羽生結弦、最高にして最強!

平昌五輪・フィギュアスケート男子
羽生結弦、大方の予想を大きく覆し、66年ぶりに五輪連覇金メダルを獲得。

正直、他の選手たちと全くレベルが違った
高難易度のジャンプを次々に決めたのは当然として、技術を魅せつけた後の
シークエンス躍動感。あれこそが、羽生結弦を単なるスポーツ選手に止ま
らせない、大きな魅力だと思う。

↑↑は、演技直後の王者の姿。
驚くほどカッコ良く時間差で両手を開き、満面の笑顔で観客に応えた後、感極
まったかのようなシャウト。こういう姿が一々絵になる。選ばれし神の子、と
言っても、誰からも文句は出ない筈。

今後、フィギュアスケートにどんなに凄い選手が出てきたとしても、羽生結弦
の存在感を超えることはほぼ不可能な気がする。フィギュアに全く興味の無い
層をテレビに釘付けにし、結果日本中を味方に付ける。そんなことが出来てし
まうスポーツ選手を、僕は彼の他に知らない。

事前「メダルを期待していない」と書き続けていたことを、まずは謝罪します。
そんなクソみたいな予想を軽々と裏切り、下手すれば沈滞したままで終わった
筈の平昌五輪を日本国民レベルまで盛り上げてくれた「天才」の存在に、大き
く感謝を。羽生結弦、掛け値なしで最高!、そして最強!

Let’s Go Pyeong Chang!

開催まで1ヶ月を切った「第23回オリンピック冬季競技大会」、いわゆる
平昌五輪。にもかかわらず、全く盛り上がる気配が無いのが実に怖い(^^;)。

もちろん冬季五輪は夏季に比べればおとなしい感はあるが、1998年に日本
で行われた長野大会以降のソルトレーク・トリノ・バンクーバー・ソチ
各大会はそれなりの盛り上がりがあったハズ。しかし・・・。

とにかく、平昌五輪の公式ウェブサイトを確認して欲しい。
驚いたことに、開会式のチケットがまだ買えてしまう。それどころか、
1月16日19:05現在で、ほぼ全ての競技のチケット購入が可能なのだから、
この五輪がどれだけ注目が薄いか解って貰えるかと。

逆に言うのなら、近代五輪史上で屈指の「観に行きやすい」オリンピック
なのかも。エアはともかく、ホテルとかもかなりお安くなってるらしいか
ら、五輪に触れてみたい人は今がチャンス!

・・・とか書いてもきっとそんなに人来ないんだろうなぁ、きっと。

有明アリーナ

2020年東京五輪バレーボール会場は、どうやら新設される有明アリーナ
で確定した模様。結局見直し案の出た3会場は元の鞘に収まった感じ。無論、
コストはかなり下がったようだから、問題提起したユリコさんには基本的に
文句無し。ちょっとカッコ悪いことくらい気にするな、と。

東京都のHPによると、会場の有明アリーナは有明コロシアムのちょっと先
あたりに建てられる模様。りんかい線の東雲駅、ゆりかもめの新豊洲駅
有明テニスの森駅が使用出来、アクセスはかなり良い。10,000席のキャパ
のある大会場だから、五輪終了後にはコンサート格闘技・プロレスの会場
として立派に使用出来るかも。さいたまスーパーアリーナ、売上げ落ちるだ
ろうなぁ、きっと・・・。

出来ればオリンピックバレー見たいなぁ、有明で。
・・・チケット取れないかなぁ、なんとか。

参考:バレー会場は「有明」で 小池知事表明(毎日新聞)

37.06 SILVER

とにかく、もう本当に驚いた
これは陸上競技、しかも最高峰であるオリンピック400mリレー
陸上・短距離の分野で我々が話題にしたのはカール・ルイスベン・ジョンソン
そしてウサイン・ボルトくらいのもの。ほんの少し前までこの分野で日本人選手
が話題になることなど無く、その世界に日本が入っていくのは正直無理だと思っ
ていた。

・・・思いっきり謝ります! そして、猛烈に感動した!
テレビのニュースで繰り返し流され、もう10回以上は見ているが、その度に胸に
込み上げて来るモノが。日本陸上男子リレーチーム、全員国民栄誉賞だ!

僕のいちばん古いオリンピックの記憶は76年モントリオールだが、リオはそこ
から夏季・冬季を問わず、最高に印象に残るすばらしい大会として記憶されそう。
まだ最終日前ではあるが、頑張ってくれた全ての日本人選手御礼申し上げたい

4年後の東京は、リオより盛り上がるのかなぁ?
今大会がすばらしいばかりに、ちょっと心配だな、やっぱり(^^;)。

オリンピック女子レスリング・吉田沙保里という生き方

昨日同様、女子レスリングのレビューをしようと思ったのだが・・・。
絶対女王・吉田沙保里が出場した53kg級の衝撃があまりにも大きく、気付
いたら吉田に対する文章を長々と書いていた。
多少、まとまりに欠ける気はするが、書いたものをそのまま・・・。

▼リオ五輪・女子レスリングフリースタイル53kg級決勝戦
(日本)×吉田沙保里【1-4】ヘレン・マルーリス○(米国)

・・・残念ながら、女王の四連覇は成らなかった。
決勝の相手となったアメリカのヘレン・マルーリスは実際に強く、指導に
よるビハインドをものともせずに吉田を攻めた。24歳の新鋭・マルーリス
が憧れた選手は、もちろん吉田沙保里その人。攻守のバランスが良く、
パワーとスピードに溢れるレスリングは、確かに若き日の吉田を思い起こ
させるスタイル。絶対女王は、自らが構築し、世界が模範としたレスリ
ングに敗れた。

試合後のインタビューで誰憚ること無く号泣し、「ごめんなさい」を連呼
した吉田。それは絶対に違う。本当に謝らなければならないのは、16年に
渡って当然のように過度な期待を押しつけた我々の方だ。

他競技も含め、日本がメダルを取れなくなった時期にも確実に金メダルを
取って来た吉田沙保里に対し、我々はそれを当然だと思っていなかったか?
そんな重圧が無ければ、最後の片足タックルは決まったのではないか?
・・・そう考えると、本当に申し訳無くて涙が止まらない。

吉田沙保里という不世出の偉大なレスラーに、最大級のリスペクトを!
僕は、あなたを本当に誇りに思う。笑顔で胸を張って帰国してください。
ただただ、お疲れ様でした。
今まで大きな荷物を背負い続けてくれて、本当にありがとう!

▼リオ五輪・女子レスリングフリースタイル63kg級決勝戦
(日本)○川井梨紗子【6-0】マリア・ママシュク×(ベラルーシ)

58kg級から63kg級に階級を上げ、初のオリンピック出場を果たした川井
は、今回の日本女子代表の中でも突出した安定感。上の階級の選手を相手
にしている筈なのに、パワーで一切負けていなかったのが凄い。
前の試合の衝撃を、一瞬だが払拭してくれた川井梨紗子に感謝。この階級、
しばらく川井の天下が続くかもしれない。

これにて、リオオリンピック・女子レスリングは全日程終了。
5つものメダルをもたらした女子代表に、男子代表も続いて欲しい。
高谷惣亮選手、樋口黎選手、頑張れ!