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#イヤミスの教祖 #ミスリードメーカー


▼シェア / 真梨幸子(Kindle版)

2022年最初の真梨幸子作品。
今回もイヤミスの王道を行く作品で、もう他の追随を許さないクオリティ。
メチャクチャ面白かったのだけど、ちょっとだけ背景を深堀り。

今作品のテーマは「真梨幸子のコロナ禍解釈」にすべきかと。
何人かの作家がコロナ禍の状況を加味した作品を出しており、そのおおよ
そは通り一辺倒なカタチに収まってしまいがち。しかし、我らが幸子サマ
の発信手法はあまりに見事。コロナ連鎖倒産や何故か価値の上がった不動
産、そして持続化給付金詐欺など、実際に起こった事象をしっかりとイヤ
ミスにアダプト。これにはハッキリと唸らせていただきました。

残念ながら今回は珍しく途中で結末が読めてしまったが、それすらも楽し
めてしまうのがポイント。登場人物に善人の類いは一人としておらず、誰
もかれもがダメ人間(^^;)、という状況で作品を構成するのは、真梨幸子に
しかできない芸当な気がしてならない。

イヤミスが大好物な僕からすると、至極の快楽。
次はどんな悪意が来るのか、と思うと、もう楽しみでしょうがない。
今年の真梨幸子にも更なる注目を!

Mr.Robot

#ONGAKU-SENKA


『今日のiPod「POP」から流れた曲』。
80年代前半、洋楽チャートの楽曲の中から突如聞こえた妙な「日本語」で
強烈な印象を残した曲。

Mr.Robot by STYX。
スティクスはこの曲の前にも「THE BEST OF TIMES」などのヒットを飛ばして
いた本格的なアメリカンロックバンド。それがまさかこんな歌を歌うとは・・・。

この曲が収録されている『KILROY WAS HERE』は、WHOのTOMMYと同じく、
物語性を持ったコンセプトアルバム。当時絶頂期だったMTVとの相性は抜群で、
ロックオペラを思わせる各種PVは出色のクオリティ。こういう方法もあるのか、
と感心した覚えがある。

そして何よりも、キャッチーで覚えやすいメロディ。あの頃、仲間内でニコニ
コしながら繰り返された「ドモアリガットミスターロボット」の大合唱は、未
だに良い思い出の一つ。

テクニック的にもかなり優れたバンドなので、アルバムを通してのご一聴をオ
ススメいたします。良い曲多いんだ、このアルバム。

▼Kilroy Was Here / STYX

負けるな大谷!

#大谷晋二郎


絶対にあってはならないこと。

・・・大谷晋二郎は、もっともっともっともっと報われなければならない。
こんなことでキャリアを終える選手じゃない、と信じているし、こんなことで
僕らの前から消えてしまうようなプロレスラーでもない、と信じる。
絶対にあってはならないこととは、大谷晋二郎がリングから消えてしまうこと。

だから絶対に負けるな! 絶対に無事に帰ってこい!

MURATA vs GOLOVKIN

#爪痕


さいたまスーパーアリーナで行われたWBA・IBF世界ミドル級統一王座戦。
WBAスーパー王者の村田諒太と、IBF王者のゲンナジー・ゴロフキンの対戦は、
あまりに感動的な、歴史に残る一戦となった。

試合序盤、ペースを握ったのはなんと村田。
GGGの背筋が凍るような左ジャブをものともせず、距離を詰めた村田が強烈な
左右のボディ。あのGGGが、伝説のゲンナジー・ゴロフキンが、明らかに村田
の攻撃を嫌がり、苦痛の表情を見せる。カネロとの試合でも、GGGはこんな顔
を見せなかった気がする。

判官贔屓が凄くある見方だが、3Rまでは明らかに村田のペース・・・な気がした。
この段階で、僕は間違い無く夢を見た。もしかしたら、本当に最強のミドル級
の日本人世界王者が誕生するのではないか?と。

しかし、GGGはやはり規格外の強さ。
村田のボディを嫌いながらも、時折強烈に入る左ジャブとワンツーの効果は絶
大で、村田の顔はラウンドを重ねる毎に大きく腫れていく・・・。

間違い無く劣勢の村田だが、それでも果敢に前に出てパンチを放つ。
そんな村田の姿を観ていたら、試合の途中なのにも関わらず、涙腺が崩壊した。

9R。あのGGGを相手に、9Rまで勇敢に打ち合った村田を、誰が責められよう。
この一戦で村田はカネロやGGGと同じ土俵に居ることをしっかり証明。そして、
村田諒太というボクサーがオールタイムで最強の重量級日本人ボクサーである
ことも証明された。心から拍手を贈りたい。

おそらく今日を最後に、村田諒太はグローブを壁に掛ける。
最後の試合を生涯のベストバウトとし、負け試合にも関わらず観客を感動させ
た村田を、僕は心の底からリスペクトする。最高の試合を、ありがとう!

タコピーの原罪

#大問題作


▼タコピーの原罪 / タイザン5(Kindle版・上下巻)

ジャンプ+で連載されていた大問題作「タコピーの原罪」。
ネットでは各所で話題になっており、僕も早い段階で上巻は読んでいた
のだが、ここに来て下巻がリリース。いいタイミングなので、物語を通
したカタチでレビューを。

ゆるキャラにしか見えない主人公の宇宙人・タコピーが放り込まれたの
は、残酷すぎるイジメの渦中に居る女の子の側。ハッピー星人であるタ
コピーは、その少女をなんとか楽しくさせようとするのだが、やること
なすことが全て裏目に出て・・・という内容。

とにかく、話題になる理由は明白。それは「イジメ」の描写がリアルを
通り越して【恐ろしさ】を感じるレベルであるから。

僕らの世代からハッキリとしたカタチを見せ始めた「イジメ」の現状は、
加担する側・される側のどちらかに、強制的に属されてしまう場合が多い。
今から思えば吐き気のする状況なのだけど、だからこそいじめている人の
気持ちも、いじめられている人の気持ちも、それなりに解ってしまう。
普通の人間なら、そこでジレンマを感じるハズ。

この作品で現出するイジメは相当酷いモノで、その加害者は因果応報と
ばかりに恐ろしい目に遭うのだが、その後に「何故そうなったのか?」が
しっかりと明らかになる。ここで生じるジレンマは、僕がこれまで味わっ
て来た同種のモノの中でも相当な根深さで、深刻なトラウマになったほど。
正直、少年マンガのカテゴリーに入れるのもどうかと思ったのだが・・・。

まさか、こういう落とし処があるとは!と思わず感心したラスト。
ある種無理矢理な感こそあるものの、この終わり方であればなんとか心の
モヤモヤを払拭できる。いや、本当に良かった、マジで。

とにかくジャンプ+の連載は要チェック。
今年の「このマンガがすごい!」、取るだろうな、きっと。