NXT TAKEOVER BROOKLYN IV

いつもだったらなんとなく全体を触れるのだけど、今回のNXT・TAKEOVER
1試合に関してのみ! セミファイナルで行われたNXT女子王座戦について。

王者シェイナ・ベイズラーに挑んだのは、我らがカイリ・セイン
1年前のメイ・ヤング杯決勝と同一のカードで、その時はカイリの勝利。が、
この1年で状況は変わり、今の王者はシェイナ。カイリはなかなか勝てずに
いたのだが・・・。


やはり主導権を握ったのはシェイナ。MMA仕込みの関節技と打撃でカイリを
追い込みまくったのだが、カイリはもう「根性」と表現するより他ない強い
気持ちを終始崩さず。インセイン・エルボー2回目迎撃され、スリーパー
で捕まったところで思わず天を仰いだ僕だが、それをクルッと切り返しての
勝利。カイリ・セイン、日本人女子2人目NXT女子王座戴冠!!

・・・やられてやられて、やられまくった上での逆転。
コレって、「全力女子」の頃の宝城カイリそのもの。あの頃の宝ちゃん
そのままNXTの頂点に立ったような気がして、少し胸が熱くなった。

でも、まだまだこんなモンじゃないでしょ、カイリ・セインは。
おそらく良い時期にRAWSmackに昇格するだろうから、その時は本当に
一発でどちらかの女子王座に就いて欲しい。中邑もASUKAも出来なかった
ことだけど、宝ちゃんなら・・・。

嬉しいなぁ、凄く。
カイリなら、僕らに凄く良い景色を魅せてくれる気がする。
世界の海賊女王に拍手を!!

「かつて」の名勝負を「今」の何かに!

9月1日に両国国技館で行われる丸藤正道20周年記念大会「飛翔」全カード
26日のNOAH後楽園ホール大会で発表された。メインは・・・。

丸藤正道vsヒデオ・イタミ
KENTAことイタミは、WWE所属のままワンマッチのみ両国のリングに上がる。
かつてNOAHのリングで名勝負を繰り広げた両雄が久々の邂逅。ビッグマッチの
メインに相応しいカード、ではあるのだが・・・。

・・・批判を覚悟で言う。
丸藤がかつてのライバルをチョイスした心はなんとなく解る気がするが、今の
イタミにビッグマッチのメインを務める資格があるのか?と。

NXT初登場時こそ新鮮だったが、負傷続きでコレと言った活躍が出来ないまま
今にいたっているイタミ・・・いや、KENTA。あのKENTAなのに、何の実績も残
さないままに帰国し、なんとなくメインに出る。それってなんか・・・。

出来ることなら、9月1日までに所属する205LIVEで何らかの結果を残してから
帰国して欲しい。例えばクルーザー級王座獲得とか、もしくは王者とシングル
やって勝つとか。僕の中で丸藤vsKENTAは大きなブランドであるが故に、この
試合が落ち目のベテラン同士の試合に成り下がってしまうのはちょっと悲しい。

折角の機会なのだから、最高のお膳立てで。
丸藤もできればGHC王者としてリングに上がって欲しいな、本当は。

“HUMAN POWER STATION” passed away…

WWEオフィシャルサイトにて、“人間発電所”こと、ブルーノ・サンマルチノ
訃報が報じられた。死因は今のところ不明だが、ここ数ヶ月は体調を崩し、
療養中だった模様。享年82

60年代WWWF(当時)世界ヘビー級王者と言えば、イコールでサンマルチノ
の事を指す。僕のプロレス研究は小学生の頃に貪るように読んだ各種のプロ
レス入門から始まっているのだが、どの本にも例外無くサンマルチノのWWWF
王座奪取の試合が記載されていた。

正直言えば、僕は全盛期のサンマルチノのファイトを観た覚えが殆ど無い。
日テレの特集番組等で何度かジャイアント馬場と絡んだ試合を目撃した程度
であり、その時はなぜこの選手がそんなに人気があったのか、全く解らなか
った。しかし、いわゆる歴史系のサイト全盛期の写真などを見ると、とに
かく漂う大物感。↑↑のポーズ写真だけで、いかにサンマルチノが特別だった
のかが良く解る。

もしサンマルチノの存在が無かったら、現在のWWEは存在しなかった筈。
ニューヨーク・MSGという大会場で毎週のように1万人オーバーの観客を集
め、誰にでも解る単純明快なプロレスで大観衆を納得させる。つまり、今の
WWEのコンセプトと寸分違わぬプロレスを60年近く前に完成させた偉人
と言っても良いと思う。

