拳王15周年【MATCH】

#noah_ghc


拳王 Debut 15th ANNIVERSARY 【MATCH】〜since 2008~
みちのくプロレスでデビューした拳王の15周年記念大会は、地元徳島
での開催に加え、自身のYouTubeチャンネル「拳王チャンネル」にて
全試合生中継

今日はRIZINの札幌大会も無料中継されていたのだが、まぁ無視(^^;)。
アーカイブが残っているので、是非興行全体を確認して欲しいのだが、
地方会場とは思えない凄い盛り上がり。そして、YouTubeでの同時接
続人数は13,000(!)を超えた。個人チャンネルのライブでこの人数、
ちょと凄い。

・・・そして、自らの勝利で試合を終えた拳王は、なんと自分のユニット
である『金剛』解散を宣言。一瞬静まりかえった場内だが、すぐに
悲鳴に似た叫びに包まれる。画面で観ていた僕も、思わず「ウェ?」
声を漏らしてしまったほど。

拳王の功績が無ければ、NOAHがここまで盛り返す事は無かった気が。
あれだけ人気のあったヒールユニットを解散するのだから、次の展開は
もう決まっているに等しい。つまり、拳王がNOAHの絶対エースの座に
就く、ということ。そうならなければオカシイよ、本当に。

証言 武藤敬司

#内側が語る「天才」


▼証言 武藤敬司 / 宝島プロレス取材班

気付けば全て購入してしまっている、宝島「証言」シリーズ
今回の素材は先日東京ドームで大々的に引退した武藤敬司。サブタイト
ルは『平成プロレスを支配した「天才レスラー」の光と影』。案の定、
と言うか、やっぱりと言うか(^^;)。

今回の証言者。新日本プロレス時代船木誠勝、ジミー鈴木、永島勝司、
大仁田厚全日本プロレス時代川田利明、和田京平、TARU、諏訪魔、
大森隆男、そしてリングの外側橋本かずみ、神奈月、小島和宏

これまでの武藤の歴史を考えると、もっと関係の深そうな人物・・・例えば
蝶野とか・・・が思い浮かんでしまうのだが、よくよく考えてみれば非常に
興味深いメンツ(^^;)。コレが期待を裏切らないオモシロコメントを連発
しており、結果証言シリーズの中でも屈指の内容となっている。

引退興行のインパクトが強烈なこの時期、タイムリーなリリースかと。
宝島のこういう嗅覚、ちょっと見習った方がいいかもしれない。

ちなみに今回から著者が宝島プロレス取材班になったらしい。
レビューするにはこっちの方が楽でいいね、うん。

原田大輔・最後の1分間

#桃の青春


プロレスリング・ノアのジュニアを牽引した原田大輔が、本日のNOAH
後楽園ホール大会で引退エキシビションマッチを行った。abemaの生中
継で、この瞬間を確認した次第。

対戦相手は大阪プロレス時代からのタッグパートナーであり、ライバル
でもあった小峠篤志。今日引退するとは思えないくらい身体を作り込ん
で来た原田の姿を観ただけで、涙が溢れた。

頸椎損傷でのドクターストップ。本人に全く自覚症状の無いままの引退
は、あまりに残酷で気の毒。それでも1分間をフルに動き続けた上、周囲
が涙にくれる中で、最後まで笑顔を貫いた原田大輔は、本当に立派だった

引退後はNOAHも退社し、プロレスとは一線を画す模様。でも、しばらく
して気持ちが落ち着き、心に余裕が出来た時、願わくば裏方でもコーチで
もいいから、プロレスに関わって欲しい、というのが本音。

せめてこれから始まる第二の人生が、原田大輔さんにとって有意義なモノ
になりますように・・・。

PRO-WRESTLING “LAST” LOVE ~HOLD OUT~

#SPACE LONE WOLF


ABEMAのPPVを事前に購入していたのだが、ちょっと事情があって東京ドーム
『KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST” LOVE ~HOLD OUT~』
生観戦することに。ドームでプロレスを観るのは2019年ライガー引退興行
以来。今回も、あるプロレスラーの最後を見送ることになる。

