Heat of the Moment

#ONGAKU-SENKA


復活の『今日のiPod「POP」から流れた曲』。
もう30年以上前という遠い昔の曲。当時溢れていたチャート系の
ラジオ番組で毎日かかっていた曲。

Heat of the Moment by ASIA.
ASIAは「エイジア」と発音し、アルバムの邦題は漢字の当て字で
「詠時感(エイジア)〜時へのロマン〜」。キング・クリムゾンや
イエス、EL&Pという当時のプログレシーンで活躍した精鋭たちが、
Popを追求する、という斬新なスタイルのバンドだった。

圧巻なのは、間奏のカール・パーマーのドラムス。
特に難しいことをやっているワケでは無いのだが、「リズムを印象
づける」ことに大成功している稀有なパターン。スティーヴ・ハウ
の透明感溢れるボーカルと相まって、相当に売れた。

ASIAはこの至極のデビューアルバムが最高傑作とされているのだが、
次の「ALPHA」もヒット。“悲劇のマスクマン”こと、ザ・コブラの
テーマ曲がASIAの「The Heat Goes On」だったのはプロレスファン
には有名なエピソードである。

こういうカラッとしてスカッとする曲がチャートに登場しなくなって
久しい。そのジャンル、今完全に空き家だと思うんだけどなぁ・・・。

▼詠時感(エイジア)〜時へのロマン〜 / ASIA

「野人」ラストダンス

#中西学引退 #上からドン!


新日本プロレス「NEW JAPAN ROAD」最終戦、後楽園ホール大会。
「野人」の異名を取った中西学の引退興行である。


中西は「第三世代」と呼ばれた同志の永田裕志、天山広吉、小島聡と
タッグを組み、今現在の新日本4TOPに名を連ねるオカダ・カズチカ、
棚橋弘至、飯伏幸太に後藤洋央紀を加えたチームと8人タッグで対戦。
入場時で既に感極まった表情の中西が印象深い。

普通の人間なら致命的、と称されるケガが無ければ、今の鈴木みのる
と同様の活躍が出来たかもしれない中西。全盛期の迫力に溢れた姿は
正直見る影も無い。でも、中西は最後まで中西らしくあろうとした。




そんな状態で対戦相手全員の必殺技を正面から受け、玉砕して行った
姿は本当に見事だった。正しく「天晴れ」。男ならこうありたい、と
思うくらい、すばらしい引退試合であった。

正直、第三世代の選手たちにはほぼ思い入れが無い僕なのだが、それ
でもデビュー戦を観ている選手が引退していくのは寂しい。残された
3人も引退はそう遠くない気はするが、その前にもう一花咲かせて欲し
い気がする。

好ファイトで最高の引退試合を魅せてくれた中西のためにも。

ヤマノススメ on Amazon Prime

#これまで絶対に無かったジャンル


どういうワケかfireTVのトップに突然表示された↓↓このアニメ。

「ヤマノススメ」。
登山・・・というか、山歩き系の美少女アニメ。ネタ枯れにも程がある、
と呆れながらチェックしたのだが、観てみるとコレが結構おもしろい。
今や登山をしよう、などとは死んでも思わないが、かつては山に大い
に憧れていた僕(^^;)。もっと若いときに観たかったかも。

取り敢えず山のファーストステップを丁寧に解説しているから、これ
から実際に山歩きを始めようとしている人には参考になると思う。

ちなみに1stシーズンの尺は5分、2nd・3rdも15分だから、あっとい
う間に視聴完了。コンパクトで楽しい作品なので、山に興味がある人
は是非。

あ、「おれたちの頂」とか真剣に読んでた人たちは過度な期待禁物!

上村優也

#何かを決意した若者の覚悟


新日本プロレス「NEW JAPAN ROAD」後楽園ホール大会。
今年のROADは中西学の引退記念シリーズとして行われているのだが、
後楽園ホール3日目の第2試合で、ひさびさに胸のすく試合が。

主役はキャリア3年のヤングライオン、上村優也。
CHAOSvs鈴木軍のタッグマッチに1人だけ若手が入った8人タッグだっ
たのだが、驚いたことに上村はリングインと同時に鈴木みのるを急襲。
あの鈴木に数分間反撃を許さないくらい攻め込んで魅せた。


激高する鈴木に場外でボコボコにされる上村。ここまでは普通だと思う
のだが、驚いたことに上村は鈴木を殴り返す。感覚的には鈴木100に対
して上村は1だが、諦めない姿勢は確実にこちらに伝わった。

試合はもちろん上村のフォール負け。完全に意識が飛んだと思いきや、
鈴木にたたき起こされた時に↓↓こんな表情を・・・。

・・・すばらしい。
正直、上村は他のヤングライオンと比較して横並びだと思っていたが、
この1試合だけでかなり突き抜けたかもしれない。なんならもうすぐに
でも、上村と鈴木の絡みが見たくなっているのだから。

ボスはトドメのゴッチ式パイルドライバーを敢行しなかった。
つまりこれは「NEXT」があるということ。上村はなんとか鈴木との
一騎打ちまで辿り着き、ゴッチ式を喰らう必要がある。

当分新日本の一人勝ちは続くだろうなぁ・・・。
若手からベテランまで、ほぼ全員がギラギラしてるんだから。

ジャッジメント

#仇討ちの葛藤


▼ジャッジメント / 小林由香

先日の福岡出張の帰り、空港でSちゃんがくれた文庫。どうやら既に
読んでいた本を買ってしまったらしい(^^;)。ということで軽く読み始
めたのだが、そんな気持ちで読むべき本ではなかった・・・。

20XX年、「復讐法」が成立した日本が舞台。復讐法とは「犯罪者か
ら受けた被害内容を合法的に刑罰として執行できる権利」。裁判で
この法の適用が認められた場合、被害者(またはそれに準ずる者)は
旧来の法に基づく判決か復讐法かを選べる。ただし、復讐法を選んだ
者は、「自らの手」で刑を執行しなければならない・・・。

連作短編の体。
復讐法執行権利者として登場するのは、息子を惨殺された父親、自ら
の母親を娘に殺された女、通り魔に近しい人たちを殺された複数の被
害者たち、一人息子を著名な霊能者に殺された母親、両親に妹を餓死
させられた兄。どのケースも一筋縄ではいかないのは勿論だが、何よ
りも復讐法執行・・・つまり仇討ちを決意し、合法とは言え「殺人」を
犯そうとしている人たちの心の葛藤があまりにリアル。

自分がもし「復讐法」実行の権利を与えられたら、という事態を想像
せざるを得ない内容。故に読後感もサイアクだし、読み終わった後に
長い間どんよりした気分が残る。ただ、これは読んでおくべき本だ、
と思ったのも紛れもない事実である。

小林由香はコレがデビュー作らしい。処女作でこんな凄いモノを書い
てしまったら、後が本当に大変な気がするなぁ・・・。