2021・G1-31 at 神戸ワールド記念ホール(05/19)

#G1 #G131 #神戸ワールド記念ホール


新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』は東京での二連戦後、また関西
取って返しての神戸大会。今日から試合数は6に戻ることになった模様。
興行的にはその方が絶対に良い。5試合だと寂しいので・・・。


[本日の公式戦結果・Aブロック] ※左側が勝利予想選手


グレート・O・カーン<4勝>【Eliminator】<2勝2敗>高橋裕二郎×
矢野通<3勝1敗>【School Boy】<1勝2敗>タンガ・ロア×
×石井智宏<1勝3敗>【School Boy】<3勝1敗>KENTA
×飯伏幸太<2勝2敗>【Arm Bar】<3勝>ザック・セイバーJr.
(○鷹木信悟<2勝1敗>【Get a Bye】<9敗>内藤哲也×)


[本日のピックアップ]


折角の神戸大会なのに、準ホームの筈の鷹木信悟が前座に回ってしまう。
どうしても内藤の不在を痛感してしまう上に、追い打ちを掛けるように
今日はピリッとしないカード編成。しかし、この二人の対戦はやっぱり
鉄板だった。

メイン、飯伏幸太vsザック・セイバーJr.
とにかく絶好調ザックに対し、ようやく復調の兆しが見えたばかりの
飯伏、という状況。しかし、既に痛恨の1敗を喫している飯伏は絶対に
落とせない試合・・・だったのだが

いつものように、打撃で攻める飯伏に対し、隙を突いて関節技を狙うザ
ックという図式。しかし今日のザックは飯伏の強烈な打撃に堪えてみせ
るという「余裕」まであった。こうなってしまうと、もうザックの世界

最後もカミゴエを二度に渡って切り返し、あまりにも難解な複合関節技
をガッチリ極めたザックの激勝横綱相撲と言っても良い完璧なゲーム
メイクには、思わず唸ってしまった。

ザック三連勝。それも、内藤・鷹木・飯伏三タテにした、という事実。
・・・これ、優勝すべきじゃね?とかなり本気で思う。次戦は同じく全勝
Oカーン。結構楽しみなんだよな、このカード。


[本日までの星取表]


2021・G1-31 at 大田区総合体育館 vol.2(04/19)

#G1 #G131 #大田区総合体育館(2)


新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』、大田区総合体育館も2日目
東阪の大会場でそれぞれ2日ずつ開幕をやる、という豪華さもG1の矜恃だ
が、入場制限で客席がガラガラに見えるのがやっぱり寂しい。今日なんか、
本当に良いカードなんだけどなぁ・・・。


[本日の公式戦結果・Bブロック] ※左側が勝利予想選手


棚橋弘至<1勝1敗>【Small Package Hold】<2敗>後藤洋央紀×
タマ・トンガ<1勝1敗>【Gun Stan】<2敗>チェーズ・オーエンズ×
ジェフ・コブ<2勝>【Tour of The Island】<2敗>YOSHI-HASHI×
タイチ<2勝>【Black Mephisto】<1勝1敗>SANADA×
オカダ・カズチカ<2勝>【Rain Maker】<1勝1敗>EVIL×


[本日のピックアップ]


驚いたことに、今日のBブロックもリーグ戦「のみ」5試合
コレは最初から決まっていたことなのかなぁ・・・。1試合の時間がかなり
長いとはいえ、さすがに5試合だと興行としてどうかと。ただ、今日の
試合順は凄く神懸かった展開棚橋藤波スタイルから始まり、オカダ
勧善懲悪で終わる、というのは非常に気持ちが良い。その中で今日は
良い意味で【ザ・プロレス】な試合が一つあった。

セミファイナル、タイチvsSANADA
初戦のオカダを観るまで、今回はこの二人のうちどちらかが優勝すべき
と思っていた僕。昨年準優勝のSANADAはもちろん、最近の試合は全て
がすばらしいタイチ。どんな試合を魅せてくれたのかというと・・・。

ぶっちゃけ言うと『全日本スタイル』(^^;)。
それも、鶴龍時代から四天王、その後の武藤体制までをごった煮にした
展開なのだから凄い。仕掛けたのはタイチだが、ソレにしっかり乗って
来たSANADAの対応力にも感心した。

