NXT TAKEOVER ORLANDO

レッスルマニアを明日に控え、前日は恒例のNXT TAKEOVER
今回の開催地、フロリダ州オーランドはNXTのホーム。会場のアムウェイ
センターは超満員。毎回フルセイルアリーナ(NXTのTV収録会場)に集ま
るコアな観客はもちろん、レッスルマニアウィーク全世界から観客が。
この規模感は凄いな、やっぱり。

メインイベントは前王者中邑真輔ボビー・ルードに挑戦するNXTタイ
トルマッチ。ここ3ヶ月で王者らしさの増したルードの成長度合を確認する
ため(^^;)のマッチアップな気がするのだが、これは・・・。

結果から言えば、今回は王者・ルード完勝。フィニッシュとなったグロ
リアスDDTトルネード式からスイッチして垂直落下、という説得力に溢
れたもの。が追いつかないことが問題視されていたルードだが、これで
中邑が居なくなったあとのNXTを牽引出来そうな予感。

NXT女子王者アスカエンバー・ムーンを退けてタイトル防衛。アスカ
はやたら強いのだが、他の選手のレベルが全く追いついていかないから、
いつまでたっても昇格出来ないかも(^^;)。あるとすれば、宝城カイリ
紫雷イオなんだけど、もう半年はかかりそう。アスカも大変だ・・・。

ベストマッチはNXTタッグ王座3wayマッチDIYリバイバルの動きは
感動モノだけど、劣化版ロードウォリアーズオーサーズ・オブ・ペイン
はもう少し闘い方を工夫した方がいいかも。会場人気無いしなぁ・・・。

今後の主役候補は、第一試合に登場したSAnityエリック・ヤングと、
ミスターROHのロドリック・ストロング、そして我らがクリス・ヒーロー
ことカシアス・オーノの3名。特に試合巧者のオーノはルードと相性が良
さそう。次のNXT王者の最有力候補かも。

・・・そして、中邑真輔に関しては「お疲れ様でした」と。
NXT本戦やハウスショーにはしばらく出ることになるだろうけど、今回で
NXTはお役ご免、ということで良いと思う。本隊に上がったら、観たいカ
ードが山ほど。vsベイラー、vsAJはもちろん、セス・ロリンズブロック
・レズナーとどう関わるか? まずは明日のレッスルマニアで動きがある
かもしれない。要注目!

NXT TAKEOVER San Antonio

NXT TAKEOVER SAN ANTONIO on WWE Network
WWE「ROYAL RUMBLE」を明日に控え、その前日はNXTのビッグマッチ。
この流れ、完全に定番化。しかし、日本のファンにとっては月曜早朝に
開始されるPPVはライブで観づらい(^^;)。得してるな、NXT。


注目はメイン、NXT王者中邑真輔に元TNA王者のボビー・ルードが挑ん
だタイトルマッチ。中邑が入場して来るだけで会場の雰囲気がガラリと変
わってしまうのだから、この人気は本物。


20分近くに渡る力の入った好勝負。しかし、中邑は試合終盤でエプロン
へのキンシャサを放ったところで足を負傷した模様。痛がり方は尋常で
なく、もしかしたら本当にやっちゃったのかも・・・。

ルードはこのチャンスを逃さず、グロリアスDDTを決めNXT新王者に。
テーマソングと決め台詞は好きなんだけどなぁ(^^;)。

今回のTAKEOVERは珍しく“あまり見どころが無い”構成。
サミ・ゼイン、ケビン・オーエンズ、フィン・ベイラー、サモア・ジョー、
そして中邑まではどんどんスターが出て来たのだが、残念ながらそれに続
く選手が出て来ていない気が。ボビー・ルードも悪い選手では無いと思う
けど、中邑がタイトルを取られる相手としては?マークが。う〜ん・・・。

中邑に関しては、もうそろそろいいんじゃないか?という気がする。
NXTでやるべきことは全てやった。次はフィンやAJと同じ道を歩むべき。
・・・中邑のレッスルマニア出場、あるといいなぁ・・・。

NXT TAKEOVER TRONT

NXT TAKEOVER TRONT on WWE Network
WWEの4大PPVの一画「SURVIVOR SERIES」に併せて行われたNXT
ブランドのビッグマッチ。メインはNXT王者中邑真輔に、前王者の
サモア・ジョーが挑んだリベンジマッチ

何人ものバイオリニストが演奏するテーマソング「Rising Sun」
観客の大合唱が止まらない中を、いつものように滾りまくって入場する
中邑は、もう完全なる米国のトップスターオーラがもの凄い・・・。


そして、試合はNXTの頂上決戦に相応しい内容。
序盤のハードヒットなジャパニーズスタイルは緊張感満点。かつては
TNAROHが米国内で担っていた“闘いのあるプロレス”も、今では
完全にNXTがその覇権を握ってる。

試合はやや反則含みながら、マッスルバスターを豪快に決めたジョー
がタイトル奪還。終始試合をリードした中邑も見事だった。
これぞタイトルマッチ、というお手本のような試合。
本当なら新日本NOAHがこういう試合をしないといけないのだが。

中邑はNXTでシングル初黒星
12月の日本公演でリマッチは決まっているが、もしかしたら中邑はこの
まま王座に返り咲くことは無いかもしれない。つまり、RAWSmack
への昇格、ということなんじゃないだろうか?

