拳王15周年【MATCH】

#noah_ghc


拳王 Debut 15th ANNIVERSARY 【MATCH】〜since 2008~
みちのくプロレスでデビューした拳王の15周年記念大会は、地元徳島
での開催に加え、自身のYouTubeチャンネル「拳王チャンネル」にて
全試合生中継

今日はRIZINの札幌大会も無料中継されていたのだが、まぁ無視(^^;)。
アーカイブが残っているので、是非興行全体を確認して欲しいのだが、
地方会場とは思えない凄い盛り上がり。そして、YouTubeでの同時接
続人数は13,000(!)を超えた。個人チャンネルのライブでこの人数、
ちょと凄い。

・・・そして、自らの勝利で試合を終えた拳王は、なんと自分のユニット
である『金剛』解散を宣言。一瞬静まりかえった場内だが、すぐに
悲鳴に似た叫びに包まれる。画面で観ていた僕も、思わず「ウェ?」
声を漏らしてしまったほど。

拳王の功績が無ければ、NOAHがここまで盛り返す事は無かった気が。
あれだけ人気のあったヒールユニットを解散するのだから、次の展開は
もう決まっているに等しい。つまり、拳王がNOAHの絶対エースの座に
就く、ということ。そうならなければオカシイよ、本当に。

新日本プロレス50年物語③

#奇跡


▼新日本プロレス50年物語 第3巻 V字回復期 /  岡本佑介

新日本プロレス50周年記念本3冊目・最終巻
現役東スポ記者にして帝国の広報官(^^;)、の岡本記者の執筆となる。
タイムラインは2009年から2022年。つい最近までの記録、なのだが。

・・・もしかすると、僕はこの時代の新日本プロレスがいちばん好きなのか
もしれない、と思った。暗黒のゼロ年代、K-1やPRIDEなどの格闘技興行
に押され、極一部の選手を除いてそういう場で「新日本の強さ」を証明す
ることも出来ない。プロレス内部に目を向けてみても、当時のファンから
絶大な支持を受けていた三沢率いるNOAHに煮え湯を呑まされ続ける。
ああ、もう新日本は終わるんだな、とか思っていたのだけど・・・。

新日本には、棚橋弘至中邑真輔が居た。
特に全方位でひたむきに頑張る棚橋の姿はあまりにも印象的。少ない観客
を前に全力ファイトを魅せ、どんなに辛くとも笑顔を絶やさない。そんな
絶望的とも言える勝負から逃げない棚橋が気になり、僕はまた会場に足を
運ぶようになった。そこから表題通り、奇跡のV字回復を成し遂げてしま
った新日本プロレス。もし、この時期に棚橋弘至という存在が無かったら、
僕はプロレス自体から離れていた可能性すらある。もの凄く失礼な言い方
かもしれないが、棚橋の出現で「強さ」を必要としないプロレスも全然ア
リになった。

僕にとってこの3巻は、非常に優秀で努力を怠らない誇るべき「息子」
ちの成功譚棚橋・中邑・真壁の3選手には、僕をプロレスに留めてくれ
てありがとう、と心からお礼を言いたい。後藤はまぁ・・・。

そして、岡本記者表現力にも脱帽。
こんなドラマチックな文章、書け!と言われて書けるモノでは無い、と
思う。読後感はちょっとした長編小説。それも、傑作のレベルである。

全三巻、それぞれ読み応えタップリでした。
何年かしたら読み返しちゃうだろうなぁ、きっと。

THE IRON SHEIK

#鋼鉄怪人


WWEのオフィシャルWebサイトによると、同団体のHall of Famerであり、
元WWF世界ヘビー級王者“アイアン・シーク”こと、コシロ・バジリ氏が
逝去した模様。享年81

アイアン・シークの存在を初めて知ったのは、テレ朝のワールド・プロレ
スリングの画面。アントニオ猪木の海外遠征時に、当時猪木が保持してい
NWFヘビー級王座に挑戦した、凶器シューズを履いた中東人。その時は
ハッサン・ジ・アラブを名乗っていたが、数ヶ月後にアイアン・シークと
して新日本プロレスに来日した。