最後は鶴田ばりのバックドロップを決めた後、しっかり今の自分の決め
技であるブラック・メフィストを炸裂させたタイチの勝利。もはやダー
ティーファイトをやる必要も無くなったタイチ、遂に主役の座を射止め
てしまうかも。

・・・応援してるのは棚橋なんだけど、やはりオカダ・SANADA・タイチ
の三つ巴になりそうなBブロック。こっちの方が面白いな、やっぱり。


[本日までの星取表]


2021・G1-31 at 大田区総合体育館 vol.1(03/19)

#G1 #G131 #大田区総合体育館(1)


東京に戻ってきた新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』だが、アチラで報告
した通り内藤哲也が早々に負傷欠場確定。正直、Aブロックへの興味はか
なり薄れてしまったかも。以降、Aブロックの興行は全5試合になるのも、
ちょっと納得が行かないのだが・・・。


[本日の公式戦結果・Aブロック] ※左側が勝利予想選手


グレート・O・カーン<3勝>【Eliminator】<2勝1敗>矢野通×
KENTA<2勝1敗>【Game Over】<2勝1敗>高橋裕二郎×
×石井智宏<1勝2敗>【Kamigoe】<2勝1敗>飯伏幸太
ザック・セイバーJr.<2勝>【Arm Bar】<2勝1敗>鷹木信悟
(○タンガ・ロア<1勝1敗>【Get a Bye】<9敗>内藤哲也×)


[本日のピックアップ]


さすがに内藤不在をカバーしようと、各選手が必死。特にセミ・メイン
はあまりに充実しており、甲乙付けがたい内容。ということで、今日は
双方の試合を。


まずはセミ飯伏幸太vs石井智宏
石井の真骨頂である【ゴツゴツ】に対し、真っ向から上から目線で立ち
向かう飯伏、という図が非常に面白い。石井の打つ強烈なエルボーに対
し、掌底のコンビネーションをやり返す飯伏の大人げなさ(^^;)。僕が
飯伏に感じる「特別感」は、彼のこういう部分。

恐ろしいレベルの消耗戦を制したのは飯伏
初戦はコンディションに不安を残した飯伏だが、石井との「意地の張り
合い」に負けるワケに行かない、という意地かと。対する石井は2連敗。
試合内容がすばらしいだけに、負けが続くのは惜しい。1勝出来れば流
れは変わる気がするのだが・・・。

メイン鷹木信悟vsザック・セイバーJr.
解りやすい【柔と剛】の対決だが、こうなるとやはり柔側に思い入れを
持ちたくなるのが日本人。ということで、今日はなんとなくザックに肩
入れ。これが、とんでもない試合になった。

基本はテクニカルな”切り返し合い”なのだが、その過程が凄い。
ザックは鷹木のパワーに対して玉砕覚悟で切り返しを挑むし、鷹木はし
っかり極まっているように見えるザックの関節技をパワーで無理矢理押
しつぶす。観てるコチラの方が痛い、という展開。

競り勝ったのはザック。それもシンプルな腕ひしぎ逆十字をスルッと極
め、鷹木は反射的にタップ。この二人の試合、いつまでも観ていられそ
うなくらいレベルが高い。

終わってから気付いたのだが、セミ・メインに新日本の「生え抜き」
一人も居ない、という事実。コレは団体としての進化と取るべきなんだ
けど、ちょっと悔しい気がしないでも無い。内藤の不在、やっぱり辛い
のかなぁ・・・。


[本日までの星取表]


2021・G1-31 at エディオンアリーナ大阪 vol.2(02/19)

#G1 #G131 #大阪府立体育館(2)


『G1 CLIMAX 31』、昨日と同じ大阪で今日はBブロック開幕戦
いきなり棚橋vsオカダがメイン。新日本の本気が窺えるマッチメイクなの
だが、果たして今日は・・・。


[本日の公式戦結果・Bブロック] ※左側が勝利予想選手


EVIL<1勝>【Evil】<1敗>YOSHI-HASHI×
ジェフ・コブ<1勝>【Tour of The Island】<1敗>チェーズ・オーエンズ×
SANADA<1勝>【O’Connor Bridge】<1敗>タマ・トンガ×
タイチ<1勝>【Black Mephisto】<1敗>後藤洋央紀×
×棚橋弘至<1敗>【Rain Maker】<1勝>オカダ・カズチカ


[本日のピックアップ]


