WRESTLE GRAND SLAM in MetLife Dome 2nd Day

#njwgsDay2


新日本プロレス・メットライフドーム2連戦2日目
今日もスターダムの第0試合を入れても6試合。IWGP世界ヘビー級選手権
がメインに組まれていたのだが、今日のベストは・・・。

第3試合、IWGPタッグ選手権3wayマッチ
鈴木軍タイチ&ザック・セイバーJr.に、CHAOSYOSHI-HASHI&後藤
洋央紀LIJ内藤哲也&SANADAが挑んだ一戦。

主役は完全にタイチ
3wayという難しい試合でもしっかり試合の主導権を握り、相手の2チー
ムを完全にコントロール。何が凄いのかと言うと、ヒール的に立ち位置
に居るにも関わらず、観客がなんとなくタイチ&ザックの勝利を望んで
いる、という事実。観客まで掌に乗せるくらいの選手になるとは・・・。

もしかしたら、タイチはIWGP世界戦線で活躍するべきかも。
今年のG1、僕はタイチを最注目の選手に位置づけて観るつもり。
昔は大っ嫌いだったんだけどなぁ、タイチ(^^;)。

WRESTLE GRAND SLAM in MetLife Dome 1st Day

#お帰りを言う係


新日本プロレス・メットライフドーム2連戦初日
いまこの段階でドーム2連戦、というのがそもそも無理がある。スター
ダムの提供試合を入れても全6試合、明日よりカードが弱いのか、CSの
中継も無い。しかし、今日は絶対に見逃せない大会だった。

メインはIWGP USヘビー級選手権
王者の棚橋弘至に、欠場明けの飯伏幸太が挑んだ。飯伏はコレが復帰戦

試合前から号泣の飯伏。
自らの欠場で重要な大会に穴を空けたのことが相当ショックだったのか、
復帰できるかどうか解らない病気だったのか、それは定かでは無いけど、
とにかく彼の中では重大な問題であったのは窺えた。

試合は、飯伏の怒濤の攻めを棚橋が受けきる、という鉄板な展開。
しかし飯伏のコンディションが思った以上に良く、途中からコレが復帰
戦である、という事実を完全に忘れた。それでも棚橋は受け続ける
この姿こそ、僕らを新日本に引き留めた『太陽の天才児』の姿である。

飯伏必殺のカミゴエまで喰らいながら、最後はハイフライフローを決め
て初防衛に成功した棚橋。試合後も号泣した飯伏に対し、棚橋は観客に
代わってこう言った。「飯伏、おかえり」・・・。

久々のエアギターと「愛してまーす!」で大団円となった西武ドームの
初日だが、思わず涙してしまったのが試合後のインタビュー

『新日本プロレスで「お帰り」って言う係、もうちょっとオレやります
よ。ファンのみなさんが安心して戻って来たときに、安心して「お帰り」
と言いたいから。だから、まだ先になるよね。先になるけど、みんなね、
それぞれの生活、それぞれの目標に向かって頑張って行きましょうよ。
ちょっとしたきっかけでいいんで、棚橋何してっかなとか、私そういえ
ばプロレス好きだったなとか、思い出してもらって。そこには棚橋がい
ますから。しつこいぐらい、うっとうしいぐらい見守ってますから。』

・・・泣かすなよ、タナ(^^;)。
棚橋弘至が居る限り、新日本プロレスファン止めないよ、オレは。

RESURGENCE

#njresurgence


昨日の朝にライブ配信された新日本プロレス米国ロサンジェル
ス大会『RESURGENCE』のアーカイブをようやく視聴。新日本の
ビッグマッチがアメリカで行われるのは久しぶりだが、なんとこ
の大会は【有観客】。まずはメインイベントについて。

長期政権を築いていたジョン・モクスリーを破ってIWGP US王座
に就いたのは、なんと元鈴木軍ランス・アーチャー。この巨大
な新王者に、棚橋弘至が挑戦。いやぁ、すげぇカードだ・・・。

とにかくランスがパワーに任せて暴れまくり、タナがソレを正面
から受ける、という展開。自分より一回り以上大きな選手を相手
に、30分近くコレをやれる、というのがタナの非凡なところ。

