G1 CLIMAX 34・両国国技館(SEMI FINAL)

#決めろ最強


『G1 CLIMAX 34』両国国技館大会初日
今日はセミ・メイントーナメント準決勝が行われ、明日の決勝で今年の
“夏の覇者”が決まるのだが・・・。

セミファイナル、Bブロック1位デビッド・フィンレーに挑んだのは、本戦
3位からトーナメントを勝ち上がった辻陽太

・・・細かいレビューを加える必要無し、の名勝負
特にフィンレーパワーインサイドワークがすばらしく、終始を圧倒する。
コーナーパーボムを連発された時は、もう終わりかと思った。が!

辻が最後にチョイスした技は、なんとカンヌキスープレックス
ケガで無念の欠場となった同期の上村優也の得意技で、この技が決まったとこ
ろで泣きそうになった。追撃のジーン・ブラスターで辻陽太、逆転勝利!

メインはAブロック1位ザック・セイバーJr.と、本戦2位からトーナメントを
勝ち上がった鷹木信悟との一騎打ち。セミが凄い内容だったので、コレに喰わ
れないか心配だったのだが・・・。

この二人の試合が中弛みするワケが無かった。
超絶テクニックザック圧倒的パワー鷹木、そもそもこの二人は手が合う
序盤から徐々に盛り上がる、というメインとして最高の展開

最後はザックが懐かしのセイバードライバーから変形のアンクルホールド
鷹木は口に手を当ててギブアップを拒否したが、ザックは更に強引に締め上げ
る。鷹木は遂にタップ。セミに負けない消耗戦をザックが制した。

・・・今日の二試合は満点。観戦出来た人は本当に幸運だと思う。

決勝は辻陽太 vs ザック・セイバーJr.
今年は新生代から優勝者が出なければならない、と展望で書いたが、ここまで
来てしまうと気持ちはザックに傾く。若い頃から日本に住み、しっかり下積み
をした上でメインイベンターまで上がって来た日本人の心を持つ英国人・・・。

・・・優勝予想は、それでも辻陽太
ただ、ザックがG1を取ってくれたら、僕はきっと狂喜する。
全く興味の無かった今年のG1、最後の最後に凄いテーマが見えて来た。やっぱ
り凄ぇな、新日本プロレス

G1 CLIMAX 34・幕張メッセ展示ホール9

#決めろ最強


『G1 CLIMAX 34』、千葉県・幕張メッセ大会。
本日はトーナメント一回戦2試合行われ、明後日の両国初日準決勝、翌日
両国二日目決勝、というスケジュール。今日は軽く両方の試合に触れて
おくべきかな?

セミファイナル、鷹木信悟 vs グレート・O・カーン
新世代の台頭、という意味では、オーカーンが勝たなければならない試合

とにかくオーカーンの懐の深さが滲み出る試合。随所に強烈な投げ技鋭い関
節技を織り交ぜ、試合の主導権を完璧に握っていた。

しかし、オーカーンは鷹木の土俵での真っ向勝負を選択。このカタチになると
さすがに鷹木の地力は凄まじく、最終盤でスピード感重量感を併せ持った強
烈な波状攻撃。粘るオーカーンを下して準決勝に駒を進めた。

メインイベント、辻陽太 vs KONOSUKE TAKESHITA
リーグ戦では竹下が完勝しており、辻は背水の陣。ここで竹下に二連敗すれば、
今後しばらく浮き上がれなくなる。

しかし竹下は成田戦で悪化させた左足の負傷がネック。得意の飛び技をほぼ封
印しなければならない、という絶望的な展開。辻は要所々々でしっかり竹下の
足を狙い、ダメージを蓄積させて行く。

最後は大技の乱打戦。しかし、竹下の強烈な投げっぱなしジャーマンをすぐに
立った辻が、最高のタイミングでジーン・ブラスターを決め、竹下にリベンジ

準決勝はザック・セイバーJr. vs 鷹木信悟デビッド・フィンレー vs 辻陽太
こうなると日本人、しかもL.I.J同士の決勝戦をどうしても期待してしまうのだ
が、そう上手く事が運ぶかどうか・・・。

優勝予想はで変わらないが、個人的には鷹木に来て欲しいところ。もっと言
うのなら、いちばん観たい試合はザック vs フィンレーだったりするのだが、
さすがにソレは無いだろうなぁ、きっと。
・・・上村の不在が本当に悔やまれる。今年のG1、最後が良い試合になることを
祈るしか無い。大丈夫なんだろうか?

