“LU” on SAMURAI!

「LUCHA UNDERGROUND」とは、 メキシコのAAA(トリプレ・ア)が、米国・
L.Aの常設会場・TEMPLEで展開するレスリング・ショー。配信前提のハウスショー
であり、EL REY NETWORKが毎週中継。このご時世には珍しく、予算相当余裕の
ある団体で、エグゼクティブプロデューサーに映画監督のロバート・ロドリゲス
起用。WWEとも新日本とも違ったプロレスを展開している。

参加選手はレイ・ミステリオJr.ペンタゴンJr.フェニックスジョニー・ムンド
リコシェリッキー・マルビンもマスクマンとして出場。なんかECWの香りが・・・。

残念ながらEL REYは日本からのアクセスを遮断しており、LUの映像はオフィシャルHP
のダイジェストを観ることしか出来なかったのだが、なんと!!

10月14日よりFighting TV SAMURAI!にてシーズン1よりオンエア決定!
タイムラグはあるが(米国では既にシーズン3)、日本語字幕の付いた状態で毎週観れ
るのはかなり嬉しい! 恐ろしくハードで危険なルチャ、遂に日本上陸

暗闇の虎と東京プロレス

▼G SPRITS Vol.41

本日発売のMOOK「G SPIRITS vol.41」凄い
巻頭には初代ブラックタイガーこと“ローラーボール”マーク・ロコ2万字イン
タビュー。言われてみれば知名度は抜群のブラックなのに、これまでそのサイ
ドストーリーが語られることは無かった。現在のロコを捕まえたG SPIRITSの
スタッフ感謝すると共に、最高のリスペクトを表したい。

それだけでなく、今号の特集は「東京プロレス」
本当に“伝説”となっているアントニオ猪木vsジョニー・バレンタインのカード
を組んだ幻の団体について、猪木を始めとしたレスラーや団体関係者がインタ
ビューに応えている。

上記の2本に加え、佳境に入った連載「WWE前史」「リスマルク特集」など、
今回は飛ばすべきトピックが一つも無いすばらしい構成。出版形態はMOOKだ
が、これはもう上質な研究書である。

このMOOK、本当に末永く続いて欲しい
リリースされるのであれば、どこまでも購入するつもりなので。

山本美憂の「切なさ」

「RIZIN FIGHTING WORLD GP 2016」の録画を見た。
オンエアされた試合は全般的に激しいモノが多く、昨年大晦日や4月の大会に比べ
れば内容は上々。藤田完敗など、かなり悲しい場面もあったのだが、個人的
にいちばん切なかったのは↓↓この試合。

RENA vs 山本美憂
僕と同年代のかつての女王は、自分の娘でもおかしくない年齢の立ち技クィーン
に、完膚無き迄に叩きのめされた

山本ファミリーゴッドファーザー山本郁英の現役時代を僕は知らない。
だから、僕が最初に目撃した山本家の格闘家は、アマレス無敵を誇った美憂
あった。KIDの衝撃も凄かったが、全盛時の美憂はさらに凄いインパクト。まだ
競技人口がそれ程多く無かった女子レスリングでは、完全に「別格」な風格を醸
しだし、それでいてクールビューティーという言葉がしっくり来る色気。
山本美憂以上のスター性を持つ女子格闘家を、僕はいまだ知らない。

時代から見離されるにも程がある、と思う。
もうあと1大会前に女子レスリングが五輪種目になっていれば、金メダルを取っ
たのは絶対に山本美憂であった。総合格闘技に”女子”というジャンルが確立され
るのがもう10年早ければ、UFCの女子王者は山本美憂だったかもしれない。
なぜここまでタイミングが合わないんだろう・・・。

年齢的には難しいかもしれない。
でも、出来ることなら女王・山本美憂がリング上でガッツポーズを取る姿を、
一度でいいから見たい。相手は・・・RENAしか居ないでしょ、もう。
「神の娘」は、無冠であってはならないから。

CWC #10 Episode Final

「WWE CRUISERWEIGHT CLASSIC」、シーズンファイナル
日本に縁のある選手ばかりが残った準決勝2試合決勝1試合をライブで配信。
もちろん、優勝候補大本命飯伏幸太に注目が集まったのだが、果たして・・・。
今回は準決勝2試合と決勝1試合のみレビュー。

▼ 〇グラン・メタリック(ドラダスクリュードライバー)ザック・セイバーJr.×

元新日本プロレスマスカラ・ドラダことメタリックと、元NOAHザックの一戦。
立体殺法のエキスパート欧州スタイルのレスリングマスター、完全に対極に居る
と見られる二人が正面から激突した。

ザックの関節技にドラダは苦戦する・・・と戦前は予想していたのだが、どうしてどう
してドラダが完全にザックの動きに付いていく。メキシコ流のジャベと新日スタイル
グラウンドのミックスでザックに劣らない動きを魅せるのだからさすが。

熱戦に終止符を打ったのは必殺のドラダ・スクリュードライバー
両者共に持ち味を出し尽くした上での名勝負であり、これに勝利したドラダに
大拍手。3カウントが入った瞬間に大声を出してしまった! ドラダ、決勝進出!