ランスの攻めを受けきったタナは終盤怒濤の畳み掛けハイフラ
イフロー三連発という鉄板のフィニッシュで、日本人初US王者
となった。ジェイ同様、これでタナもグランドスラムを達成。

タナはレスラーを含めた関係者の評価が高い選手だが、そりゃあ
そうだろ、と思わず納得。試合後、ヒールのアーチャーがマイク
でタナにリスペクトを示したのだから凄い。

US王者になったので、棚橋弘至はしばらくアメリカ中心になる
可能性大。AEWIMPACTのリングでも防衛戦をして欲しいし、
なんならケニーAEW王座とのWタイトルや、モクスリーとの
シングルなど、夢の広がる興味深い展開になりそう。棚橋弘至
ベルト姿、やっぱりしっくり来る!

もう一つ。
この大会、観客は歓声を挙げていたし、ハイタッチなどのスキ
ンシップも解禁されていた。コールの響く会場はとにかくすば
らしい。この光景を観ていて、正直ちょっと涙が出た

日本にも早く帰って来てくれないかな、「本当のプロレス」が。

Cursed “IWGP WORLD” Too…

#呪われたIWGP


新日本プロレス『WRESTLE GRAND SLAM in TOKYO DOME』
今回はガッチリ仕事だったので、残念ながらしっかり観てはいないのだ
が、少しばかり考えさせられた。

IWGPはその成り立ちからずっと【呪われた】と表現されてきた。
猪木vsホーガンの[舌出し失神][長州乱入→蔵前暴動]の二つの事件は
ファンにトラウマとして残っている。この悪い流れを藤波辰爾ビッグ
バン・ベイダー闘魂三銃士、そして中邑・棚橋が必死に払拭して今が
あるのだが、IWGPに“世界”が付いた今、また悪い連鎖が・・・。

東京ドームのメインは、王者の鷹木信悟棚橋弘至が挑むIWGP世界戦
そもそも鷹木に挑戦するのは飯伏幸太だったのだが、突発性の疾患で
飯伏が欠場。棚橋の挑戦が決定したのは前日のことだった。

初代王者の飯伏は一度も防衛出来ず、二代目のオスプレイもケガでタイ
トル返上。三代目王者の鷹木は頑張っているが、悲惨なことに「暫定」
感が半端ない。この状態であの棚橋の挑戦を受けさせるのは、ちょっと
気の毒であった。

まだしっかり試合を観ていないので寸評は避けるが、評価は「大熱戦」
鷹木の評価はもっと上がって欲しいし、棚橋にはIWGP世界のベルトを
一度は腰に巻いてもらいたいところ。

この試合が、今後に繋がるといいんだけど・・・。

証言初代タイガーマスク

#黄金の虎


▼証言初代タイガーマスク 40年目の真実 / V.A

お馴染みの宝島「証言」シリーズ
なんだかんだで証言シリーズは全て読んじゃっているのだが、今回の題
材は他で散々いじくり回された感のある“初代タイガーマスク”。宝島が
コレをどう処理するか、注目していたのだけど・・・。

証言者は佐山聡本人の他に、高田延彦、藤原喜明、新間寿、グラン浜田、
藤波辰爾、山崎一夫、藤原敏男、佐山聖斗8人。いわゆる「佐山本」
の常連は藤原・新間・山崎の3名くらいで、高田、浜田、そして藤波の
語る佐山の話は非常に新鮮。特に自分で「佐山に喰われた」と語る藤波
の談話は、実に興味深い「証言」となっているように思う。

惜しむらくは、各人の語る内容がやはり【新日本プロレス】の時代に偏
っていること。第一次UWF修斗UFOあたりの佐山についての証言が
もう少しあれば、証言シリーズ屈指の傑作になったかもしれない。

現在、健康状態がけして良くなさそうな佐山聡だが、やって欲しいこと
がまだまだある。プロレス・格闘技史上最高の『天才』は、絶対に長生
きしなければならないし、もう一度リングに立つ必要もあると思う。

タイガーマスクに人生を変えられた人は、たくさん居るんですよ、ええ。