現実問題として、今の中邑真輔がそのままWWE王者になったとしても
少しも不思議では無い。この異常とも言える人気が持続している今こそ、
一軍のスケジュールに合流して欲しい。もしかしたら、もしかするぞ・・・。

CWC #07

「WWE CRUISERWEIGHT CLASSIC」7週目
トーナメント二回戦の残り3試合を一挙に放送する日だが、この3試合がどれも
大当たりな内容。今週もオンエア順でレビューをば。

▼ 〇リッチ・スワン(フェニックススプラッシュ)リンセ・ドラド×

注目のリッチがプエルトリコのリンセ・ドラドと対戦。
リンセはプエルトリコ出身だが、基本は米国インディー系のChikaraEvolve
で試合をしているらしい。同じフィールドに居たリッチとは手が合う筈、と思っ
て観ていたら、まぁこれが非常にスイングした良い試合。

両者共にいわゆるルチャ系の動きから入って行くのだが、なかなか受け身を取ら
ない(^^;)。先に背中を付けたら負け、みたいなルールの試合を観ているようで
面白かった。

最後は地力に勝るリッチが不死鳥スプラッシュを決めて勝利したが、リンセも
どんどん観たい選手。何年か前に大阪プロレスに参加したらしいのだが、WWE
からオファーが無ければ新日本ドラゲーあたりに来れないだろうか?

▼ 〇ザック・セイバーJr.(ヨーロピアンクラッチ)ドリュー・グラック×

意外にも試合前半のペースを握ったのはグラック
デスマッチ系の選手、ということしか知らなかったのだが、なかなかどうしての
グラウンドテクニック。合間に強烈な打撃を入れて来るところに感心した。

しかし、ザックテクニックはやはり2〜3歩上を行った模様。
寝技と切り返しの攻防だけで、すれっからしのCWCオーディエンスを唸らせてし
まうのだから、その所業は完全に芸術の域。

最後もグラックの必殺技、胴締めドラゴンスリーパーを完璧な欧州式エビ固め
切り返し、完全な3カウント。敗戦でアタマを抱えたグラックの表情が印象的。
・・・グラックも日本に来て欲しいけど、契約しちゃうだろうなぁ、きっと(^^;)。

▼ 〇T.J パーキンス(リバース足四の字固め)ジョニー・ガルガノ×

二回戦最後のカードは元PUMATJと、NXT現役ファイターガルガノ
内容が計算出来るくらい鉄板なカードだと思っていたが、その予想を完全に上回
って来たのだから、2人とも只者では無い

言葉で表現するならば、「いちばん良い時期のTNA X-DIVISIONマッチ」
身体能力が高く、跳び技も投げ技も固め技も正確な2人が、終始同じスピードで
タフマッチを繰り広げるのだから、コレが面白く無いワケが無い。

両者共に優勝候補とされていたのだが、明暗を分けたのはガルガノの負傷
テイクオーバーブルックリンNXTタッグタイトルマッチで負った足の怪我は、
深刻とは言わないまでも酷かった模様。それさえ無ければ、本当にどちらが勝つ
か解らない、超ハイレベルな試合だったと思う。

負傷箇所を的確に攻めたTJの勝利。やっぱりTJの関節技新日本の香りがある。
本当はザックとのシングルが観たかったんだけどなぁ・・・。

これにてベスト16の試合も全終了。準々決勝のカードは以下の通りとなる。

■飯伏幸太 vs ブライアン・ケンドリック
■T.J パーキンス vs リッチ・スワン

□戸澤陽 vs グラン・メタリック
□ザック・セイバーJr. vs ノーム・ダー

勝ち上がり予想は飯伏・リッチ・メタリック・ザック。希望的観測としては、
飯伏vsザックの決勝戦が観たい。WWEイベント大メイン新日vsNOAHになっ
たら、もう最高なのだけど。

SHINSUKE GET THE NXT TITLE!

NXT TAKE OVER BROOKLYN II
WWEサマースラム前日に行われたNXTブランドのビッグマッチ、メインの
NXT選手権。王者のサモア・ジョーに挑戦したのは中邑真輔。結果は・・・。

真輔は当然のように王者のサモア・ジョーに勝利。
もちろん相手はあのジョー。苦しい試合だったのは間違い無く、カウンター
のニーからキン肉バスターが決まった場面では、真輔の負けを覚悟した。


しかし、日本の試合と同じように相手のフィニッシャーをなんとかキックア
ウトした真輔は、キンシャサの三連発で逆転。あのジョーから完全勝利を奪
ってしまった。

日本人初のNXT王者
試合後、ベルトを肩に勝ち誇る真輔の姿を見ていたら、あんなに強かった筈
の前王者を一瞬忘れた。つまりは、プロレスラーとしてのが、完全にジョー
より真輔の方が上だった、ということ。

会場の9割が真輔を支持。
テーマ曲の「Rising Sun」大合唱は途切れることなく、勝利の瞬間会場は
大爆発。現在の中邑真輔人気が、けっして一過性のモノで無いことを雄弁に
物語っていた。

正直、メチャクチャ嬉しい
でも、中邑真輔にはまだがある。NXTは通過点でなくてはならず、本命の
WWE王座、もしくはWWEユニバーサル王座を奪い、世界最大の団体でトッ
プを取る必要がある。

しばらくはNXT王者としての試合が続くと思うが、早い内にRAWSDへ。
日本の誇るKing of Strong Styleであれば、必ず王者になれると信じている
ので。

・・・でも、やっぱりすげぇ嬉しい!
オリンピックの金メダルと同等かそれ以上の価値があるな、この勝利は。