G1 CLIMAX 34・浜松アリーナ

#決めろ最強


『G1 CLIMAX 34』、静岡県・浜松アリーナ大会。
この日まで決勝トーナメント進出者が一切決まっていない、という大混戦だっ
たのだが、さすがに今日は決着する。まぁ、重大な選手の欠落があったので、
そこまで期待していなかった、というのが正直なところ。

ピックアップはセミファイナル、KONOSUKE TAKESHITA vs 成田蓮
勝った方が2位決勝トーナメント進出、負ければ脱落、という試合。成田は
2日前の前哨戦で竹下のを壊しており、かなり優位な状態。

HOT入りしてからの成田、個人的にかなりイイ、と思っている。
リング上では常に薄ら笑いを浮かべ続け、反則も中途半端さがなく容赦が無い
コレはSHOの影響を大きく受けている気が。最近はEVILもかなり良くなってき
ているのだが、それはきっとSHO・成田好影響な気がする。

対する竹下、やっぱり防戦一方。しかし、その姿はある意味で正しいベビーフ
ェースの姿であり、そういう立場が竹下にはしっくり来る。成田の厳しい攻め
を受けきるだけのフィジカルもあるのだから、やはりこの男は

セコンド介入も含めて攻めるだけ攻めさせ、最後は世界一のエルボー一発で
しっかり逆転した竹下の勝利。この試合、どちらが勝ってもそれなりにおもし
ろい、と思っていたのだけど、やっぱり竹下の勝利は正解。明日がちょっと楽
しみになった。

明日行われる決勝トーナメントは以下。
Aブロック:鷹木信悟(2位) vs グレート・O・カーン(3位)
Bブロック:KONOSUKE TAKESHITA(2位) vs 辻陽太(3位)

Aの勝者はザック・セイバーJr.と、Bの勝者はデビッド・フィンレーと闘い、
その勝者同士が決勝戦。いろいろな事情も込め、決勝のカードと結果は・・・。
グレート・O・カーン vs 辻陽太、優勝は辻陽太、と予想。
正直、鷹木が上がってくれるのが願望ではあるのだけど・・・。

G1 CLIMAX 34・アオーレ長岡

#決めろ最強


『G1 CLIMAX 34』、新潟県・アオーレ長岡大会。
Aブロック最終戦であり、既に1位通過を決めているザック・セイバーJr.以外
決勝トーナメント進出者2名(2位・3位)が決まる。ちなみにシリーズ開催
前の予想がわりと鋭かったので、ぜひご確認を!

ピックアップはもちろんメイン、内藤哲也vsグレート・O・カーン
直前の3試合でSANADAEVIL脱落鷹木2位進出が決まっており、この
試合の勝者が3位で決勝トーナメント進出、というシチュエーション。

オーカーン・・・いや、岡倫之は、実は誰よりも“新日本プロレス”を名乗るに相
応しい選手。アマレスでは全日本を何度も取り、巌流島を始めとする総合格闘
技の試合にも出場し好成績を残している。世が世なら、藤田和之と同じ様な流
れで新日本のエースになっていた可能性もある。そしてこの男、プロレスも異
様に上手い世界王者内藤を相手に、試合の殆どを支配して魅せたのだから。

そして内藤、トップ戦線に残ってはいるモノの、明らかに調子が悪い感
普段の内藤なら“上手さ”でオーカーンを上回ることが出来るハズなのだが、
今日は内藤が勝つ、というイメージが全く持てなかった。世界王者がコレなの
ちょっと問題があると思うのだが・・・。

そして最後は“大空スバル式羊殺し→裏河津落とし→エリミネーター”という
無双コンボを決め、オーカーンの快勝開幕4連敗からの5連勝3位、決勝
トーナメントへの進出を決めた。

・・・Aブロックは、なんとか希望を残した
ザック鷹木には申し訳無いが、ここはオーカーンが残らなければ新日本に
未来は無い、と思う。Bブロック半分以上希望が消えているだけに・・・。

G1 CLIMAX 34・ゼビオアリーナ仙台

#決めろ最強


『G1 CLIMAX 34』、宮城県・ゼビオアリーナ仙台大会。
BブロックはAブロック以上に混沌としており、決勝トーナメントに誰が進出し
てもおかしくない状態。今回に限り、この状態がちょっと心配だったのだが・・・。

ピックアップは第四試合ボルチン・オレッグ vs KONOSUKE TAKESHITA
勝ち星には恵まれないモノの、このG1で化けに化けたボルチン。そしてDDT
TAKESHITAもそのポテンシャルを存分に新日ファンにアピール。キャリアから
考えれば、TAKESHITAが有利な試合だが・・・。

とにかくボルチンの『強さ』が際立つ。いや、少し前まではこの「強さ」のみ
しか無かったのだが、自分のフィジカルを生かしたプロらしい振る舞いが出来
るようになったおかげか、これまで以上に強さが強調されている。

TAKESHITAも格下を相手にしている気配は微塵も無い。レスリングではやや下
手に回ったが、スピードはもちろん上回り、驚いたことにパワーであのボルチン
と互角の攻防を魅せる。コレはハッキリと拾いモノの名勝負に。

そしてなんと、勝ったのはボルチン!
いや、ボルチンは大マジで新日本の外国人エースに相応しい選手。この強さは、
スタン・ハンセンブルーザー・ブロディビッグバン・ベイダーと同じレベル
のプロレスラーになるかもしれない。新日本、逃げられないように!!

それと、もう一つ触れておく。
メインで行われた上村優也 vs 辻陽太のシングルマッチ後半、上村が右腕重大
なアクシデントを抱えた模様。終盤まで接戦を展開するのは良いが、スタミナが
ピークを超えたところで選手が張り切ると、こういうことは往々にして起こる。
上村、大きなケガでなければいいんだけど・・・。