僕が何故この選手を強烈に覚えているのか、というと、新日本プロレスを
最初に観戦した時の参加選手だったから。坂口&長州の保持していた北米
タッグ選手権に、スーパー・デストロイヤーと組んで挑戦。いいところ無
くストレートで敗れたのだが、存在感は抜群。「ザ・昭和の外人レスラー」
というたたずまいが、本当にすばらしかった。

後に、ボブ・バックランドを破りWWF王者に。マクマホンJr.全米進行
の足がかりは正にこの時であり、絶妙のタイミングハルク・ホーガン
タイトルを引き継いだ。この後もイラン人ギミックでWWFで活躍。
“仕事人”という言葉がしっくり来る、味わい深いバイブレイヤーだった。

注目すべきは、アイアン・シークがカール・ゴッチも認める『シュート』
でもあったこと。元々はアマレスの猛者であり、それも当然なのだが、あ
のご時世でイラン人ギミックを貫くには“強さ”が絶対に必要な要件。そう
言えば、Uインターの武道館で安生洋二と闘った時の迫力も見事だった。

偉大なパフォーマーにしてワーカー、そしてシューターでもあった稀有
選手。アイアン・シークというプロレスラーが存在したことに、心からの
感謝を。また必ず、どこかで。

DOMINION 6.4 in OSAKA-JO HALL

#njdominion


新日本プロレス『DOMINION 6.4 in OSAKA-JO HALL』
初夏の恒例・大阪ビッグマッチは、ダークマッチを含む全10試合中、7試合
タイトルマッチ、という凄まじい大会。だけど・・・。

メイン、SANADAの持つIWGP世界ヘビー級王座に挑んだのは、凱旋帰国
辻陽太。若手の頃からそのポテンシャルの高さフィジカルの強さは群を抜
いており、イギリス・メキシコを経験して不貞不貞しくなっていた。もしこ
の試合一発でタイトル奪取、などということになれば非常に面白い。

辻は終始試合の主導権を握り、SANADAを圧倒。本人は否定するだろうが、
受けに回ったSANADAから余裕は感じられず。久しぶりに大番狂わせが起こ
る、と期待したのだが・・・。

・・・SANADA、二度目の防衛
まぁ、ようやくトップに就いたSANADAを短期間で王座から引き剥がすの
は無理がある、とは思うのだが、もしかしたらココは新日本が決断すべきだ
ったのかも。この敗戦で辻を「普通のプロレスラー」にしてしまったのは、
この先痛恨となる可能性が高い。

辻の今後が気になる。
この才能、早めに延ばさないと勿体ない気がするのだが・・・。

Evolution #2

#evo女


女子プロレス『Evolution』旗揚げ第二戦、新木場1stリングにて。

旗揚げの時は初物の物珍しさもあって超満員札止めになっていたのだが、
さすがに二戦目は厳しいかも、と予想していた。ところが新木場の客席
は満員とは行かないまでも8割方埋まっており、しっかり形になっていた
のだから凄い。

今回も所属3選手フリー・他団体の選手とそれぞれシングルマッチを行
ったのだが、マッチメイクは前回より良かったかも。それぞれの個性が
際立つ相手が、上手くブッキング出来ていた気がする。

個人的に注目していたZONESは、松本浩代という恐ろしく強い選手に対
して一歩も引かない肉弾戦を展開。デビュー2戦目の選手が、しっかりと
「痛み」の伝わるプロレスを魅せてくれたのだから、満足度は高かった。

所属3選手は今回も完敗だったが、こうなると初勝利の瞬間が観たくなっ
てしまう。それにはもう少し試合経験を積むことが必要かも。他団体へ
出稽古、みたいな事が出来ればいいんだけど。

それと、第二試合でサニーに胸を貸した駿河メイが相変わらず天才
同身長(148cm)のサニーと、タッグを組んで欲しいかも!