に脚本・演出がそれに負けない高度さを
保っている。このドラマ、トータルバランス今クール随一かもしれない。

終了しても、しばらく心に爪痕が残りそう。
本格ドラマが好きな人は、絶対に一度確認しておくべし!

99.9

TBS日9「99.9 -刑事専門弁護士- シーズン2」のオンエア開始。
シーズン12016年春の放送だから、およそ2年振り。ニュースで読んで
驚いたのだが、この枠のドラマでシーズン2が製作されたのは大ヒットし
「仁」に続いて2作目だそうで。これだけ短いスパンでシーズン2なの
だから、このドラマの信用度は相当高い模様。

主演の嵐・松本潤の相変わらずのクールさが凄く良い。
嵐のメンバーは皆が高いレベルで「役者」をこなしているが、押しつける
ことなく自分の色を表現出来るのは松潤No.1だと思う。

そして我々にとって嬉しいのは、随所でプロレスネタが展開されること。
初回は重要な取引先として「タグチジャパン」という名称の会社が登場し
たし、終盤には現IWGP王者オカダ・カズチカがカメオ出演。
“プ女子”設定の榮倉奈々の出演が無いのは寂しいけど、この設定は生き続
けるらしい。いいねぇ、うん。

今のところ今クールの連ドラの中では、群を抜いて面白い。来週の2話目
からいきなり核心に迫る内容らしいから、もう目が離せない。そして、
ケニー・オメガ棚橋弘至の出演があるのか、要注目!

24 -LEGACY-

ちょっと前に瞬間的に話題になり、今では殆ど誰も覚えていない状態(^^;)
になってしまったUS連ドラ「24 -LEGACY-」
もちろんあの「24」シリーズのスピンオフであり、物語がリアルタイム
進むのはこれまでと一緒なのだが、大きく違うのは主役がキーファー・サ
ザーランドが演じるジャック・バウアーで無いこと(^^;)。今回キーファー
制作サイドに回っているらしい。

FOXでの初回オンエア時は日本語吹替版の放送が無く、そちらがスタート
してから、とか思っていたらすっかり忘れ、気が付いたらDVDがリリース
されていたから驚き。おかげで凄く借りやすかったけど(^^;)。

さて、ジャックの居ない「24」はどんなもんか?という感じで見始めたの
だが、コレが結構「観れる」。とにかく全てに強引・傲慢なジャックが居
なくとも、例のリアルタイム方式はそれなりにスリリング。思った程悪く
無いじゃん、と思ったのだけど、他の24マニアの人たちはそうでなかった
らしい(^^;)。残念ながらLEGACYのシーズン2制作しないことが確定した
模様・・・。

まぁ、そこら辺のサスペンスドラマの中では格段に良い出来なので、そちら
方面の愛好家の方は是非。24マニアは一応確認。その上で判断すべし!