サムソン宮本の素敵な遺言

#新根室の将来


北海道・UHBのニュースサイトにて、ちょっと目を惹いたトピック。
YouTubeにもアップされていたので、↓↓にて確認。

新根室プロレスは、完全なるアマチュア団体。とはいえ、一世を風靡
したアンドレザ・ジャイアントパンダが所属している団体でもあり、
知名度はけして低く無い。そのアンドレザを産み出したのが団体の長
でもあるサムソン宮本。残念ながら、2年前に難病でこの世を去って
いる。

その新根室が、3年ぶりに新木場1stリングで興行を打ったのが先月。
生前のサムソンの新木場での発言、「必ずココに帰ってきます!」
受けてのモノ。

・・・9分弱のニュース映像を観たら、改めてプロレスっていいな、と。
新根室はアマチュア団体なので、(アンドレザ以外)オーバーグラウ
ンドに出てくることは無いと思う。だけど、地方の名物として残って
いくことは充分に出来るハズ。

宮本さん、すばらしい団体を残してくれてありがとう!
根室に行くことがあれば、新根室の大会は絶対に観たい。定期興行
復活するよう、祈っています。

成田蓮・海野翔太

#新時代


新日本プロレスバトルオータム・エディオンアリーナ大阪大会
下半期で一番重要なビッグマッチだったが、主役に躍り出たのは・・・。

まずは新設のTV王座決定トーナメント準決勝
出場メンバー的にほぼ「本命」と思われたSANADAに、フロントス
ープレックスホールド『完勝』して魅せた成田蓮

このトーナメントで破った相手は、石井矢野、そしてSANADA。
既にちょっとした世代交代を達成してしまった感じすらある成田だ
が、ここでベルトを取ればオカダ以来の騒ぎになりそう。決勝戦は
来年のドーム、相手はザック・セイバーJr.。難敵だが、或いは・・・。

そして、メインで内藤を破り、US王座を防衛したオスプレイの前に
現れたのは、なんと海野翔太。どうやら11月20日の有明大会でタイ
トルマッチが組まれるらしい。正直、成田に大きく差を付けられた
感の否めない海野だが、成田の前に戴冠できれば一挙に逆転出来る。

・・・新日本プロレスにも、新時代が来そうな気配。
無かったことにするのだけは止めて欲しいなぁ、マジで(^^;)。

TERAJI vs KYOGUCHI

#日本人対決


ライトフライ級統一世界選手権
WBC王者寺地拳四朗と、WBAスーパー王者京口紘人が一騎打ち。日本人
同士の統一王座戦は、2012年の井岡vs八重樫以来。

両者のこれまでを比較すると、7-3で拳四朗が有利。しかし、個人的に京口の
ボクシングスタイルには好感を持っており、京口を贔屓した上でのTV観戦に。

しかし、自力で勝る拳四朗はさすがに強く、5Rに強烈なストレートを当てて
京口からダウンを奪う。見るからに深刻なダメージで、やはりダメかぁ、と
諦めかけたのだが・・・。

なんとラウンド終盤巻き返しを掛けて魅せた京口。
正直言って【あり得ない】シーンであり、京口の精神力だけで起こした奇跡
この5Rの攻防は、おそらく日本のボクシング史に残るビッグラウンドになっ
た気がする。

しかし、7Rで完全に力尽きた京口。
6Rを流し、スタミナを回復した上でしっかり試合を片付けた拳四朗、やはり
並の世界王者では無い。

もし井上尚弥という存在が無ければ、おそらく現在の日本ボクシング界は
寺地拳四朗を中心に回っていた気がする。四団体統一が成されれば、尚弥と
の差は大きく短縮されるハズ。拳四朗ならやっちゃうかも・・・。

SHINSUKE NAKAMURA vs GREAT MUTA

#Yeaoh!


有明アリーナで行われたプロレスリング・ノア『有明凱旋』
Abemaで生中継があったので、久しぶりにTV観戦していたのだが、休憩時間
に上映された元旦武道館大会特報映像驚愕!

グレート・ムタがシングルで闘う相手は、なんと中邑真輔
正確に言えばWWEスーパースターSHINSUKE NAKAMURAが、久々に日本の
団体のリングに上がる。ここ数年で、いちばんビックリしたかもしれない。

NOAHにとっては完全にしてやったりのサプライズ。これでおそらく武道館の
客入りは完全に保証された感。個人的にも「うわ、観てぇ!」と叫んでしまっ
たくらい、ときめく発表ではあった。が・・・。

今日のNOAHは気合いの入ったカードが揃っており、内容もかなり充実してい
たのだが、この発表に完全に喰われた感があったのはちょっとだけ残念(^^;)。
試合の記事が全然上がってこないからなぁ・・・。

足跡

#絶望と希望


▼足跡 / KENTA

全日本プロレスNOAHを経て、単身米国へ渡りWWE(NXT)のリング
でファイト、現在は新日本プロレスで活躍するKENTAの自伝。G1の頃
からリング上でPRに余念の無かった本(^^;)をようやく入手した次第。

NOAHで頭角を現し始めた頃のKENTAは、最高に魅力的な選手だった。
プロレスラーとしては小兵、さらにムキムキの筋肉質では無いにも関わ
らず、2mを超える高山善廣を相手にしても小さく見えない。闘争心を
剥き出しにして闘うその姿は、ある意味プロレスラーの理想。こういう
選手が新日本に居ないのが本当に悔しかった覚えがある。

この自伝ではKENTAの誕生から少年期・青年期、プロレスラーになっ
てからの各団体でのキャリアがバランス良く語られているのだが、のめ
り込んで読めたのはやっぱりWWE入団まで。米国でも大活躍を期待され
ていたのに、度重なる大怪我で欠場を繰り返す。結局はRAWにもSDにも
登場出来ないまま退団してしまったのは、やっぱり本人にとっても思い
出したくないキャリア、ある意味黒歴史だったことが伝わって来た。
あそこでプロレスラーのKENTAは、半分終わってしまった、と判断せざ
るを得ない。

だから、このタイミングでの自伝の出版はちょっと早すぎた感。
正直、今のKENTAに「あの頃」を望むのは酷、というのは解っているが、
今の新日本で明確になりつつある『新しいKENTA』というキャラクター
は化ける可能性があると思うし、それを成功させて初めてKENTA自信の
【足跡】が刻める気が。そこまで待ってからこの作品が出ていたら、も
っとハッピーな気分になった、と僕は思う。

しっかり足跡を残し、その後にぜひこの続きを。
KENTAならきっとそれが出来るし、それをやらなければならない選手
と思うので。