▼ 〇T.J パーキンス(リバース足四の字固めwithフェイスロック)飯伏幸太×

元DDT・新日本飯伏元新日本LA道場TJ。期せずして双方新日本系であり、
これまでの両者の試合内容から期待値がかなり高かった試合。もちろん、期待に違わ
ぬ最高の試合となった。

いわゆる“噛み合う”試合。雰囲気的にはDDTで話題になった飯伏vsエル・ジェネリコ
の雰囲気に酷似した、レベルの高い空中戦。リアルに一進一退の攻防であり、両者へ
のコールが鳴り止まない凄い試合。飯伏2発目シットダウンの体制で、正直イヤな
予感がしたのだが・・・。

飯伏のフィニッシュを見事に切り返したTJが鉄壁のリバース足四の字。各社の記事で
「ニー・バー」と表記されているが、紛れもなく裏四の字。さらにフェイスロック
を加えた拷問技で飯伏、無念のタップTJが決勝に進出! 正直、残念・・・。

▼ 〇T.J パーキンス(リバース足四の字固め)グラン・メタリック×

各国から集まった32人の頂点は共に元新日勢。どちらを応援していいか迷った末に、
どちらも応援するのを止めた(^^;)。そして試合前にHHHが登場し、この試合の勝者
がWWEクルーザー級王者となることをアナウンス、ベルトまで披露。じっくり見せ
て貰いました!


準決勝がハードだった両者だが、疲れ微塵も見せず。初開催のCWCで王者になる、
ということは、WWEの歴史に名を残す、ということ。共に死力を振り絞った削り合
であり、本当に手に汗を握った。こういう試合、もうしばらく無いかもしれない。

最後はTJが完全無欠のリバース足四の字を極め、ドラダはタップアウト・・・。
TJCWC覇者になると共に、新設のRAW/WWEクルーザー級王座を獲得。NXT
経由せずにRAW進出となるTJ。考えてみれば、彼ほどWWE向きな選手は居ない。

10週に渡って放送されたCWC、内容的にはほぼ文句無し
正直、ココに出ていいの?的な選手も何人か含まれてはいた(^^;)が、16ヶ国から
集まった選手たちの「成り上がってやる!」感バリバリの試合は本当に面白かった。
こうなると二回目に期待するべきなのだが、今回を超えるのは難しいだろうなぁ・・・。

とにかく、充実の10週間でした! ありがとう、WWE!

AJ became a “WWE WORLD CHAMPION”

久しぶりに2リーグ体制となったWWE
シェイン率いるSmack Down Liveチームの単独PPV「BACKLASH」のメイン
は、王者のディーン・アンブローズAJ.スタイルズが挑戦したWWE王座戦

試合の主導権は終始AJが握っていたのだが、アンブローズの泥臭い反撃
手こずる展開。ただ、プロレスラーとしてのランクはやはりAJが上だった模様。
レフェリーのブラインドを突いたローブローから、スタイルズクラッシュ発射!

AJ、遂にWWE世界王者に!
PPVのメインに相応しい熱戦を制した上での王座奪取。反則絡みではあるのだ
が、今のWWEユニバースはアレを反則とは認識しない筈。なるべき男が、なる
べき時に、なるべき場所で最高峰に辿り着いた。それが事実だと思う。

デヴィットこそ負傷→返上してしまったが、WWEの擁する3つのシングルタイ
トルホルダーを列記してみよう。

WWEユニバーサル選手権(RAW):フィン・ベイラー ※翌日怪我で返上
WWE世界選手権(Smack Down):AJ.スタイルズ
NXT選手権(NXT):中邑真輔

驚くべきことに、全ての王者が元新日本プロレス勢
今回のタイトルマッチでもアンブローズが田口どどんを、AJが後藤牛殺し
を使ったのだが、英語実況でもキッチリこの名称が使われた。
WWEは間違い無く新日本を意識しているし、出来ることなら団体ごと取り込ん
でしまいたい、と思っているような気がしてならない。そうなったらそうなっ
たで、面白い展開になる気もするのだが・・・。

とにかく、我々のフェノメナール・ワンがWWEの頂点に立った!
こうなったら元新日本勢トップを独占してしまえ!!!