G1 CLIMAX 35・サンメッセ香川

#G1CLIMAX35


新日本プロレス『G1 CLIMAX 35』、香川・サンメッセ香川大会。
G1四国開催、最近では毎年必ず1回はあるのだが、コレが妙に盛り上がる。今日
はAブロックの公式戦で、そろそろ脱落者が出ても良い頃だから見応えバッチリ
今日のピックアップ2試合

まずは第七試合ボルチン・オレッグvsデビッド・フィンレー
コレに負けると本当に後が無いフィンレーなので、ボルチンが相手とは言えど、
まず負けることは無い、と高を括っていたのが大間違い。ボルチンの成長度は凄
まじく、パワー・スピード・テクニック全てであのフィンレーを凌駕。最後の
最後まで主導権を渡さず、何度も「もしや!」と思わせてくれたのだから凄い。
フィニッシュはフィンレーのかつての得意技、グランビーロール。今のスタイル
になってからクイック系の技を殆ど出さなかったフィンレーが、丸め込みを使わ
ざるをえなかった様に見えたボルチン、正に恐るべし。来年世界王者になって
いても、全くおかしくない。

そしてメイン、棚橋弘至vs上村優也
6月のシングルマッチで敗れている上村は、ここで勝たないと棚橋の勝ち逃げ
許すことになる。そしてさらにメタ的に考えると、上村は優勝戦線に必ず絡まな
ければならない立場。試合前、珍しく「この試合、棚橋は勝ってはいけない」
思ってしまった。が・・・。
・・・もう、タナの色気が凄い。いつもに比べれば幾分かマシなのかもしれないが、
リング上で満足に走れない・ジャンプ出来ない、というレベルのコンディション。
それでも起承転結のちゃんとある攻防を展開し、最良のカタチで期待の若手の
『踏み台』となった。あまりの負けっぷりの良さに、しばらく涙が止まらなかっ
たほど艶やかな、眩しい試合だった。
タナが勝ち星を献上したのは、ボルチン・カラム・大岩・上村の若手勢。正直、
仕方の無いこととして納得はしているのだが、残りの一人には意地を魅せて欲
しい、というのも本音。明後日の辻陽太戦、本気で応援する!!!