昨日は散々だった事前予想だが、今日は4-1と順当、に見える。が、今日
はどの試合も「最後までどちらが勝つか解らない」という、プロレスとし
て最高の展開が連発。特に試合を落としたYOSHI-HASHIチェーズ、それ
でも今後に期待を残す内容を魅せてくれた。でもやはり今日は・・・。

棚橋弘至vsオカダ・カズチカ
少し前なら【トップ対決】と銘打たれる黄金カード。しかし、現在の2人
はIWGP“世界”戦線から外れており、ソコに戻る為に是が非でもG1優勝を
果たしたいところ。

カムバックロードはUS王座を奪取した棚橋が先行。最近はビッグマッチ
で負けの続いているオカダは背水の陣で挑む、と思っていたが、驚いた
ことにオカダの顔に悲壮感がまるで無い。逆に、久々の棚橋とのシング
ルが嬉しくてしょうがない感じ。

二人の攻防を僕は「棚橋スタイル」基本形、と位置づける。
けして目まぐるしいワケではないのに鈍重さは無く、技の攻防でしっかり
メリハリを付ける。棚橋はオカダの足、オカダは棚橋の首に照準を絞り、
集中攻撃を掛けて後半の展開の繋ぐ作戦を両者が選択。こういうプロレス
が、実はいちばん面白い



試合は終了30秒前までもつれたが、久々にポーズまで決めた上で必殺の
レインメーカーを放ったオカダの勝利。振り切ったオカダも見事だが、
オカダの攻めを受けきった上で常に先手を行った棚橋も見事。これが今
の新日本を象徴するスタイルな気がする。

基本、棚橋推しの僕だが、今日は何故かオカダの勝利が嬉しい。もしか
したらこのまま、圧倒的な強さでレインメーカーが優勝するかも・・・。
いやぁ、おもしろいわ、G1。


[本日までの星取表]


2021・G1-31 at エディオンアリーナ大阪 vol.1(01/19)

#G1 #G131 #大阪府立体育館(1)


今年も9月開催の新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』
昨年から続くコロナモードは継続中で、今年もA・Bブロックの選手が交互
に休めるスケジュール。1興行あたりの試合数が少なくなる、という弊害は
あるが、僕はこの形式がわりと好き。


[本日の公式戦結果・Aブロック] ※左側が勝利予想選手


×飯伏幸太<1敗>【Big Juice】<1勝>高橋裕二郎
グレート・O・カーン<1勝>【Eliminator】<1敗>タンガ・ロア×
矢野通<1勝>【Roasted Kenta】<1敗>KENTA×
×内藤哲也<1敗>【Long Way From Home】<1勝>ザック・セイバーJr.
×石井智宏<1敗>【Last Of The Dragon】<1勝>鷹木信悟


[本日のピックアップ]


最近、正直観客動員数がおもわしくない新日本。ドル箱のG1で起死回生
を図りたいところだが、ジェイオスプレイを欠いた状態は果たして・・・。
そんな中、今年のG1最初の公式戦波乱は起きた。

飯伏幸太vs高橋裕二郎
昨年G1二連覇を成し遂げ、今年は前人未踏の三連覇を目指す飯伏は、今
年も有力優勝候補の一人。病気で大きなポカをやらかしたばかりの飯伏だ
が、三連覇が達成出来ればそれらを払拭してお釣りが来る。ここはしっか
勝ちに行った、筈なのだが・・・。

いつも通りノラリクラリとした攻めを見せる裕二郎。バレットクラブ加入
以降の裕二郎のこのスタイル、正直本当に歯痒かった。昔の裕二郎を知っ
ている人が皆口を揃えるのが、「実力者なのに負け役に甘んじている」
このままジョバーとしてレスラー生活が終わってしまったら、それは本当
に勿体無い、と思っていた。

しかし、今日の裕二郎は違った!
飯伏の強烈な打撃をかなり浴びたにも関わらず、終盤のフィニッシュを巡
る攻防戦に打ち勝ち、新技ビッグジュースを決めて昨年度覇者から3カウ
ントを奪う快勝劇。基本は飯伏推しの僕だが、この裕二郎の姿に思わず声
を発して喜んでしまった。

今年のG1、特にAブロックはちょっと荒れそうな気配。
その台風の目が、高橋裕二郎になってくれることを切に願う。もし優勝出
来なかったとしても、例えば飯伏・内藤・鷹木の3人に土を付けたら・・・。
いや、あり得るでしょ、ソレ。だって裕二郎はマジで強いんだから。


[本日までの星取表]