親友の馬場さんは、既に入場を済ませている。
人間発電所東洋の巨人の決着戦は、アチラの世界で。僕が行く頃には、
これが定番カードになっている気がする。

人間発電所に、最大級のリスペクトを。

参考:WWE Hall of Famer Bruno Sammartino passes away(wwe.com)

WRESTLEMANIA 34・がっかり・・・

年に一度の祭典、WWE WRESTLEMANIA 34、今年はニューオーリーンズ
のメルセデスベンツアリーナにて開催。徹夜仕事終わり、眠気と闘いなが
らプレショーからずっと観ていた。なぜなら、今回は記念すべきレッスル
マニアになるハズだったから・・・。

いつも通りド派手に入場した我らが中邑真輔
会場も新王者誕生を期待する雰囲気が強く、この段階で完全にお膳立ては
「出来上がっている」感があった。しかし・・・。


中邑真輔、AJスタイルズ敗れWWE王座奪取ならず・・・。
試合後、AJにローブローキンシャサをぶち込み、今後に含みこそ残した
モノの、期待値MAXで観ていた僕からすれば正しく「後の祭り」。残念さ
が増す結果にしか繋がらなかった。

いつかの東京ドームと遜色の無い、すばらしい試合だったのは認める。
ただ、今回だけは内容だけでは満足出来ない。是が非でも結果が付いて来
て欲しかった、というのが正直なところ。

やっぱり、日本人WWEでトップにはして貰えないのかなぁ・・・。
今後、真輔がまたタイトルに絡むことはあると思うけど、レッスルマニア
で獲得する、というシーンはもうきっと無い。ただただ、残念
KING OF STRONGSTYLEをもってしても・・・。

NXT TAKEOVER NEW ORLEANS

レッスルマニアの前日と言えば、TAKEOVER
NXTのビッグマッチ「TAKEOVER NEW ORLEANS」は、今回も大盛況
正直、中邑が昇格してから以前ほどコンスタントに観なくなったNXTだが、
やはりTAKEOVERだけは気になる。仕事しながらWWE NETWORKにて。

第1試合でいきなり仕事の手が止まった(^^;)。
新設NXTノースアメリカン王座決定戦7wayラダーマッチ
出場したのはEC3、リコシェ、アダム・コール、キリアン・デイン、ヴェルヴ
ェティーン・ドリーム、ラーズ・サリバンの7名で、一番人気はリコシェ、次
いでアダム・コール

観客の「Fight Forever!」チャントが鳴り止まない大熱戦で、いきなり興奮
の坩堝へ。最後は元BULLET CLUBコールが天井に吊された北米ベルトを掴
み、初代NXT北米王者となった。場内はBAY BAY大合唱。すげぇ・・・。

ダスティ・ローデス杯争奪タッグトーナメントの決勝は3wayマッチ
なんとロドリック・ストロングが最後の最後にピート・ダンを裏切り、オラ
イリーとこの日2試合目となるアダム・コールに加担。アンディスピューティ
ッド・エラ入りをアピールして終わる、という衝撃の展開

NXT王座戦は何気に長期政権となっている元ソンブラことアンドラーデ・シ
エン・アルマスアレイスター・ブラックが挑んだ。NXTらしい力の入った
攻防は見応え充分。

結果は再三の乱入をモノともせず、ブラックマスを見事に決めたブラックが
勝利し、遂にNXT王座奪取。ソンブラはこれを機に昇格するのかなぁ・・・。

驚いたのは、NXT王座戦がメインにならなかったこと。
トリを務めたのは、名タッグチームだったD.I.Y同士のシングルマッチ。
完全にヒールになってしまったトマソ・チャンパと、ほぼ全ての観客を
味方に付けたジョニー・ガルガノのグラッジマッチ、ルールはNODQ

・・・おそらくNXTの歴史に残る名勝負
この2人、CWCでも一度シングルで闘っており、その時も凄いパフォーマン
スを魅せたのだが、今回はそのレベルを軽々と超えた。最後はガルガノが
チャンパのニーブレスを使ったSTFで勝負を決めたが、これはもう2人の勝利
違う状況での再戦が観たいなぁ・・・。

今回のTAKEOVER、やたら満足度が高かった。テンションが上がったまま、
レッスルマニア観戦へ繋ぐつもり。
・・・仕事もしなきゃならないんだけど、マジで(^^;)。