この大会、語るべきことが多々あるのだが、ここはメインイベントのみに焦点
を絞らせていただく。そうでないととんでもない文章量になっちゃうので。

武藤敬司・引退試合。
武藤自らが指名した対戦相手は新日本プロレス・LIJの内藤哲也。全盛期の武藤
に憧れてプロレスラーになり、武藤の呪縛を解き放って絶大な人気を得た現代
カリスマであり、今現在、業界のトップに居る選手。最後まで強敵を求める
あたり、非常に武藤らしい。

武藤敬司は、デビュー当時から今日に至るまで、ずっと「天才」のママだった。
新人時代からムーンサルトプレスを使う事が許された、言わば『特別扱い』
選手であり、下積みらしい下積みを殆ど経験しないまま海外遠征に出た。僕は
ある意味ガチガチのプロレスファンだったので、“苦労”の見えない選手に感情
移入が出来ない。故に、かなり最近まで武藤敬司はハナに付くタイプのプロレ
スラーだった。

「ロープが無ければ何も出来ない」「無駄な動きが多すぎる」「隠し持つべき
ナイフが無い」・・・など、あらゆる点で武藤を否定してきたが、それが単なる
イチャモンであることは、言いながらも理解していた。前田や高田を相手にし
ても派手な動きが出来る、ということは、彼らが暗に武藤を認めていた、とい
うこと。そんな道理は理解できているハズなのに、口ではずっと武藤を否定し
ていた。

だけど、ある日突然武藤に対する悪口が無意味だと気付く。
武藤は試合の一から十までを全て自分で構築し、対戦相手にも説得力のある攻
撃を促した上で、最後に自分がいちばん輝く結末を導く。「いちばん輝く結末」
というのが非常に厄介、つまり武藤は最初から勝ち負けを自分の価値基準とし
ていない。デビューから今日の最後の試合まで、一貫してそれを続けることが
出来たプロレスラーは、おそらく武藤敬司しか存在しない。

今日も出来る全てを出し切り、その上で内藤の必殺技を食らって敗北した。
バカみたいなタフマッチを終えた後にも関わらず、リング上に盟友の蝶野正洋
を呼び出し、強引にゴングを鳴らし、強引に敗北して魅せた。僕は「また美味
しいとこを持っていきやがった」と思ったのだが、涙が溢れて止まらない。こ
んな自分勝手が許されるプロレスラーには、おそらくもう出逢えない、という
現実が、ただただ寂しかった。

大嫌いだ、武藤敬司(^^;)。
でも、大嫌いだからこそどんな試合でもしっかり観たし、その都度悔しい思い
もした。要はずっと武藤の掌で踊らされていただけなのだが、今となってはそ
の状況が本当に心地よい

・・・お疲れ様でした、本当に。
でもさ、もし奇跡的に体調が戻ったら・・・。また試合してよ!絶対誰も文句な
んて言わない。それが武藤敬司なんだから。

愚問

#高橋広夢 #佐藤悠己


AbemaYouTubeにて、2.21東京ドーム・武藤引退興行に関する
記者会見セミファイナル・セミ前に出場する新日本・NOAH両団体
チャンピオンが出席する、と聞き、ライブで確認してみた。

セミ前、IWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロムと、GHCジュニアヘ
ビー級王者AMAKUSAが出席した会見が、非常に重く、そしてちょっ
泣ける内容だった。

イギリス修行時代に一緒だった両者。その時の状況を淡々と語るヒロム
の横で、今にも泣き出しそうなAMAKUSA。AMAKUSAは過去を封印し、
今のキャラクターを貫いているため多くを語れないのだが、対戦相手の
ヒロムが見事過ぎるフォロー。両者の発した「愚問」という言葉は、
この試合が行われる意味をしっかり表現していたように思う。

個人的に2.21で最高に注目すべき試合はヒロムvsAMAKUSA・・・いや、
高橋広夢vs佐藤悠己な気がする。凄い試合になるといいなぁ・・・。

そして、セミファイナルの会見はオカダ・カズチカドタキャン
ブチ切れた清宮海斗がすばらしい表情を魅せた。この試合もどうなっ
ちゃうか解らない。凄い大会になりそうだな、武藤引退興行